2020年11月26日 更新

どんな症状がでるの?治療方法や予防策は?幼児に多い「ケトン性低血糖症」体験談

子どもの病気や症状って、「え?そんなこともあるの?」「自分はなったことがなかったから、全く知らなかった!」ということがたくさんありますよね。その中で一番怖いのは、「知らないこと」ではないでしょうか。知っていたら焦らずに対処できることもありますよね。今回はそんな症状の一つを予防策と一緒にご紹介します。

ケトン性低血糖症とは?

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ケトン性低血糖症とは、インスリンが高いことによって起きる低血糖症の場合以外の原因で起こる、低血糖症のことです。通常幼児の正常な血糖値の値は80~160mgですが、低血糖の場合は40mg以下の数値になります。
朝の空腹時や風邪の際の発熱がきっかけとなることがあり、また低血糖症は1歳半くらいからの男の子に多く、特に低出生体重児や新生児期に問題のあった子に多いようですが、10歳前後で症状が出なくなると言われています。

どんな症状がでるの?

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空腹時の朝に嘔吐を伴う低血糖があり、その際に痙攣を起こす場合もあります。また嘔吐は頻回で、ぐったりとして元気がなく、顔色が蒼白になります。尿検査をすると、ケトン体という物質の値が高くなります。

ケトン体とは、体のブドウ糖が不足した際に体の脂肪を燃焼し、エネルギー源として使用される際に肝臓で作られる物質のことで、嘔吐を引き起こす物質でもあります。

我が家にも二人の男の子がおり、上の子は3歳、下の子は2歳の時にケトン性低血糖症と診断された経験があります。上の子は、前日の夜の睡眠時間はいつも通りの8~9時間ほどで、朝食はいつもよりも少ない量しか食べませんでしたが、いつも通りの様子だったので車に乗って少し遠出したときに起きました。

急に顔が青白くなり、嘔吐を4、5回繰り返しました。動かせる状態ではなかったので、建物の救護室で様子を見ていましたが、1時間ほど経っても様子が変わらなかったので、近くの病院に連れて行きました。

下の子は、朝いつもの時間になっても起きてこなかったので、様子を見ると妙にだるそうで、その後2度ほど嘔吐したので近くの小児科に連れて行き、そのまま設備の整った病院に行くように言われました。

ちなみに二人とも低出生体重児ではありませんでしたが、下の子だけは新生児期に呼吸がうまくできなかったため、1週間ほどNICUに入っていました。

症状が出たときの対処方法

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症状が出たときは無理に水分を摂らせようとせずに、すぐに病院に連れて行くのがいいそうです。実際我が家の次男も、とりあえず何か飲ませた方がいいかとアクアライトを飲ませましたが、50mlほど飲んだだけで、すぐに嘔吐してしまいました。また、近所の小児科だと点滴できない場合がほとんどなので、設備の整った病院に行く必要があります。

治療方法

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ブドウ糖を輸液します。注射で行う場合もありますが、幼児の場合は点滴で入れることが多いようです。数時間かけて輸液してくいくと、だんだん顔色と元気が戻り、水分がとれるようになりますが、ペットボトルのキャップ一杯の量から始めて、少量ずつ増やしながら飲ませます。

飲食できるようになったからといって、一気にいつも通りの食事に戻すと胃が驚いてしまうので、アクアライトや水などの飲料から始めて、食事も消化のよいおかゆや、よく煮たうどんなどから少量ずつとらせるとよいそうです。

低血糖を起こさないための予防策

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この記事のライター

ゆゆ ゆゆ

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