2025年3月27日 更新

小学生や中学生の『学校行きたくない』は甘え?どう対処する?【体験談あり】

子どもが学校を休みたいと行ってきたときの対応、悩みますよね。小中学生2人の母である筆者も、この問題には度々悩まされます。こちらの記事では、筆者の実体験から対応策を紹介したいと思います!

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子どもが「学校へ行きたくない」と言ってきたとき、休ませるか無理やり行かせるか…親は悩みますよね。筆者には小学6年生と中学3年生の子どもが一人ずつおり、「学校を休みたい」と言われたことは、これまでに何度もあります。

大人だって仕事の始まる月曜日の朝は憂鬱なんですから、子どもならばなおさらですよね。子どものタイプはそれぞれ違い、考えることや物事への切り替え速度も異なるため、一概に「これが正解!」というものはないでしょう。

ただ、筆者は「学校を休みたい」と子どもが親に伝えられるということは、それだけ子どもが親に対して安心や信頼を持てていて「とてもいい親子関係」が築けている証拠だと思います。

これからお伝えすることはあくまで筆者の実体験に基づく対応策です。お子さんのタイプに合わせて、ぜひ参考にしてみてください。

「学校に行きたくない」は甘えなのか?

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「うちの子、また学校に行きたくないって言ってる…」「単なる甘えじゃないの?」このような悩みを抱える親御さんは少なくありません。子どもが「学校に行きたくない」と訴えたとき、多くの親は一瞬「甘えているだけでは?」と考えてしまうことがありますよね。でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。これは本当に「甘え」なのでしょうか?

「甘え」と決めつけられる子どもの心理

子どもが「学校に行きたくない」と言うとき、その言葉の裏には様々な感情が隠れています。「甘え」と決めつけられることで、子どもはさらに苦しい状況に追い込まれることがあります。

私自身、息子が初めて学校を休みたがったとき、最初は「テストから逃げているだけじゃないの?」「家でゴロゴロしたいだけじゃない?」と思ってしまいました。しかし、実際には体力的にも友達関係のトラブルでも心が疲れ切っていたのです。

子どもが「学校に行きたくない」と言うとき、その心理状態はどうなっているのでしょうか。
子どもの言葉 表面的な見え方 実際の心理状態の可能性
「お腹が痛い」 病気の可能性、または言い訳 ストレスによる身体症状、緊張、不安
「疲れた」 単なる怠け 精神的な消耗、うつ状態の初期症状
「学校がつまらない」 努力不足、やる気がない 授業についていけない、いじめの可能性
「なんとなく行きたくない」 理由のない甘え 言語化できない複雑な感情、漠然とした不安
子どもは大人と違い、自分の感情や状況を適切に言葉で表現することが難しいことがあります。「お腹が痛い」という身体症状で精神的な苦痛を表現したり、「なんとなく」という言葉でさまざまな複雑な感情を一言で片付けてしまったりするのです。

また、生活リズムの乱れも子どもの心身に大きな影響を与えます。例えば、夜更かしが習慣化すると、朝起きられずに学校へ行くことが難しくなり、それが不登校へと繋がるケースも少なくありません。単なる生活習慣の乱れに見えても、その背景には心の不調や家庭環境の影響がある可能性も考えられます。

子どもの何気ない言葉や行動の奥にある本当の気持ちに寄り添い、適切なサポートをすることが大切なのです。

疲れているから「学校へ行きたくない」場合の対応策

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我が家には、中学3年生の長女と小学校6年生の長男がおります。
長男はスポ少のサッカーチームに入っており、休日に2日とも試合が入ってしまうということも頻繁にあり、中学年の頃くらいから月曜になると「学校へ行きたくない」と言ってくることがよくあります。

これに対して「疲れているのは分かるけど、学校は行こうね。帰ってきてから休めばいいから」と言って学校へ送り出すことも多いですが、遠方や悪天候での試合の後、本人の体力消耗が著しいようであれば、休ませることもたまにあります。(もちろん毎回ではありませんが)

子どもの疲れのサインを見逃さない

ただし、体力回復のために休ませると決めたときには「明日からはちゃんと行こうね。今日は特別だよ。その代わり、体調が悪くて休むんだからしっかり休息するように」と話してから休ませるようにしています。

体力が消耗しているときにしっかりと休まないと、かえって体調を崩して休みが倍に増えてしまうこともあります。まだまだ体力が充分に備わっていないうちは、こうした休息デーもあり!なのではないでしょうか。

筆者も仕事があるので、毎週毎週…というわけにはいかないですが、「3ヶ月に1回程度であれば、体力を回復させるためのお休みはアリ」としています。「よほど疲れているときは、無理をせず体を休めていい!」という認識は、自分のことを大切にできる=自己肯定感アップにも繋がるのではないでしょうか。

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理由は特にないけど「学校へ行きたくない」場合の対応策

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またまた長男の話になりますが、「別に嫌なことがあるわけではないけど、学校行きたくない。今日は家でのんびりしたいねん。」と休みを要求してくることが、彼には時折あります。

ほとんどの場合は「そんなわがまま言わないで、行ってみれば楽しいこともあるよ!」と言って送り出していますが、「大人だって、たまには家でぼーっとしたくなるときとか、誰とも話したくないとき、あるよな~。」と自身の胸に手を置いて考えた結果、我が家では“有休”という制度を設けることにしました。

子どもにだって「有休」があっても良い

有休とは、その名のとおり「自由に休んでいいと認められている日」。大人が仕事で有休を取るなら、子どもにだって、有休を取る権利はあるはずです。我が家ではこの有休を、月に一度設けています。

有休の日、我が家では「テレビ・ゲームはそれぞれ一時間まで。一人で外へは出ていかない」というルールは設けていますが、それ以外には特に制限なく、自由に過ごさせています。ただ設けてはいるものの、ここ最近は彼が有休をとることはぐんと減りました。

理由があって「学校へ行きたくない」場合の対応策

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最後は、ようやく長女の話題です。自由な長男とは対照的に、長女は幼稚園の頃から真面目で曲がったことが嫌いなタイプ。

「今日はしんどいし、学校行きたくないな…。」と漏らすことは時折ありましたが、彼女の場合は休むことで勉強についていけなくなったり、休んだ日の課題に取り組むために休み時間が削られたりすることのほうが嫌!

ただ、最近になってお友達とのトラブルで心身が疲れてしまい、自分の部屋にこもってふさぎ込むことが増えました。

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真面目なタイプは、無理強いしてでも休ませる

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真面目な長女は、それでも「もう学校行きたくない。でも、学校に行かないと成績が下がってしまうかもしれない…。」と休むことで生じるデメリットを案じていました。

気持ちがどん底でも、何とか学校へ向かっていた長女ですが、筆者は「このままの状態が続けば、いつか長女の心が壊れてしまうかもしれない。学校を休むことのハードルを下げてあげよう!」と決意しました。

「休ませる条件」について学校の先生と相談する

まず、「学校をどのくらい休むと、成績が下がってしまうのか。」「特に体調が悪くなくとも、しんどいときには学校を休ませてもいいのか。」ということについて、担任の先生に確認をとりました。

幸い、長女はこれまで真面目に頑張ってきたお陰で成績もよく、病欠以外で休むこともなかったため「少し休んだくらいでは成績は下がらないし高校入試にも影響はない。しんどいときには無理をして来なくてもいいし、放課後に課題を取りにきて家で取り組んできても大丈夫。」との返答を担任の先生から得ることができました。

この言葉に長女はほっとした表情を浮かべてはいました。けれど、それでも本当に休むまでには少し時間がかかりました。長女の場合は幸いトラブルになったお友達以外にも仲良くしてくれるお友達がいるので、休むことは頻繁ではありません。それでも、彼女に「学校を休む」という選択肢ができたことに筆者もほっとしています。

長女が初めて自分の意志で学校を休んだ日には、筆者も仕事をやりくりして長女とカフェへ行き、将来のことやたわいない話、子どもの頃不登校だった有名人の話をしたりしました。

こうした実体験から、筆者は学校へ行きたくない理由が明確にあって、自分ではどうしようもない。そんなお子さんには、無理強いしてでも一度学校を休ませて「学校の外の世界」を感じさせてあげることが大切だと思っています。
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