2021年9月15日 更新

知っておきたい!思春期に多い自律神経の乱れと「起立性調節障害」

思春期の子どもに多い「起立性調節障害」を知っていますか?知っていれば、お子さんに変化があった時いち早く気付いて対応してあげることができます。筆者の息子の体験もぜひ活かしてください。

思春期は自律神経が乱れやすい

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小学校高学年から子どもは心も体も大きく変化していきます。その過程ではたくさんのストレスが生じ、自律神経が乱れることも多いののだそうです。人によってはその度合いが強く、「起立性調節障害」になってしまうことも。今回は筆者の息子(現在中学1年)の小学5年生の時の体験も含めて、自立神経の乱れと克服した方法についてご紹介していきます。

「起立性調節障害」とは

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自律神経が乱れ、循環器系の調節がうまくいかなくなる疾患のこと。

【主な症状】
・立ち上がった時に血圧が低下、心拍数が過剰に上昇・その調節に過剰に時間がかかる
・朝起きられない
・倦怠感、疲れやすい
・頭痛
・めまい、立ちくらみ、疲れやすい
・長時間立っていられない    など

【治療法】
生活習慣の改善が基本。
・周囲も本人も病気を理解する
・規則正しい生活をする(無理なく起きられる時間を決めて、毎日同じ時間に起きる)
・適度な運動(体調が良い時を選んで、散歩など少しでも体を動かす)
・食事(貧血防止を目指し、塩分と水分を多くとる)
・心理的ストレスを減らす
・症状に合った薬の服用


ストレスが原因で起こりやすい病気ではありますが、「気のせい」とか「頑張ればどうにかなる」問題ではなく、体の異常であって本人のやる気の問題ではないということをしっかり理解してあげましょう。「最近体調が悪そうだな」と思ったら、まずは受診して医師のアドバイスを聞くことも大切だと思います。

筆者の息子(当時小学5年)の場合

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筆者の息子も小学5年生の時に、自律神経が乱れて辛い経験をしたことがありました。

一番最初は「だるい。寒い。」という一言からスタートしました。熱を測ると36.8℃。いつもより少し熱が高いので、風邪をひいてこれから上がっていくんだと思い、暖かくして寝かせました。しかし熱は上がらず、咳やのどの痛みなどの風邪症状は全く現れません。そんなことが何回か続くうちに、朝もなかなか起きられなくなりました。

そこで「風邪ではなくて、自律神経の乱れかもしれない」と思い、病院を受診しました。病院では、寝そべった状態とそこから起き上がった時の血圧を何度か測定し、「起き上がった時には血圧が上がるべきなのに、下がっている」と説明を受けたのです。

とはいえ、まだひどい状態ではないので、薬は処方されませんでした。そして、いくつかのアドバイスを受けてそれを実践していき、どうにか「起立性調節障害」にまで発展せずに元気になれました。

我が家の取り組んだこと

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病院からのアドバイスは以下の2つでした。

①規則正しい生活を心がける(早寝・早起き)
②だるい時・寒気のする時には、外気に触れる
【①を守るために取り組んだこと】
この時期、息子は自力で起きるのが難しかったので、起こさなければいけない時間の20分前から筆者が息子の体を起こしてずっと支えていました。体を起こしている間も息子はスースー寝息をたてて眠っているのですが、体を起こしてあげると20分ぴったりでハッと目が覚めるのです。小学5年、さらに眠っている状態だったこともあり、重くて本当に大変でした。

【②を守るために取り組んだこと】
「寒い、寒い」と言われると暖かくしてあげたくなりますし、「だるい」と言われると横にならせてあげたくなりましたが、心を鬼にして「ベランダに出て少し風にあたっておいで」と言いました。息子は辛そうでしたが、病院で先生の説明を聞いていたので、ちゃんと約束を守ってくれました。ただベランダにいるのは退屈だからとついでに植木の水やりもしてくれて、嬉しかった記憶があります。

(※これは我が家の場合で、症状がひどい場合にはまた違ってくるかもしれません。かかりつけ医に必ず相談してください。)

また、病院のアドバイスに加え、「自立神経を整えるヨガ」をやるようにしました。息子はYouTubeを観ながら毎日一人で取り組んでいました。このヨガのおかげもあってか、寒い季節に始まった自律神経の乱れも、春の進級の頃にはおさまっていました。


▼息子のやっていたヨガの動画はこちら

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