2019年8月30日 更新

産後のママは不調がいっぱい!赤ちゃんの抱っこがつらい…『腱鞘炎のトラブル』

お産は女性にとっての一大イベント。妊娠・出産により、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかっています。 産後のママの体に起こりやすい、『腱鞘炎のトラブル』についてまとめました。

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産後のママは、赤ちゃんのことで頭がいっぱいで、自分の体のことは後回しにしてしまいがち。
けれど、産後は女性の体の大きな節目ともいえる大切な時期です。

疲れが取れない、気分が落ち込んでしまうなど、産後の体と心の変化に不安や戸惑いを感じているのに、体調を無視して頑張りすぎると後々まで体調を引きずることも…。
お産は女性にとっての一大イベント。妊娠・出産により、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかっています。
産後のママの体に起こりやすい、『腱鞘炎のトラブル』についてまとめました。

腱鞘炎のトラブル

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子育て中のママにつきものの手のトラブルといえば「腱鞘炎」です。軽い症状も含めれば、ほとんどのママが腱鞘炎になっているといっても過言ではありません。

「腱」は筋肉と骨をつなぐ筋のことで、その働きによって指を曲げたり伸ばしたりする動作ができます。「腱鞘」とは、この腱を包む鞘のことです。
そして腱鞘炎は、腱と腱鞘がこすれて炎症を起こす病気で、腱のスムーズな通りを邪魔している状態です。そのため、手指を動かしたり、物を握ろうとすると痛みます。

手の使いすぎが原因

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腱鞘の形の関係で腱鞘炎を起こしやすい人もいますが、腱鞘炎の多くは手の使いすぎで起こります。
また、女性ホルモンは骨や筋肉、関節に影響を与えているため、妊娠中や産後、更年期など女性ホルモンの変動が大きいときに腱鞘炎が多くみられます。

もともと女性は、家事で手を使うことが多いものです。例えば、包丁を使ったり、フライパンを振って炒め物をしたりするなど、食事の支度だけでも手には様々な負担がかかっています。

加えて産後は、慣れない育児で必要以上に手首に力が入ったり、授乳や沐浴、おむつ替え、抱っこなど、自分で思っている以上に頻繁に、そして継続的に手を酷使しています。
産後は、腱鞘炎を起こしやすい条件がたくさん揃っているのです。

代表的な2つの腱鞘炎

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ドゥ・ケルバン病

ドゥ・ケルバン病とは、手首の親指側に起こる腱鞘炎のことで、「狭窄性腱鞘炎」ともいいます。
親指は主に、親指を伸ばす働きをする腱と、親指を広げる働きをする腱があります。別の動きをするこれら2つの腱が同じ腱鞘の中を並んで通っているために、腱や腱鞘がこすれやすいのです。

この部位に腱鞘炎が起こると、手首に親指側に痛みが起こります。親指を内側に入れて握りこぶしをつくり、手首を小指側に倒すと痛みが強くなることで診断されます。
ばね指


ばね指は、指の「屈筋腱」という部分に起こる腱鞘炎です。指を曲げたり伸ばしたりするときにひっかかりを感じます。
ひどくなると、指を完全に伸ばすことができなくなり、それを無理に伸ばすと”カクン”とか”パキッ”という音がするようになります。
ばね指はどの指でも起こりますが、最も多くみられるのは利き手の親指です。
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