2020年2月18日 更新

【自閉スペクトラム症】3歳児の行動・特徴の一例

自閉スペクトラム症である、筆者の娘。3歳を迎えた娘の、行動と特徴をお話します。自閉症児のお子さんを持つ方はもちろん、そうでない方にも、自閉症児のことを知るひとつの機会として是非読んでみて下さい!

遊び・行動について

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【遊びについて】

ここ数ヶ月の娘の遊びは、もっぱらお気に入りアニメのフィギュアやぬいぐるみを並べることで、ごっこ遊びは相変わらず一切なしです。

やはり、本来のおもちゃの遊び方とは異なる方法で遊ぶことを好み(例:写真下▽)、同じことを飽きることなくひたすらやり続けています。
フィギュアで遊ぶ様子

フィギュアで遊ぶ様子

『並べる➡崩す(床に落としたり、カウチやベッドの上に移動させる)➡並べる』をひたすら繰り返します。また、特定のフィギュアに関しては、置く場所が娘の中で決まっているようで、毎回定位置にあります。
ぬいぐるみで遊ぶ様子

ぬいぐるみで遊ぶ様子

ぬいぐるみもフィギュア同様並べたり、場所から場所へ(ベッドからカウチへ・カウチから床へ)移動させることを楽しんでいます。
三輪車で遊ぶ様子

三輪車で遊ぶ様子

去年のクリスマスにプレゼントした三輪車。まずは試しに…ということで、家の中で何度か乗せてみたものの、直ぐに降りたがり、今のところ乗ることには興味が沸かないようです。
しかし、そんな娘が興味を示したのが『車輪』。写真の様に、自分で三輪車を倒して車輪を眺めたり、凹凸に触ったり、くるくる回して遊ぶのがお気に入りです。
娘の遊びで困るのが、一見無造作にカウチや床に置かれているフィギュア類を、間違ってちょっとでもずらそうものなら、瞬時に癇癪スイッチが入り、意地でも元あった場所に戻そうとすることです。

先日、フィギュアをカウチにばら撒いていたところで、主人がカウチに座るべく、数個のフィギュアをずらしただけで大癇癪。主人はあえてしれっとし、娘に話し掛けていましたが、娘はひたすら大激怒。そして、主人がたまたま席を立った瞬間、娘はずらされたおもちゃを元あった場所へ戻し、戻し終わった瞬間、人が変わったかのように機嫌が直った…ということがありました。

上の様な状況を防ぐため、私が掃除の際にどうしても邪魔になる場合は、娘に予め『マミー、今からお掃除するから、このおもちゃお片付けしてくれる?』と、娘自身に動かしてもらうようにしています。

【行動について】

『やりたい!』と思ったことは、どんなことがあってもやり遂げないと気が済みません。例えば、おむつ替え中に、並べ掛けのフィギュアが突然気になりだすと、おむつ替えはそっちのけ。私がどれだけ話し掛けても全く耳に入らず、やりかけのフィギュアを並べ終わるまで、梃子でも動きません。

こちらが無理矢理おむつを履かせようとすると、全力で抵抗…大癇癪スイッチオンの原因になるので、結局終わるまで待ってからのおむつ替えです。

つま先立ちで歩く、目が回ってしまう程グルグル回る行動(遊び)も、以前と変わらず頻繁にやっています。

自閉症児の特徴的な行動のひとつである*、手のひらをひらひらさせる『フラッピング』動作も、よく見られます。娘の場合、可愛い感じでひらひら…ではなく、腕ごとブンブン振り回すかなり勢いのある感じで、興奮している時や、嬉しい時に特にやっているように思えます。

*自閉症児ではない、普通のお子さんでもすることがあるので、必ずしも自閉症児だけがする行動とは限りません。
これは遊びに関する行動ではありませんが、やはり娘は痛みに対する感覚が本来より鈍いということを再認識させられる行動を、ここ1ヶ月程取っています。

その行動というのが、乾燥して荒れてしまった唇の皮をひたすらむしること。ちょっとむしる…という程度では済まず、指先も唇も血だらけになる程にむいてしまうんです。大人でも、ちょっとむしるつもりが、思ったより深く皮が剥けてしまうと痛いのに、娘は全く痛みを感じている様子はゼロ。

『痛いでしょ?むしってたら治らないよ!』なんて言っても、娘には通じず。止めさせようとすると、『NO‼‼‼‼』と叫ぶ始末です。

日中、こまめにリップクリームを塗っても、塗り終わった先から拭き取ってしまうため、夜娘が寝ている時しかしっかり塗ってあげることが出来ず、更に、娘自身が日中むしってしまうことでなかなか治らずで困っています。

癇癪

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娘の癇癪スイッチは、原因が分かるものから、『一体何で?』とハッキリ原因が分からないことも多々。癇癪の度合いも、軽いものから、手の付けようがない程に酷いものもあります。

ここ最近は、酷い癇癪になってしまうと、私や主人の存在すらも癇癪に火を注ぐ燃料に。なだめるのもダメ。抱きしめて、落ち着かせよう…なんてのももってのほか。逆にこっちが叩かれたり、蹴られたり、髪の毛を引っ張られたりするだけで、事態収拾には繋がりません。そのため、酷い癇癪時には、娘を抱えて別室(私と娘の寝室)へ移動。ドアを閉め1人にさせて、本人の気の済むまで思いっきり泣き叫ばせています。

ただ、故意に吐こうとしたり、自分の顔や頭を叩いたり…といったような、自傷行為をすることもあるので、聞き耳だけはしっかり立て、怪しい雰囲気を感じた場合は、直ぐに部屋へ駆けつけます。

それ以外の時で、長期戦になった場合は、物を取りにいく振りやトイレに行く振りをして、チラッと娘の様子は確認するようにしています。但し、確認しに行く時は、本当に様子を見るだけの目的で、声掛けもしなければ目も合わせません(※娘から話し掛けてきた場合は別)。

一見冷たい対応に思えますが、ここでかまってしまうと、また振り出しに戻ってしまう…という経験を経ての、あえての対応です。
今現在の娘は、酷い癇癪は30分前後~長い時で1時間程で落ち着いています。

自閉症児とはいえ、娘はそれなりのことは理解出来ていると認識しているので、癇癪を起して欲しくないから…と、娘の好き放題やり放題にはさせていません。ルールを守らなかったり、悪いことをすれば、たとえ叱ることが癇癪に繋がるにしても、そこは『ダメ!』ということを理解してもらうためにもキチンと叱ります。

そして、躾に影響のない部分では、癇癪を少しでも回避出来るよう、娘と接するように普段心掛けていますが、なかなか難しい…というのが、現実でもあります。
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この記事のライター

Sky_Macanoni Sky_Macanoni

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