2021年3月4日 更新

子どもと一緒に向き合いたい。大切な「命」と「死」をテーマにした絵本 

誰にでも平等に訪れる「死」。小さなお子さんが深く理解するのはまだまだ難しいですが、「死」や「命」、「生きる」ということを学ぶのは大切なことです。今回は「命」「死」をテーマにした絵本をご紹介します。

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近しい誰かの「死」に直面した時、お子さんはきちんと理解することができるでしょうか?小さなお子さんには、まだまだ難しいところがあるかもしれませんよね。皆さんなら、どうお子さんに伝えますか?

筆者の祖母が亡くなった際、小学生の長女は「亡くなった」と聞いただけで大号泣。大好きなひいおばあちゃんなのに、その死に直面するのが恐くてたまらない様子でした。次女は「亡くなる・死」という言葉は分かるけれど、まだきちんと理解しきれていなく、何度も祖母に触れる。そして、2歳の三女は「ひいおばあちゃんどうしたの?寝てるの?」という認識でした。

子どもの年齢によって、「死」に対する理解がだいぶ違うのだなという印象でした。

まだ飲み込めていない次女に、小さな時に読んでいた「死と向き合ったテーマ」の絵本の内容のお話すると、ようやく理解したようで祖母の死を悲しみ、一生懸命向き合い、家族と一緒に祖母を送り出してくれました。

まだまだ小さなお子さんに「亡くなるということ」を理解させる事は難しいですよね。それでも、「生きている」限り、いつかは「死」が訪れる。避けては通れないテーマです。「命と死」に向き合うことがテーマになっている絵本は様々ありますが、今回は6作品をご紹介します。

何となく触れる程度で構わないと思います。人もペットも生きているものは皆、人生には必ず終わりが来る。だからこそ今を強く生きて欲しい、切にそう願います。

うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん

「うさこちゃんシリーズ」はうさこちゃんが家族や友達と一緒に、様々な体験をするお話の絵本なんです。今作では大好きなおばあちゃんのお葬式が描かれています。

簡潔に死の描写が描かれていますが、大切な事を落とさず、分かりやすい言葉で綴られている作品。きちんと理解を深めなくても、お子さんにも何か響くものがあるはずです。

ずーっとずっとだいすきだよ

僕と犬のエルフィーの心の交流と成長を描いたロングセラー作品。小学校の教材にあった!というお子さんやママも多いのではないでしょうか。

どうして?と悲しみ嘆くよりも、愛のある日々を思い出せるという事は幸せなことだと思います。一番大切なことをママやお子さんも日々伝えたい、そう思わずにはいられなくなるハンス・ウィルヘルムさんの名作です。

このあとどうしちゃおう

おじいちゃんがしんじゃった。部屋を掃除していると、「このあとどうしちゃおう」と書かれたおじいちゃんのエンディングノートらしきものを見つける主人公。亡くなった後の予定、天国に行くときの恰好や生まれ変わりたいもの、残された家族を見守っていく方法などが書かれていました。

おじいちゃんは寂しかったのかな?会えないのは寂しい、でもおじいちゃんのノートのおかげで、死んでからの事を考えていたら、今、生きているうちにやりたいことがたくさん気付けた主人公。生と死をテーマにした絵本ですが、今をどう生きていこうかという気持ちを前向きにさせてくれる1冊です。

くまとやまねこ

小説家・湯本香樹実さんと絵本作家・酒井駒子さんのコラボした心に残る優しい絵本。第一回絵本屋さん大賞第一位受賞作品です。

失った悲しみを乗り越える事は簡単なことじゃない。それでも、楽しかった思い出に蓋をしてしまうことはない。大切な思い出と一緒に前に進みだすこと。そして、そんな誰かの為に一緒に共感しそばにいてあげること。
「くま」「やまねこ」どちらの立場からでもきっと共感できる作品で、お子さんだけではなくて、ママを含めた大人にもオススメしたい1冊です。
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レオママ レオママ

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