2025年10月2日 更新

HSCと発達障害の違いを知って子どもを正しく理解|併存する場合の対処法も!

「うちの子敏感すぎるかも…」と感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。最近注目されている「HSC(Highly Sensitive Child)」は、発達障害と混同されやすいですが、実は明確な違いがあるんです。

ポジティブな声かけでストレスを緩和

感受性が豊かで、心のアンテナを常に張り巡らせているHSCの子供たち。
特に、自分には厳しくしすぎてしまいます。
そんな時には、「どうしてこんなことも出来ないの」「こんなの簡単でしょ」などと叱るのは逆効果です。
HSCの子供には「どうしてこうなったのかな?」「次からは、こうやれば良いかもね」等といったポジティブな声かけが有効的です。

ネガティブな言葉は、自己肯定感をさらに低くし、石橋を叩き割ってしまう結果に繋がります。
プレッシャーにならない程度に、優しく諭すような声で応援してあげましょう。

共感力の高さと感情の豊かさ

HSCの子どもたちは素晴らしい特徴を持っていることが知られています。

その一つが、他の人の気持ちを敏感に察知し、深く共感できる能力です。お友達が泣いていると一緒に悲しくなったり、先生が怒っていると自分が怒られていなくても緊張したりします。

この共感力の高さは、時に子ども自身を疲れさせてしまうこともあります。例えば、クラスでケンカが起きると、当事者でなくても心を痛めて家に帰ってきてぐったりしてしまう。そんな姿を見ると、親としては心配になりますよね。でも、この豊かな感情は、将来的に人の気持ちを理解し、優しく接することができる大きな強みになります。

他にも、感情表現も豊かで、喜怒哀楽がはっきりしていると言われています。嬉しいときは全身で喜びを表現し、悲しいときは深く落ち込みます。芸術作品や音楽、自然の美しさに心を動かされることも多く、「きれいな夕焼けを見て涙が出た」なんて言う子もいます。

HSCと発達障害が併存する場合もある

併存の可能性と見極め方

実は、HSC(Highly Sensitive Child)の特性と発達障害は、同じ子どもの中に併存することがあります。私も我が子の発達障害で悩んでいた時に、「うちの子は敏感すぎるだけなのか、それとも何か違うのか」と悩むお母さんたちに何度も出会いました。

HSCの子どもの中には、実際に発達障害を併せ持つケースが少なくありません。研究によると、HSCの約20%程度の子どもがADHDやASDなどの発達障害を併存しているという報告もあります。

私がこれまで周りのお子さんたちを見てきた感覚から言っても、発達障害とHSCの併存は決して珍しいことではないと思います。
HSCのみの場合 併存が疑われる場合
感覚の過敏性は環境次第で調整可能 どんな環境でも極端に反応
慎重だが共感力は高い コミュニケーション自体に困難さがある
基本は深く集中できる 環境次第で集中力が大きく変わる
状況を理解して行動できる 衝動的または極端にこだわる場合がある
ただし、これらの違いは明確に線引きできるものではありません。子どもの状態は日々変化しますし、環境によっても大きく左右されることを忘れないでくださいね。

併存する場合の包括的なサポート

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HSCと発達障害が併存している場合、基本はその子の「できること」と「苦手なこと」、そして「敏感な部分」を整理して、優先順位をつけながら対応していくことが大切です。

例えば、HSCでADHDの特性もある子どもの場合、刺激に敏感でありながら、じっとしていることも苦手という一見矛盾した特性を持っています。こんなときは、静かな環境で体を動かせる活動(ヨガボールに座って勉強する、など)を取り入れると、両方のニーズを満たせることがあります。

併存している場合に特に重要なのは、二次障害を防ぐための心のケアです。周りから理解されないことで自己肯定感が下がり、不安症やうつ症状が出やすくなることがあります。日頃から「あなたはあなたのままでいい」というメッセージを伝え続けることが、子どもの心を守る盾になります。

最後に、親御さん自身のケアも忘れないでくださいね。子どもの特性に合わせた対応を続けるのは、正直疲れることもあります。でも、「完璧な対応」を目指すのではなく、「今日できることを、できる範囲で」という気持ちで取り組むことが、親子両方にとって持続可能な支援になるはずです。
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この記事のライター

よっしぃ よっしぃ

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