2020年8月30日 更新

「心地よい領域を知っておく」HSPの方が持つ“自分なりの処方箋”

繊細さや敏感さを持ち、生きづらさを感じてしまう【HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)】。4分類の傾向や、HSPの方々から実際にお伺いした“快適に過ごすために行っているひと工夫”などをご紹介します。

生まれ持った気質「HSP」

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「敏感すぎる人」「非常に繊細な人」を意味する、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)。後天的にも形成しやすい“性格”とは異なり、人口のうち2割が持つ“生まれつきの気質”といわれています。

生まれ持ったものを、環境や意識ひとつでがらりと変えるのは難しいもの。そこで今回は、4つに分類化されているHSPの傾向、そして、それらの気質を受け止めて前向きに過ごそうとされている方々から伺った「心地よい領域」などに触れていきます。

そこには、日常のなかで抱える生きづらさや、「“変えることが目的”ではなく、“受容したうえで和やかに過ごすひと工夫”」のヒントが溢れていましたよ。

HSPは大きく分けて4種類

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HSPは、大きく4つのタイプに分けられます。

■ 内向型HSP
■ 外向型HSP「HSE」
■ 刺激追求型HSP「HSS型HSP」
■ 刺激追求型・外向型HSP「HSS型HSE」

“周囲よりも感覚が過敏な場合=HSP”ではなく、以下の「DOES(ダズ)」と呼ばれる大きな特徴すべてに当てはまることが基準です。

【DOES】
Depth of processing 「考えを深く処理する」
Overstimulation 「過剰に刺激を受けやすい」
Emotional response and empathy 「感情反応が強く、共感もしやすい」
Sensitivity to subtleties 「あらゆる感覚がするどい」
このDOESのうち、どれかひとつでも当てはまらない場合はHSPではなく「内向的な性格」になります。そして、DOESに加えてどんな特徴が見られるかで、4種類のHSPのうちどこに当てはまるかが分かりますよ。

それでは、4つの分類についてひとつずつ触れていきます。

とにもかくにもひとりが好き【内向型HSP】

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4つのHSPのうち、もっとも基本的なタイプです。

刺激が苦手で、大きな冒険は避けたい。ひとりの時間を確保することで、エネルギーをじわりと回復させます。HSPの気質である過敏さが分かりやすく出現するのが、この「内向型HSP」です。
【 内向型HSPの傾向 】
・ひとりで過ごしてエネルギーを回復させる
・刺激が苦手で避ける
・人の機嫌を伺いながら過ごす
・物事をじっくりと深く考え込む
・共感力が強い

内向型HSPは、ひとりで深くじっくりと考えながらペースを保つため、行動が制限されてしまいがちに。

しかし、リスクの回避力に強くなり大きな失敗を軽減できるほか、人に親身になって接したり、創造力が広がりやすかったりなどの長所がありますよ◎

人との関わり合いが好きな【外向型HSP「HSE」】

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この記事のライター

梅田ミズキ 梅田ミズキ

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