2019年8月28日 更新

知っておきたい!不妊治療の基礎知識〜体外受精・顕微授精〜

体外受精でないと授からない原因があるのに、自己流タイミング法を続けるのは夫婦ともに大きなストレスになります。自分の体の状態を正確に把握して適切な治療を受け、妊娠に導きましょう。

男女が妊娠を希望し、避妊をせず一定期間、通常の性生活を送っているにもかかわらず、妊娠の成立を見ない場合を不妊といい、その一定期間は1年とされています。

一般的な不妊治療は、タイミング法、人工授精、体外受精・顕微授精という流れで進みますが、大切なのは自分の体の状態を正確に把握すること。
治療について夫婦で理解と納得をして、ストレスをためすぎないように妊娠を目指せるよう、早めに不妊治療の基本検査を受けましょう。
不妊はほとんど自覚症状がなく、原因もまだ分からないことだらけ。ただ、女性の年齢とともに妊娠率が下がることは明らかです。
卵子と精子を体外で結びつける「体外受精・顕微授精」の基礎知識について知っておきましょう。

体外受精・顕微授精

タイミング法、人工授精では妊娠しない、卵管性不妊、重度の男性不妊など、体外受精でしか妊娠できない方に向いています。

卵巣から取り出した卵子と事前に採取した精子を、培養器内で受精させ、できた受精卵を子宮に脅すのが体外受精です。
また、顕微授精は、1つの精子を卵子に直接注入する方法です。不妊治療専門の病院やクリニックで行います。

夫婦ともに検査

感染症の有無や卵胞ホルモンの値、抗精子抗体の有無などを調べ、採卵前の卵巣刺激に適した方法を検討します。夫は感染症の有無や精子の奇形率などを調べます。

卵巣刺激(排卵誘発)

より多くの卵子を十分に成熟させて採卵するため、ホルモン薬を投与します。採卵前に排卵しないよう、排卵を抑える薬を使うことも。

採卵・採精

採卵‥卵胞が成熟したのを確認したら、採卵日を決定。排卵の35〜36時間前にhCGを注射します。自然周期では点鼻薬もあります。
採精‥人工授精のときと同様、自宅で採精して持参するか病院の採精室で採取します。
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