現在(2016年)に収集した母乳の季節間比較では、夏に D3系濃度が高く、母乳中25-D3濃度に有意差が認められました。食事からのビタミンD摂取量と母乳中ビタミンD濃度に有意な関係は認められませんでした。
外出時間の母乳中D3濃度に有意な正の相関が見られ、母乳中D3濃度は地域間差よりも、季節や外出時間の影響を強く受けると判断されました。
また、経年変化を比較すると1989年に収集した母乳に比べて現在の母乳中D3、25-D3濃度は共に低く、経年的なビタミンD栄養状態の低下が母乳中ビタミンD濃度低下にも寄与した可能性が考えられました。
外出時間の母乳中D3濃度に有意な正の相関が見られ、母乳中D3濃度は地域間差よりも、季節や外出時間の影響を強く受けると判断されました。
また、経年変化を比較すると1989年に収集した母乳に比べて現在の母乳中D3、25-D3濃度は共に低く、経年的なビタミンD栄養状態の低下が母乳中ビタミンD濃度低下にも寄与した可能性が考えられました。
※調査方法
九州・関東・北海道地区の授乳婦52名を対象とし、産後3〜4か月の母乳を収集。また、経年変化を比較するために1989年の夏・冬に収集した産後3〜4か月のプール母乳を用いて、母乳中ビタミンD濃度として、ビタミンD2/D3(D2/D3)および25-ヒドロキシビタミンD2/D3(25-D2/D3)をLC-MS/MS法で測定。また、対象の授乳婦には、生活スタイル調査として食事調査(BDHQ)および日光曝露に関する調査を実施。
九州・関東・北海道地区の授乳婦52名を対象とし、産後3〜4か月の母乳を収集。また、経年変化を比較するために1989年の夏・冬に収集した産後3〜4か月のプール母乳を用いて、母乳中ビタミンD濃度として、ビタミンD2/D3(D2/D3)および25-ヒドロキシビタミンD2/D3(25-D2/D3)をLC-MS/MS法で測定。また、対象の授乳婦には、生活スタイル調査として食事調査(BDHQ)および日光曝露に関する調査を実施。
「雪印ビーンスターク」半世紀以上にわたる全国母乳研究とは
安心育児を支える粉ミルクや妊産婦向け栄養補助食品の開発に向け、第3会となる全国的な母乳調査「母親の生活習慣と母乳成分が乳児の発育に与える影響に関する研究」を2015年より開始。
今回の調査では母乳の成分分析と共に母親の食事や生活実態、乳児の発育などを調査します。
① 母乳成分分析 ② 母親の食事実態 ③ 母親と乳児の生活実態 ④ 乳児の発達状態 を調べ、その関係性を明らかにすることを目指します。
今回の調査では母乳の成分分析と共に母親の食事や生活実態、乳児の発育などを調査します。
① 母乳成分分析 ② 母親の食事実態 ③ 母親と乳児の生活実態 ④ 乳児の発達状態 を調べ、その関係性を明らかにすることを目指します。
当社としては、「最近のお母さんの母乳中のビタミンD濃度が低下している」という事実を知ってもらい、それを改善するための取り組みを広げていきたいと考えています。
具体的には、当社では全国のたくさんの場所でお母さんに栄養指導をさせて頂いておりますが、その中で母乳をより良くするための栄養指導や生活習慣などを提案していきたいと考えています。
まとめ
ママ自身の健康と、赤ちゃんの健やかな成長のために大切な栄養素のひとつ、ビタミンD。
ビタミンDの低下を防ぐには、食生活や生活意識の見直しが有効のようです。
ビタミンDの低下を防ぐには、食生活や生活意識の見直しが有効のようです。