「妊娠したら鉄分を摂りなさい」という言葉は、よく病院でも雑誌や本でも聞いたり見たりするのではないでしょうか。妊娠初期では妊娠前の1.2倍、中期と呼ばれる5か月目以降はなんと2.5倍もの鉄分を摂るように推奨されています。
それだけの鉄分をどうやって取ればいいか、妊娠中の鉄分の摂り方も含めてお話ししていきます。
それだけの鉄分をどうやって取ればいいか、妊娠中の鉄分の摂り方も含めてお話ししていきます。
①お腹の赤ちゃんが成長するために必要
妊娠中に鉄分が必要になるのは、まずは何と言ってもお腹の中の赤ちゃんが蓄えるため。お腹の中の赤ちゃんは、胎盤や臍帯(へその緒のこと)を通してお母さんから必要な栄養素を受け取っています。
鉄分もその1つです。鉄分を受け取った胎児は、その小さな肝臓に鉄分を蓄えます。この蓄えは、ほとんどの栄養を母乳やミルクだけで過ごす出産後9ヶ月頃までずっと使い続けるのです。また、赤ちゃんに栄養を送る臍帯や様々な物質からの防御壁となる胎盤も、赤ちゃんとともに成長するために鉄分を蓄えます。
鉄分もその1つです。鉄分を受け取った胎児は、その小さな肝臓に鉄分を蓄えます。この蓄えは、ほとんどの栄養を母乳やミルクだけで過ごす出産後9ヶ月頃までずっと使い続けるのです。また、赤ちゃんに栄養を送る臍帯や様々な物質からの防御壁となる胎盤も、赤ちゃんとともに成長するために鉄分を蓄えます。
②母体と赤ちゃんに必要な赤血球を増やすため
妊娠中は血液の量が増えます。血液の量を増やし、お腹の赤ちゃんにスムーズに栄養や酸素を送ってあげようとするのです。
赤血球はお母さんも赤ちゃんにも、体中に酸素を運ぶ大事な働きをしています。そのため、頑張って赤血球も増えるよう手助けをしなければなりません。赤血球を増やすのに必要な栄養素の一つは、もちろん鉄分です。
赤血球はお母さんも赤ちゃんにも、体中に酸素を運ぶ大事な働きをしています。そのため、頑張って赤血球も増えるよう手助けをしなければなりません。赤血球を増やすのに必要な栄養素の一つは、もちろん鉄分です。
③出産時の出血に備えるため
出産時には、赤ちゃんとともに、子宮に貼りついていた胎盤が剥がれ落ちて出てきます。剥がれ落ちた部分からは、大量に出血します。輸血を必要とする人もいるくらいです。
たくさん血液を失ってしまうことで、産後の貧血を引き起こしてしまう可能性があります。産後の貧血を予防するために、妊娠中からしっかりと鉄分を蓄えておくのが理想的です。
たくさん血液を失ってしまうことで、産後の貧血を引き起こしてしまう可能性があります。産後の貧血を予防するために、妊娠中からしっかりと鉄分を蓄えておくのが理想的です。
妊娠中、鉄分はどれくらい摂ればいいの?
なんと!妊娠中に必要な鉄分は中期以降は2.5倍!
厚生労働省の作成する食事摂取基準2015年版によると、月経のある15歳以上の女性は一日に10.5mgの鉄分を摂取することが推奨されています。これがどれくらいの量かぴんと来ないと思うのですが、10.5mgを鉄分の多い食品で換算すると…。
・豚レバー 80g
・牛肉もも 1050g
・ほうれんそう 500g
頑張ったら食べられなくはないですが、毎日摂ろうと考えるとちょっと厳しい量かもしれません。
妊娠初期にはこれにさらに2.5mg、妊娠中期以降はなんと15mgも追加して摂取することが推奨されています。体重も気になる頃だし、これだけの量の鉄分を毎日摂取するのは大変です。
・豚レバー 80g
・牛肉もも 1050g
・ほうれんそう 500g
頑張ったら食べられなくはないですが、毎日摂ろうと考えるとちょっと厳しい量かもしれません。
妊娠初期にはこれにさらに2.5mg、妊娠中期以降はなんと15mgも追加して摂取することが推奨されています。体重も気になる頃だし、これだけの量の鉄分を毎日摂取するのは大変です。