パナソニック株式会社が5月14日(日)の母の日を前に、3歳までのお子さま(長子)がいるママ500名を対象に「育児と体への負担」について調査を実施しました。
産後は91%が「体への負担」を実感…「前かがみの姿勢」「重いものを持つ」ことにつらさも
家事をしながら長時間の抱っこをしたり、子どもの目線にあわせて四つんばいの姿勢になったりすることも多いママの生活。肩や腰など体への負担も大いに予想されます。
そこで、はじめに「ママになってからの生活や体の変化」についてきくと「体全体に負担を感じる」ママは91%。中でも「前かがみの姿勢が増えた」「重いものを持つことが増えた」人は約9割(各89%)を占めます。
そこで、はじめに「ママになってからの生活や体の変化」についてきくと「体全体に負担を感じる」ママは91%。中でも「前かがみの姿勢が増えた」「重いものを持つことが増えた」人は約9割(各89%)を占めます。
やはり、ママになってから体への負担を感じている人が圧倒的に多いことがわかります。負担を感じる部位を具体的に挙げてもらうと「腰」(89%)、「肩」(88%)、「背中」(76%)という結果に。
さらに、そんな「負担を感じる動作」をどれだけの時間行っているのかもききました。その結果、1日あたり「子どもを抱っこしている時間」が「合計20分以上」の人は45 %と半数近くに上ります。さらに「前かがみの姿勢」を「20分以上」している人は67%と7割に近づきます。
短時間でもつらい「抱っこ」「前かがみ」を、合計1日20分以上も行っているママの体は悲鳴を上げているかもしれません。
具体的には「家事や買い物のときに歩いてくれず、抱っこしながら作業するのが大変」(36歳・長子の年齢2歳)など、抱っこやおんぶをしながら家事もこなすママの頑張りゆえの苦労がうかがえます。
また「下の子がまだ幼く、抱っこをする機会が多いので上の子も甘えて2人抱っこは珍しくない。2人で20kg近くあるので色んな部位に負担がかかる!」(27歳・長子の年齢2歳)など、子どもが増えてさらに体への負担がかかる…と感じているママも少なくないようです。
短時間でもつらい「抱っこ」「前かがみ」を、合計1日20分以上も行っているママの体は悲鳴を上げているかもしれません。
具体的には「家事や買い物のときに歩いてくれず、抱っこしながら作業するのが大変」(36歳・長子の年齢2歳)など、抱っこやおんぶをしながら家事もこなすママの頑張りゆえの苦労がうかがえます。
また「下の子がまだ幼く、抱っこをする機会が多いので上の子も甘えて2人抱っこは珍しくない。2人で20kg近くあるので色んな部位に負担がかかる!」(27歳・長子の年齢2歳)など、子どもが増えてさらに体への負担がかかる…と感じているママも少なくないようです。
ムダサイエンティスト・平林 純氏が試算「抱っこ」の仕事量は1か月で富士山頂の高さに!
そんなママたちにかかる「体の負担」を、ムダサイエンティスト・平林 純氏に物体を持ち上げる「仕事量」の比較でわかりやすく表現していただきました。
■あなどれないママの「抱っこ」…1か月で富士山レベル、3か月でジェット機の高度まで持ち上げる仕事量と同等に
まず、「1日あたり20分間抱っこしながら、赤ちゃんの体を2秒に1回10cm上下させながらあやす(持ち上げて受け止める)」場合の「仕事量」を比較してみましょう。
その場合の仕事量を単純に累積すると、1日分で子どもを120m持ち上げる仕事量と同じになります。さらに、1か月続けると「富士山頂まで持ち上げる」仕事量と同程度となります。
■あなどれないママの「抱っこ」…1か月で富士山レベル、3か月でジェット機の高度まで持ち上げる仕事量と同等に
まず、「1日あたり20分間抱っこしながら、赤ちゃんの体を2秒に1回10cm上下させながらあやす(持ち上げて受け止める)」場合の「仕事量」を比較してみましょう。
その場合の仕事量を単純に累積すると、1日分で子どもを120m持ち上げる仕事量と同じになります。さらに、1か月続けると「富士山頂まで持ち上げる」仕事量と同程度となります。
さらに3か月で考えると、ジェット機が飛ぶ高度10000mを超えます。別のものを持ち上げる仕事量と比較してみましょう。たとえば、子どもの体重が10kgと想定した場合、同じように「20分間10cm上下させながらあやす」とすると、1か月で「横綱1人(約175kg)」を超高層ビルを超える200mほどの高さまで持ち上げることになります。
このように、ママの体の仕事量は毎日積み重なると膨大になるものなのです。「富士山まで持ち上げる」レベルの仕事量をこなしているママの体、どうぞ労わってあげてくださいね。
平林 純(ひらばやし じゅん)
技術者、雑学家、ムダサイエンティスト。1968年東京都生まれ。京都大学大学院理学研究科修了。科学技術系雑学サイト「hirax.net」「雑学界の権威・平林純の考える科学」を運営する。「世界一受けたい授業」(日本テレビ)、「タモリ倶楽部」(テレビ朝日)などのテレビ番組にも多数出演。
このように、ママの体の仕事量は毎日積み重なると膨大になるものなのです。「富士山まで持ち上げる」レベルの仕事量をこなしているママの体、どうぞ労わってあげてくださいね。
平林 純(ひらばやし じゅん)
技術者、雑学家、ムダサイエンティスト。1968年東京都生まれ。京都大学大学院理学研究科修了。科学技術系雑学サイト「hirax.net」「雑学界の権威・平林純の考える科学」を運営する。「世界一受けたい授業」(日本テレビ)、「タモリ倶楽部」(テレビ朝日)などのテレビ番組にも多数出演。
溜まる不満…負担を感じる動作1位は「抱っこ」! 一方「配偶者より負担が多い」も9割
次にママたちに「最も負担を感じる動作」を選んでもらうと「前かがみの姿勢でいること」や「重いものを持つこと」(各11%)よりも「子どもを抱っこすること」(57%)と回答したママが圧倒的に多い結果に。
体に負担のかかる「抱っこ」をすることで、子どもの体重を支える軸である「腰」には相当な重量がかかっていそうです。
体に負担のかかる「抱っこ」をすることで、子どもの体重を支える軸である「腰」には相当な重量がかかっていそうです。