ロカボ実践者の継続理由は「無理がない」から。未経験者の持つ「我慢を伴うイメージ」と、ロカボ実践者の実感にも乖離あり。
また、これらの誤解が影響してか、ロカボ未経験者が持つロカボへのイメージは、「我慢が伴いそう」、「糖質の量を記録・計算するのが面倒くさそう」、「意識高い人が取り組んでそう」、「続けにくそう」といった内容がいずれも3割超と上位を占めました。
■認知未経験者のロカボについてのイメージ(MA)
一方で、ロカボを現在実践中である人の63.6%が「極端な糖質制限をするわけではないので無理がない」ことをその継続理由に挙げており、未経験者のイメージとは真逆の回答です。厳しいイメージが先行し、実は無理なく続けられる実態が伝わっていないことが、未経験者がロカボを始める上での障壁になっていると考えられます。
■ロカボ実践者(現在継続中)の継続理由(MA)
ロカボの言葉認知は「山形県」が全国1位、経験率NO.1は「宮城県」&「島根県」に。ただし、理解度には伸びしろがあり、まだまだ全国の都道府県に拡大チャンスあり!?
都道府県別に見ると、ロカボという言葉の認知率(「言葉の意味・内容も知っている」+「言葉だけきいたことがあるが、意味・内容は知らない」計)が一番高かったのは「山形県」で、全国平均の52.2%を20ポイント近く上回る71.0%でした。山形県は今回調査で、健康に関する悩みや不安を持つ方の割合が7割超と全国1位でした。
また、「言葉の意味・内容も知っている」と答えた人は「東京都」が最も多く、全国平均の2倍近い27.0%でした。東京都は、ロカボの実践率でも全国4位にランクインしており、ロカボではない「炭水化物抜きダイエットや、極端なカロリーオフ、食事抜き/置き換え型ダイエット等」の経験率も全国4位と高め。食事コントロールへの関心が相対的に高いことが伺えます。
ただし、「ロカボ=適正糖質を意識した食事」という正しい理解をしている人の割合は、各都道府県で大きな差とはなっておらず、“知っているつもり”であっても、実際は誤解をしている人が多い状況は、全国共通のようです。
ただし、「ロカボ=適正糖質を意識した食事」という正しい理解をしている人の割合は、各都道府県で大きな差とはなっておらず、“知っているつもり”であっても、実際は誤解をしている人が多い状況は、全国共通のようです。
また、ロカボの経験率(「現在実践している」+「過去に実践したことがある」計)では、「宮城県」と「島根県」が16.0%で同率TOPとなりました。とは言え、ランキングの上位はいずれも僅差となっています。
一方、ロカボ未経験者において、ロカボの正しい内容を伝えた上で「今後実践してみたい」と答えた割合は、全国平均で45.4%でした。ロカボという言葉の認知度が全国最下位だった沖縄県でも、言葉の意味を説明後には実践への前向きな回答が得られるなど、理解促進によるロカボ普及のポテンシャルを感じさせる内容となっています。