いよいよ冬本番!この寒~い季節に気になることといえば「冬太り」。体型変化に気づきにくい厚着のおかげで気が緩み、ついつい食べすぎてしまった…など、体重増加に悩む方も多いのではないでしょうか。しかも今年の冬は、コロナ自粛。実は、例年以上に気を付けたい「冬太り」が存在するのです。
今年は例年以上に太りやすい!?運動不足より怖い“セロトニン不足”
例年より危険な“冬太り”とは?
コロナの影響で忘年会や新年会は中止…今年は太りにくいかも!?と考えている人は油断大敵。ダイエット外来の医師で工藤内科副院長の工藤孝文先生は、「今年こそ冬太りしやすいのです」と警鐘を鳴らします。「『巣ごもり正月』となる今年は、セロトニン不足が引き起こす厄介な“冬のコロナ太り”に注意が必要です!」
食欲をコントロールするホルモン「セロトニン」が不足すると太りやすくなる!?
セロトニンとは、不安感を軽減したり、食欲をコントロールしたりする脳内の神経伝達物質のこと。セロトニンは朝に日光を浴びることで分泌されるため、もともと日照時間が短い冬はセロトニンが減少しやすく、食欲が増進し、つい甘いものに手が出てしまったり、過食してしまう原因となります。
さらに今年は、「巣ごもり正月」が追い打ちをかけ、ますます日光不足に。また、コロナ禍のストレスもセロトニンが減少する一因になると言います。ストレスに対抗するホルモン「コルチゾール」が過剰に分泌されると、セロトニンの分泌を抑えてしまうため、“冬のコロナ太り“が加速してしまうのです。
▼「セロトニン不足」を解消することが太りにくい身体を作ります!
日光を浴びる機会の減少やコロナ禍のストレスにより、セロトニンの分泌量が減少すると、間食が増える、甘いものが欲しくなる、暴飲暴食になるなど、ますますカロリー過多になってしまいます。
監修:工藤 孝文先生|内科医・糖尿病内科・総合医療・漢方医
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在は、自身のクリニック:みやま市工藤内科で診療を行いつつ、全国で血糖値と肥満の関連についてなど生活習慣病の講演会などを行っている。専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など多岐にわたる。
日本テレビ「世界一受けたい授業」、テレビ東京「主治医が見つかる診療所」、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演多数。NHK「ガッテン!」では、2018年度の最高視聴率を獲得した。ジャンルを問わず様々な医療の最新情報を発信しており、著書は50冊以上におよび、Amazonベストセラー多数。
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在は、自身のクリニック:みやま市工藤内科で診療を行いつつ、全国で血糖値と肥満の関連についてなど生活習慣病の講演会などを行っている。専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など多岐にわたる。
日本テレビ「世界一受けたい授業」、テレビ東京「主治医が見つかる診療所」、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演多数。NHK「ガッテン!」では、2018年度の最高視聴率を獲得した。ジャンルを問わず様々な医療の最新情報を発信しており、著書は50冊以上におよび、Amazonベストセラー多数。
“セロトニン不足”が引き起こす「冬のコロナ太りループ」とは?
さらに、セロトニン不足による“冬のコロナ太り”が厄介なのは、もう一つ理由があります。実は、このセロトニン、夜になるとメラトニン(睡眠ホルモン)に変化します。
つまり、「巣ごもり正月」でセロトニンが不足してしまうと、メラトニンも不足し睡眠の質が低下。朝起きられないなど生活リズムが崩れ、イライラしてドカ食いし、ますます太るという、厄介な「冬のコロナ太りループ」に陥ってしまうことがあるのです。
つまり、「巣ごもり正月」でセロトニンが不足してしまうと、メラトニンも不足し睡眠の質が低下。朝起きられないなど生活リズムが崩れ、イライラしてドカ食いし、ますます太るという、厄介な「冬のコロナ太りループ」に陥ってしまうことがあるのです。
セロトニンの90%は腸で生成!腸内環境整える「足し算ダイエット」でセロトニンUP
では、セロトニンの分泌を増やすためにはどうしたら良いのでしょうか?セロトニンは日光を浴びることで分泌されますが、コロナ禍の冬は、どうしても日光を浴びる機会が減少してしまいます。そこで、工藤先生にセロトニンUPのポイントを伺いました。
①セロトニンを生成する食材を足し算する
セロトニンUPのポイント、1つ目は、セロトニンの生成を促す食材をいつもの食事に取り入れる「足し算ダイエット」です。セロトニンは、たんぱく質を細かく分解したアミノ酸の1つである「トリプトファン」から作られるのですが、体内では合成できません。よって、肉や魚などの食品に含まれる「たんぱく質」から摂取することが必要です。
②腸内環境を整える
もう1つの重要なポイントが「腸」です。実は、脳のセロトニンは全体量のわずか2%に過ぎず、約8%が血液中、そして約90%が腸で作られることが分かっています。そのため、セロトニンの合成には腸内環境を整えることが重要です。しかし、たんぱく質を多く含む肉類は消化吸収に特に時間がかかるのも事実。上手にたんぱく質を摂取し、効率よく消化吸収することが、アミノ酸やトリプトファンの摂取量を高めることにつながります。
①セロトニンを生成する食材を足し算する
セロトニンUPのポイント、1つ目は、セロトニンの生成を促す食材をいつもの食事に取り入れる「足し算ダイエット」です。セロトニンは、たんぱく質を細かく分解したアミノ酸の1つである「トリプトファン」から作られるのですが、体内では合成できません。よって、肉や魚などの食品に含まれる「たんぱく質」から摂取することが必要です。
②腸内環境を整える
もう1つの重要なポイントが「腸」です。実は、脳のセロトニンは全体量のわずか2%に過ぎず、約8%が血液中、そして約90%が腸で作られることが分かっています。そのため、セロトニンの合成には腸内環境を整えることが重要です。しかし、たんぱく質を多く含む肉類は消化吸収に特に時間がかかるのも事実。上手にたんぱく質を摂取し、効率よく消化吸収することが、アミノ酸やトリプトファンの摂取量を高めることにつながります。
たんぱく質の消化吸収を助ける「まいたけ」は最強のパートナー!
セロトニンの材料となるたんぱく質の消化吸収を助ける、おすすめの食材が「まいたけ」です。
「まいたけ」に含まれるプロテアーゼという酵素が、たんぱく質を分解し、肉をやわらかくして消化吸収を助けてくれます。これにより腸で吸収されるアミノ酸(トリプトファン)の摂取を促進するのです。
さらに、「まいたけ」には腸内環境を整え、脂肪の吸収を抑える水溶性食物繊維(β-グルカン)や、便秘解消に効果的な不溶性食物繊維などダイエットに効果的な栄養素が多く含まれており、最強のダイエットフードだと言えます。
「まいたけ」に含まれるプロテアーゼという酵素が、たんぱく質を分解し、肉をやわらかくして消化吸収を助けてくれます。これにより腸で吸収されるアミノ酸(トリプトファン)の摂取を促進するのです。
さらに、「まいたけ」には腸内環境を整え、脂肪の吸収を抑える水溶性食物繊維(β-グルカン)や、便秘解消に効果的な不溶性食物繊維などダイエットに効果的な栄養素が多く含まれており、最強のダイエットフードだと言えます。