2022年5月20日 更新

妊娠中のマッサージは可能?元整体師の筆者が注意点やポイントを紹介!

腰や肩がこったときに受けたくなるマッサージですが、妊娠中はマッサージを受けても良いのでしょうか?今回は、元整体師の筆者が、妊娠中のマッサージの注意点やポイントについて解説します。

妊娠中はお腹が大きくなることで、腰が痛くなったり足がむくんだりします。そんなときは、マッサージを受けてスッキリしたいですよね。しかし、妊娠中はマッサージを受けても良いのか、悩むこともあると思います。そこで今回は、元整体師の筆者が妊娠中のマッサージの注意点やポイントについて解説します。

ちなみに、本来「マッサージ」という行為は、国家資格を持った「あん摩マッサージ師」だけが行える医業類似行為です。元整体師である筆者が行っていたものは、マッサージではなく「リラクゼーション」を目的とした施術です。しかし、「マッサージ」という言葉が一般的に浸透しているため、単に体を揉んだりする行為を、ここでは「マッサージ」と表記しています。予めご了承ください。

妊娠中のマッサージは安定期に入ってから

結論からいえば、妊娠中でもマッサージを受けて大丈夫です。マッサージを受けたからといって、お腹の赤ちゃんに何か影響が出るわけではありません。実際に筆者も、妊娠中は毎日のように夫に腰を揉んでもらっていました。ただ、マッサージを受けるときは、安定期に入ってからにしましょう。妊娠初期はまだ赤ちゃんも不安定な状態なため、身体に刺激を与えないほうが無難です。
妊娠中のマッサージをしてくれるかどうかは、お店にもよって異なります。筆者が働いていた店舗では、安定期から8ヶ月までの妊婦さんであれば受け入れていました。しかし、お店によっては、妊婦さんお断りのところもあります。もしもお店でマッサージを受けたい場合は、予め問い合わせてみたほうが良いでしょう。
ただ、わざわざお店に行かなくても、セルフマッサージをしたり、ご家族の方に揉んでもらってもOKです。妊娠中はつわりなどもあるため、家でのんびりとマッサージを受けたほうが気が楽でしょう。腰や背中など、自分で手の届かない場所がつらいときは、ぜひご家族の方に頼んでみてください。

妊娠中のマッサージの注意点

柔らかい圧で揉む

妊娠中のマッサージは、できるだけ優しく行うようにしましょう。マッサージに慣れていて、グイグイと押してほしいという方もいるかもしれません。しかし、それは出産後まで我慢しましょう。強く押したから赤ちゃんに悪影響というわけではないのですが、強く押すとどうしても体に力が入ったり緊張状態になったりします。すると、人によってはお腹が張ってしまうこともあります。

妊娠中は、本当に手でさする程度のマッサージにしておきましょう。さするだけでは満足できないときは、手の付け根を使うのがおすすめです。手首の上あたりは「手根(しゅこん)」と呼ばれる場所で、当たりが優しい施術をしたいときに使う場所です。

指で押すよりも柔らかい刺激なので、マッサージに慣れていない人を揉むときにもおすすめです。また、人によっては指で押されるとくすぐったく感じることもありますが、手根でゆっくり揉むとくすぐったさも感じにくくなります。

腰回りは慎重に

妊娠中は腰痛になりやすいので、腰を揉んでほしいと思うこともあるでしょう。しかし、腰回りを揉んでもらうときは、他の場所よりさらに慎重にしてもらいましょう。腰回りに刺激を受けると、お腹が張りやすくなります。マッサージに慣れていない人が揉む場合は、できれば手の平でさする程度にしておいたほうが良いでしょう。

さするだけだと物足りなく感じますが、実はさするだけでも固まった筋肉はほぐれます。ただ、撫でるようにさするだけでは効果が足りないので、やや力を入れながらさするのがポイントです。力加減が難しい場合は、もちろん軽くさするだけでもOKです。

禁忌のツボを覚えておこう

体には無数のツボがありますが、妊娠中には押してはいけないツボというものがあります。筆者が整体師だった当時教わった主な禁忌のツボは、「三陰交(さんいんこう)」、「肩井(けんせい)」「曲泉(きょくせん)」です。

三陰交は内くるぶしから指4本分くらい上に、曲泉は足の膝の内側にあるツボです。どちらも狙って押すのは難しいですが、強く押すことで早産や流産の可能性があるといわれています。肩井は肩上部の盛り上がった場所で、3つの中では一番わかりやすい場所にあるツボです。肩こりのときに押すと気持ちいいのですが、ここも妊娠中は禁忌だといわれています。

他にも禁忌のツボはいくつかあるのですが、特に足首周りやかかと周りに多いので、足周辺は注意が必要です。妊娠中はこむら返りを起こすことも多く、足をマッサージして欲しいこともあるでしょう。そんなときは、足を強く押すのではなく、足を手の平で包むようにして、下から上へとさすってあげるのがおすすめです。

肩井のツボは肩こりのときに押したくなりますが、妊娠中はやめておきましょう。肩こりの場合は、肩の上部を避けて、肩甲骨周りをほぐしてあげると効果的です。

ただ、禁忌のツボを押したからといって、すぐに悪影響が出るわけではありません。鍼灸師に鍼や灸をしてもらったのならともかく、素人がちょっと押したくらいでは効果も大したことありません。さすったり軽く揉む程度であれば、それほど神経質にならなくても大丈夫です。
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この記事のライター

うしゃ うしゃ

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