新年度も始まり、バタバタと新しい生活が始まる中、疲れと不調を感じている方も多いのではないでしょうか。ぽかぽか陽気で暑いと思ったら、冬に逆戻り。2022年3月の気温を見ても、同じ週でも12.8℃も気温差があり、春は1年の中でも気候が目まぐるしく変化し、この季節はいつも以上にバテやすいと言われています。
なんとなく感じている疲れと不調、もしかしたら夏バテならぬ「春バテ」かもしれません。冬と比べると、1日の活動時間が長くなり、動く量も増えていくので、疲れやすくなります。そこで今回は、春バテの症状と原因、予防について健康リズムカウンセラーの神田優さんに伺いました。
教えてくれたのはこの人
春バテとは?
ウーマンウェルネス研究会が首都圏在住の835人(20代~50代男女)を対象に実施した調査によると、季節の変わり目である春(3~5月)に、身体の不調を感じている人は6割を超え、2人にひとりは精神面の不調を感じていることがわかりました。また、男性よりも女性の割合が1割ほど高い結果となっています。
via www.well-lab.jp
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3月の気温の変化を見てもわかる通り、春は気圧の変化や寒暖差が大きいのと同時に、入学や就職といった環境が変わる時期でもあるので、ストレスを感じやすくなっています。この変化から、内臓の動きや代謝、体温に関わる自律神経が乱れやすくなり、不調を感じると言われています。
「春バテチェックリスト」に当てはまるようであれば「春バテ」かも?下記項目をチェックしてみてください。
✓ なんだか体がだるい
✓ 朝起きるのがつらく、目覚めが悪い
✓ 昼間も眠気が続き、夜も眠れない
✓ 肩こりや頭痛が悪化する
✓ 集中できない、やる気が出ない
✓ イライラしてしまう
✓ なんだか体がだるい
✓ 朝起きるのがつらく、目覚めが悪い
✓ 昼間も眠気が続き、夜も眠れない
✓ 肩こりや頭痛が悪化する
✓ 集中できない、やる気が出ない
✓ イライラしてしまう
私たちの身体は、交感神経と副交感神経という2つの自立神経によって成り立っており、体の器官を整えるために24時間働き続けています。心臓の動きを早くしたり血圧を上下させたりすることで体の隅々まで酸素を送る交感神経と、心臓の動きを遅くしてリラックスさせる副交感神経、通常はこの2つの神経がバランスをとることによって心身をコントロールしています。
しかし、激しい寒暖差や環境変化によるストレスなどの要因があると交感神経が優位になり、バランスが崩れて、疲れやだるさ、肩こり、便秘、冷え性などの症状が出やすくなります。「春バテ」を解消するためにも自律神経を正常なバランスに整えることが大切です。
では「春バテ」の予防と解消のためにはどのような工夫をしたらよいのでしょうか。次項では、そのポイントをご紹介します。