2020年12月10日 更新

【経験談】独りで子育て「ワンオペ育児」ママが限界を迎えないための“ワンオペ乗り切り術”

ワンオペ育児の苛酷さは、ブラック企業勤務と肩を並べる…と言われているほど大変なものです。世のワンオペ育児中のママの中には、毎日辛くてどうしようもないという人もいるでしょう。そんなママが、少しでも楽に育児を乗り切る術を、今回筆者の経験談と共にご紹介します。

『ワンオペ育児』って、そもそも何?

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2017年の「ユーキャン 新語・流行語大賞」にノーミネートされた、『ワンオペ育児』という言葉ですが、この『ワンオペ』はどこから来たのでしょうか?

ワンオペとは、飲食店やコンビニエンスストアなどで、深夜の人手が足りない時間帯に、全ての業務を1人きりで行うことを『ワンオペレーション(通称ワンオペ)』と言い、その大変さを育児を1人でこなす状況に当てはめて、ワンオペ育児と呼ばれるようになりました。

ワンオペ育児の定義

実は、ワンオペ育児の定義はなく、俗に言うワンオペ育児とは、以下のようなパターンが挙げられてます。

・パートナーが単身赴任中、又はシングルの家庭である
・パートナーはいるが、仕事で不在がちであったり、育児に協力的ではない
・頼れる家族や友人などが近くにいない

しかし、定義が曖昧であるが故に、ワンオペ育児で悩んでいても、状況的にワンオペ育児に当てはまるか…当てはまらないかという論争があったり、はたまたワンオペ育児という言葉そのものに疑問を呈する人もいるようです。

それでは、ここからはワンオペ育児という言葉の裏で、密かに繰り広げられている、ワンオペ育児論争について焦点を当てていきます。

ワーキングママ VS 専業主婦論争

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女性の社会進出がより進んでいる現代、巷で巻き起こっているのが『ワーキングママ VS 専業主婦論争』です。この論争は、多くのワンオペ育児をするママたちにとって、メンタル面で影響を及ぼしていると言えます。

先ずは、専業主婦の場合。1人で育児をこなしていても、専業主婦ならば、それはワンオペ育児には当てはまらない…という意見が多くあるのです。

よく聞かれる意見としては、「働かずに専業主婦をしているんだから、1人で育児をするのは当たり前」、「お金の心配しないでいいから、専業主婦なんでしょ?楽して生活出来て、時間に余裕もあるんだから、育児を1人でするのは当然」といったものです。

しかし、専業主婦をしているママの中には、育休制度がない・あっても取れる雰囲気ではない社風のため仕事を辞めた、子供の預け先がない、夫が転勤族など、働きたいけど働けない環境に身を置かれている人がいるのも事実です。

そして、ワーキングママの場合。シングルマザーや、夫の収入だけではどうやっても生活出来ないなど、ママ自身が生活費を稼がないと生計が成り立たない場合、そこまで厳しい声は上がらないようですが、自分のキャリアを諦めたくない…という理由で、未就学児を保育園などに預けて働くママに対し、「そうまでして働きに出たいなんて、それはエゴだ」、「子供が小さい間くらい仕事は控えて、子供と一緒に過ごしてあげるべき」といったような批難の声がよく上がっています。

また、「働いてる間は子供を預けているんだから、子供と24時間一緒に過ごさずに済んでむしろ楽でしょ?」、「自分が好きで仕事してるのに、帰って来て1人で育児するのが大変とか…1日の中のたった数時間1人で育児するのは、ワンオペ育児なんて言わない。そんなに大変なら仕事辞めれば?」といった内容が、ワーキングママに対してはぶつけられています。

両者の論争は未だに加熱の一途を辿っていますが、言えることは、ワーキングママ・専業主婦どちらも『子供を育てる1人のママ』であることに変わりはありません。子供が病気を抱えている、子供の性格などによっても、育てにくい育てやすいなどの違いもありますし、働いている働いていないに関係なく、ママ1人1人にそれぞれの悩みや葛藤・苦労があり、「こうでないとワンオペ育児とは言わない」「ワンオペ育児が大変アピールはやめて」などといった言葉を投げかけるのは非常に残念なことで、ママたちを苦しめるだけです。

昔はワンオペ育児が当たり前?

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「私たちの時代は、母親が1人で子育てするのは当たり前だった!」と、自分の親や祖父母世代の人から言われることも多いのではないでしょうか。

日本では、昭和の高度経済成長期に『男は外で働き、女は家を守る』という家族スタイルが形成され、父親が子育てに参加する…なんてことは基本的にまず考えられず、母親1人で子育てするのが当たり前であったのは事実と言えます。

しかし、現在のワンオペ育児と決定的に違うのが『人手の数』です。確かに父親の育児参加は得られなかったかもしれませんが、昔は二世代・三世代など多世代で共同生活をしていたり、近くに親・親戚がいる、ご近所付き合いも親密で、何かあれば直ぐに誰かの手を借りることが出来る環境下で子育てをするのが普通の社会でした。それを考慮すると、1人きりで育児をする状況は、核家族化が進んでいる現代のママよりも遥かに少なかったのです。

この違いを認識していない人からすると、ついつい「昔は…」と言ってしまいがちなのは無理もありません。ただ、昔と今では、子育てをする環境そのものが変化しており、比較するのはそもそも無理があります。

これだから、ワンオペ育児は辛い!

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エンドレスの家事育児

自分のことを自分でしてくれて、何ならお手伝いも出来る…という年齢まで子供が大きくなっていると、ママの負担はかなり減ってきますが、赤ちゃん・乳幼児を抱えてのワンオペ育児は、子供の世話と家事にとにかく追われ、ママは疲弊しがちです。

時間に余裕があると思われがちな専業主婦ですが、何もなければすんなり終わっていくひとつひとつの家事も、実際は子供の相手をしながらで中断されることが多く、「気付くと昼ごはんの時間…」「あっ、買い物も行かなきゃいけない…」「もう夜ごはん…お風呂に寝る準備…」などといった感じで、全てのことを子供中心の時間軸でこなすことになり、自分の時間などほぼ皆無で、慌ただしく1日が終わってしまうことは日常茶飯事。

ワーキングママであれば、出勤前は子供と自分の準備でバタバタ…朝、玄関を出る時には既にぐったりというママも少なくないと思います。それでもみっちり仕事をこなし、仕事が終わって待っているのは、お迎え~子供が寝るまでの家事育児。仕事で疲れた体に鞭を打ちつつ、夜のルーティーンをこなすのは容易ではありません。
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この記事のライター

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