2021年12月26日 更新

【体験談】“うつ病”になって知った「自分を受け入れることの大切さ」

筆者は数年前に仕事と家庭の両立に苦しみ、“うつ病”になりました。そして休職後、14年間働いた教師を辞めました。ゆったりとした時間を過ごす中で見えてきたことがあります。そのことについて綴っていきます。

どうして自分がうつ病に?

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仕事と家庭の両立に四苦八苦していた数年前。次第に、心の異変を感じ始めた筆者は、「薬を処方してもらって、何とか乗り切ろう」と思い、心療内科を受診しました。
そこで「うつ病ですね。休職した方が良いです。」と言われます。そこから1ヶ月間は、自分の“うつ病”を受け入れることができませんでした。「学校は?子どもたちのことは?保護者のことは?どうしたらいいの?どうしてうつ病になんてなってしまったの?」日々、頭の中でぐるぐるとこのことを考えていました。
たしかに無理はしていました。通勤片道2時間弱、早朝に晩ごはん下準備、帰宅後は戦争のような時間が過ぎていきます。まだ3歳だった息子にも「早く!早く!」と急かす毎日。夫も一緒に頑張ってくれていましたが、お互いボロボロで、何とかフルタイム共働きを続けていたことに間違いはありません。

それでも薬を処方してもらったら、どうにかなるんじゃないか?と思っていたんです。医師の判断は「休職」。悩みましたが、しばらくお休みすることに…。しかし休職し始めて3ヶ月目頃から、気持ちに変化がありました。

「どんな自分も受け入れる」ことが回復への第一歩

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休職して3ヶ月。ようやく頭の中のぐるぐるが解消され始め、ゆったりとした時間を感じることができるように…。鳥の鳴き声、風の音、太陽の光。「あ~、自然がこんなに心地良いなんて。」そんなことを考えられるくらいまで、回復してきました。
もちろん体調には波があり、起き上がれない日も、1日の途中でダウンして横になる日も多かったですが、心が整理され始めたような気がしました。そこで辿り着いた答え。それは、「どんな自分も受け入れることが、回復への第一歩」ということです。
筆者は子どもの頃から、自分が好きなことに対しては別ですが、どちらかと言うと、引っ込み思案でマイナス思考。自分のマイナスな部分に目がいきやすいタイプです。うつ病になる数年前から、心の疲れが出始め、自分のマイナスな部分が目につくようになりました。すると、心がさらに疲れていくのがわかりました。
自分の嫌なところ、できないところばかりが目についてしまうのです。今思えば、この頃から“うつ”の影が見え始めていたように思います。とにかく「自分が嫌い」でした。結局無理がきてうつ病に…。
しかし、お休みするうちに、「真面目なのも私、繊細なのも私、気にしすぎるのも私。どんな私も私なんだ。それでいいんだ。」と、自分のマイナス面もだんだん受け入れられるようになりました。自分を受け入れられるようになると、さらに心は元気になります。

どんな自分も受け入れる=自己肯定感につながる

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自分のマイナス面もプラス面も受け入れられるようになると、心が安心感で包まれます。

「どんな自分も受け入れられる」ということは、「自分はこのままでいいんだ。このままで、十分素敵なんだ。」という、“自分への価値”を感じること。それは、すなわち「自己肯定感」なのです。

今筆者は、「自己肯定感」を育んでいる最中です。まだまだ体調によっては、「あ~、また体調を崩してしまった…」と落ち込む日もありますが、うつ病になってからの数年間で、かなりの「自己肯定感」を育めたのではないかと思っています。
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この記事のライター

みかん・元特別支援学校の先生ママ みかん・元特別支援学校の先生ママ

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