2020年8月24日 更新

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは?生きづらさを感じる理由

自らの繊細さや敏感さゆえに、疲れてしまうことはありませんか?表現できないそのストレスは、「HSP」という気質が原因かもしれません。

日常の中で感じる「生きづらさ」

人の気持ちや自分の感情を左右されてしまう。人の言動に動揺しやすい。音や匂い、光などが過度に気になってしまう。少しの刺激でも強く反応してしまう「感受性のするどさ」に疲れ果て、「自分を変えなければ…」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
その特徴、もしかすると「HSP」かもしれません。
HSPは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の頭文字を取ったもので、「敏感過ぎる人」「非常に繊細な人」の意味を持ちます。アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士によって提唱された、「神経の細かさや高ぶりやすさは感覚刺激に対する『繊細さ』がもとにある」という概念です。
HSPは病気や障害ではなく、生まれ持った「気質」によるもの。発達障害やうつ病、アスペルガー症候群(ASD)とも異なります。そのため、治療法はなく、環境の変化などで後天的に変えられるものではありません。

変えにくいのであれば、無理に変えずにその分「向き合うようにする」。そう考えても、実際どのように受け止めていけばいいのか悩みますよね。

今回は、HSPと脳との関係性やHSPの細かい特徴、さらにHSP傾向のある子ども「HSC」や、刺激を求めるHSP「HSS型HSP」について紐解いていきます。後半にはセルフチェックのリンクもありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

敏感すぎて困っている人は珍しくない

実はHSPは、「5人に1人」が持つ気質であるといわれています。興味深いのは、この特性は人間に限ったものではないところ。犬・猫・馬・魚・鳥・ハエなど、約100種類以上の生物にもHSPの気質が確認されています。

約8割の人はこの性質にはあてはまらないことから、HSPの特性はなかなか理解されにくいのが現状ではあります。ですが、「5人に1人」「人間以外の生物にも現れる気質」だと思うと、どこかほっとしませんか?

同じように敏感すぎて困っている人は珍しくなく、あなたの身近にもHSPの方がいるかもしれません。

HSPは脳内の神経が高ぶりやすい

HSPは非HSPの人よりも、

・扁桃体
・ノルアドレナリン
・コルチゾール

といった脳内の神経が高ぶりやすい傾向があります。

ストレスを処理する「扁桃体」が活発なため、不安や恐怖を感じ取りやすく、ストレスを抱えてしまうのです。また、激しい感情や強い肉体作業などで分泌される「ノルアドレナリン」や、何かに警戒している際に分泌される「コルチゾール」の分泌がされやすいのも、HSPの特徴のひとつ。
敏感に警戒しつつも、数多くの情報を一斉に受け取ってしまうため、アンテナを張った状態がいつまでも続いて疲れ果ててしまいます。

HSPの4大特徴「DOES」とは

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この記事のライター

梅田ミズキ 梅田ミズキ

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