2021年2月16日 更新

うまくいかなくても大丈夫。「しないことリスト」の実践例と作り方のポイント

あれもしたい、これもしたいと作るToDoリストは便利ですが、本当にしたいことは何かを考えるための「しないことリスト」を試してみませんか?作る際のポイントなどを、筆者の実践例とともにご紹介します。

心と体編

家事も仕事も育児も、すべてを完璧にこなすことはなかなか難しいものです。ただ、こなすことをできるだけ目指してはいたい。そこで、「完璧」の基準を自分のなかで少し下げて、心と体を楽にしてみました。

▼ しないことの一例
・だるさなど体の不調を無視しない
・同じ姿勢を続けない
・自分で抱え込まない
・我慢しすぎない

身のまわり編

行動で「しない」ことをいくつか決めていても、身のまわりが雑然としているとストレスを溜めやすい傾向がありました。そこで、使う「かもしれない」から少しだけ距離を置き、「本当に使うもの」を身のまわりへ置くことに。

とはいえ、「ものに囲まれていたほうが落ち着く」という方がいるのも当たり前のことですよね。しないことリストを作ることは、「自分にとって心地よい環境」としっかり向き合えるきっかけになります。
 
ちなみに、「部屋を散らかさない」という項目を入れたこともありましたが、筆者の場合、こちらは失敗でした。小さい子どもがいる以上、部屋を綺麗に保つことはなかなか難しいですし、「散らかさないで」と口を酸っぱくして言うのは、べつのストレスに。

あっさりと「散らかしても、あとで片付ければいいだけ」「『出したら片付ける』の習慣作りをさせてあげられるかも」「自分の守りたい空間だけはつねに快適にしておく」と決めることで、心がすっと楽になりました。

▼しないことの一例
・必要のないモノをもらわない
・同じモノを複数持たない
・なるべく買いだめしない

大切なのは「二択にしない」こと

リストを作るうえで気を付けておきたかったのが、「しないことリスト」は「絶対にしてはいけないリスト」ではないことです。「これは絶対にしないんだ」と構えてしまうと、きっちり守らなければという新しいストレスが生まれやすくなります。

完璧を目指すことは前向きになりますし、大切なことですよね。ですが、目指している自分自身が苦しいのであれば、本末転倒です。それに、「する」にも「しない」にも振り分けられない、一見「無駄」のように見えるところにも快適さは隠れています。

そこで、白か黒かの二択で苦しくならないために、たとえば「今日はスマートフォンを見るのを控える」という項目では、「〇時以降は~」「〇時間以上は~」など、具体的な条件を付けると達成しやすくなりました。

「しないことリスト」で自分基準を大切に

「大人ならこうあるべき」「親ならこうするべき」「子どもにはこうさせるべき」など、「べき」に縛られすぎるのは、自分自身が振り回してしまう原因になります。

部屋が散らかっていても、家事の滞る日があっても、子どもを寝かしつけている間に寝てしまっても大丈夫。長期的なリストを作っても、一日一日で組んでもOKですし、「リストを作ったものの守れなかった」、そんな日があっても当たり前なのです。

「するべきこと」の強迫観念に疲れてしまったなら、「しないこと」に重きを置いた「しないことリスト」をまずは楽な気持ちで作り、バランスをとってみてはいかがでしょうか。
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この記事のライター

梅田ミズキ 梅田ミズキ

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