2022年4月7日 更新

どうしてる?ジェンダーレス時代の子育て 〜我が家の場合〜

子育てをしていく中で何となく感じる「男の子だから」「女の子だから」という決めつけ。でも本当に尊重すべきは「子どもの個性」ですよね。ジェンダーレス時代に子育てをする親として心がけておきたいポイントを考えてみました。

最近「ジェンダーレス」という言葉を耳にする機会が増えました。男性用のコスメが多く販売されていたり、男性でも女性でも着ることができる洋服が販売されたりと私たちの周辺でも少しずつ変化が見られています。
そもそも「ジェンダー」による区別は「男の子だから青い服」「女の子だから小物はピンク」と言うように、育児の段階でも根強くあるのが現実です。筆者自身、学生時代の恩師がLGBTQを公言しており、その恩師が「皆が生きていく時代はジェンダーを大きく越える時代になる。またそういう時代を作ってほしい」と繰り返し語ってくれていたこともあり、この考え方に対応しているつもりでした。
しかし先日、海外出身の友人に男の子が生まれ、わが子のお下がりで使えそうな物があれば持って行ってもらおうとおもちゃを一緒に選別しているとき、「これはピンクだから使いにくいかな?」とふと口にしてしまいました。その際、友人は「大丈夫、今はジェンダーレスの時代だから。でも日本は色で分ける習慣がとても強いよね」と言われ、ハッとしました。
気をつけているつもりでいても、自分の中にそういった認識が強く残っていることに気付いたのです。そこで今回は、こういう時代だからこそ、親が意識したいジェンダーレス子育てのポイントを考えてみました。

子どもが好きなものを絶対に否定・批判しない

我が子は2歳の女の子ですが、乗り物が大好きです。ドライブ中にはショベルカーを見つけて喜び、飛行機が飛ぶ音が聞こえれば、空を見上げて探します。おもちゃもパトカーや電車など、乗り物グッズが増えてきました。

娘が乗り物を手にしていると「女の子なのに乗り物が好きなのね」と声をかけられることもよくあります。もちろん声をかけてくださった方に悪気は一切ありません。でも「女の子なのに」という言葉が付くだけで「女の子は乗り物を好きになっちゃダメなのかな」と思いかねません。

そこで大事なのは、子どもが気に入っている物が何であろうと受け止めてあげ、一緒に楽しんであげること。「あなたが好きなものを私は応援するよ」というサインを見せるだけで、子どもは安心できるようです。

我が家では、夫婦ともに飛行機が大好きなのでその影響もあるのかもしれませんが、子どもが今興味を持っている物を大切にしてあげようと、週末は空港にでかけたり、バスや電車を積極的に利用するようにしています。

子どもに色をつけない

例えば子どもが文房具を選ぼうとするとき、私たちが無意識にやってしまいがちなのが「男の子だから青がいいんじゃない」「女の子はピンクのこっちね」と子どもを色付けしてしまうこと。冒頭で紹介したように筆者も無意識でやってしまうことがあるのですが、大切なのは親がその意識を捨て、子どもに好きな物を選ばせる、ということだと思います。
そこで筆者は何かを購入するとき、できるだけ子どもの意志を尊重するようにしています。乗り物が好きな今は、男の子向けとして販売されている飛行機柄のトレーナーなどを選んでくることもありますが、大切なのは「子どもがそれを気に入り、喜んで着る」ということなので、サイズさえ合っていれば購入するようにしています。

大切なのは「人間として」という考え方

肝心なのは「男の子だから強くなろうね」とか「女の子だから優しくね」ということではなく、子どもを一人の人間として尊重し、どういう人になってもらいたいかを語っていくことだと感じています。
「男の子だから」強くなってほしいのではなく、一人の人間として困難に負けない強い人間に育ってほしい。「女の子だから」ではなく、一人の人間として誰にでも優しくできる人になってもらいたい。「〇〇だから」という前提を一切無くし、我が子に一人の人間としてこうなってもらいたいという親としての思いを折に触れて語っていけるようになりたいと考えています。
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この記事のライター

星好きあこ 星好きあこ

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