身体も心も重くする「肩こり」。痛みがあっても我慢を続けていませんか?
厚生労働省が行っている国民生活基礎調査(2019年版)によると、「肩こり」は女性の自覚がある不調の1位、男性では2位と、いずれも上位にランクインしています。
パナソニック株式会社では、肩こりと辛い料理について調べるとともに、漢方&薬膳アドバイザー杏仁美友さんが、寒い時期におすすめのピリ辛レシピを紹介します。
厚生労働省が行っている国民生活基礎調査(2019年版)によると、「肩こり」は女性の自覚がある不調の1位、男性では2位と、いずれも上位にランクインしています。
パナソニック株式会社では、肩こりと辛い料理について調べるとともに、漢方&薬膳アドバイザー杏仁美友さんが、寒い時期におすすめのピリ辛レシピを紹介します。
漢方&薬膳アドバイザー 杏仁美友さんが教える肩こりと辛い料理の関係
パナソニック株式会社が20~50代の男女1087名を対象に行ったアンケート調査によると、73%の人が普段肩こりを感じ、61%の人が寒い季節のほうが肩こりを感じると回答しました。
また、67%の人が辛いもの好きで、寒い時期に辛い料理が食べたくなるシチュエーションとして「寒い時」が1位(51%)でした。
寒い時期にぴったりな辛い料理。実は、同じく寒い時期に悩む方が多い「肩こり」と意外な関係があるようです。辛いものと肩こりについて、漢方&薬膳アドバイザー杏仁美友さんが薬膳の観点から解説します。
また、67%の人が辛いもの好きで、寒い時期に辛い料理が食べたくなるシチュエーションとして「寒い時」が1位(51%)でした。
寒い時期にぴったりな辛い料理。実は、同じく寒い時期に悩む方が多い「肩こり」と意外な関係があるようです。辛いものと肩こりについて、漢方&薬膳アドバイザー杏仁美友さんが薬膳の観点から解説します。
■かっけつ作用のあるものを食べて、肩こりを改善しよう!
肩こりの原因の一つは、血のめぐりが悪くなること。薬膳の考え方では、血流促進することを血のめぐりを活性化するという意味で「かっけつ(活血)作用」と言います。
かっけつ作用がある食べ物は、たまねぎ、ニラ、味噌、酒(酒粕)、パセリ、バジル、みょうが、チンゲンサイなどがあります。意外なものでは、鮭やサフランなどもかっけつ作用があります。実は、これらの食べ物は血流の悪さからくる肩こりをやわらげるのに効果的です。
また、薬膳では「寒(かん)」「涼(りょう)」「平(へい)」「温(おん)」「熱(ねつ)」の五性という考え方があります。辛い食べ物の代名詞・唐辛子にはかっけつ作用はないものの、薬膳の中でもっともからだを温める「大熱」に分類され、からだを温める効果があります。温性・熱性の食べ物でからだを温めることも効果的です。
かっけつ作用がある食べ物は、たまねぎ、ニラ、味噌、酒(酒粕)、パセリ、バジル、みょうが、チンゲンサイなどがあります。意外なものでは、鮭やサフランなどもかっけつ作用があります。実は、これらの食べ物は血流の悪さからくる肩こりをやわらげるのに効果的です。
また、薬膳では「寒(かん)」「涼(りょう)」「平(へい)」「温(おん)」「熱(ねつ)」の五性という考え方があります。辛い食べ物の代名詞・唐辛子にはかっけつ作用はないものの、薬膳の中でもっともからだを温める「大熱」に分類され、からだを温める効果があります。温性・熱性の食べ物でからだを温めることも効果的です。
■食べ過ぎには要注意!
おいしくチャレンジできるのも魅力ですが、食べすぎは禁物。ニラ、生姜、にんにくなど、辛い食べ物は胃腸への負担が大きいものが多いです。できれば生ではなく加熱して食べるようにしましょう。
さらに、辛い食べ物の食べ過ぎは、必要な水分を失いやすいので食べ過ぎは避けましょう。
さらに、辛い食べ物の食べ過ぎは、必要な水分を失いやすいので食べ過ぎは避けましょう。
漢方&薬膳アドバイザー 杏仁美友さんがおすすめ! “からだを温める血行促進レシピ”3選
1.ニラのピリ辛漬け
【作り方】
1. ニラは4㎝幅に切る。太い軸の部分は、厚さを半分に切る。
2. 密閉袋に1とそのほかの材料を入れ、まんべんなく揉み込む。
3. 3時間~一晩冷蔵庫に入れて漬け込む。(すぐ食べてもいいが、漬けたほうが味が馴染んで美味しい)"
1. ニラは4㎝幅に切る。太い軸の部分は、厚さを半分に切る。
2. 密閉袋に1とそのほかの材料を入れ、まんべんなく揉み込む。
3. 3時間~一晩冷蔵庫に入れて漬け込む。(すぐ食べてもいいが、漬けたほうが味が馴染んで美味しい)"
カラダを温め血流をよくするニラに、寒さを取りのぞく力の強い唐辛子(豆板醤)とお腹を温めるにんにくが入った、血流と冷えの改善が両方期待できるお手軽な一品です。
生のニラやにんにくは刺激もあるので、胃腸が弱い方は溶き卵と鶏がらスープの素とあわせてスープにしたり、中華麺とあえて焼きそばにするなど、加熱して食べるとよいでしょう。
生のニラやにんにくは刺激もあるので、胃腸が弱い方は溶き卵と鶏がらスープの素とあわせてスープにしたり、中華麺とあえて焼きそばにするなど、加熱して食べるとよいでしょう。
2.ナスとピーマンのカレースープ
【作り方】
1. ナスは1.5㎝の角切りにし、赤パプリカ、玉ねぎも同様の大きさに切る。
2. 鍋にオリーブオイルを入れて熱し、1と軽く塩を振って炒める。
3. 玉ねぎがしんなりしたら、水500㏄、ケチャップ、カレー粉、コンソメキューブを入れ、素材が柔らかくなるまで中火で煮込む。
4. 塩コショウで味を調え、器に移してみじん切りのパセリを加える。
1. ナスは1.5㎝の角切りにし、赤パプリカ、玉ねぎも同様の大きさに切る。
2. 鍋にオリーブオイルを入れて熱し、1と軽く塩を振って炒める。
3. 玉ねぎがしんなりしたら、水500㏄、ケチャップ、カレー粉、コンソメキューブを入れ、素材が柔らかくなるまで中火で煮込む。
4. 塩コショウで味を調え、器に移してみじん切りのパセリを加える。
ナスは熱を冷ますとともに血行を良くし、余分な水分を排出するので、むくみなどに効果的です。カラダを冷やす作用もあるので、カラダを温めて血液の流れをさらに促進する玉ねぎ、カレー粉、パセリを合わせ、ナスの寒性を和らげます。
3.ターメリック酢味噌
【作り方】
1.すべての材料をボールに入れ、よく混ぜる。
1.すべての材料をボールに入れ、よく混ぜる。
ターメリック、酢、味噌、辛子はどれもカラダを温め、血液の流れを良くする作用があります。血行不良による倦怠感や食欲不振、おなかの冷えや痛みにおすすめです。ターメリックは滞った気を通じさせ、イライラを沈めたり乱れがちな女性ホルモンのバランスを整えます。
ネギのぬたにすれば冷え予防に、いかの刺身やあさりと合わせたら血液や水分を補い、蒸したキャベツなら胃粘膜の保護や胃痛に役立ちます。
ネギのぬたにすれば冷え予防に、いかの刺身やあさりと合わせたら血液や水分を補い、蒸したキャベツなら胃粘膜の保護や胃痛に役立ちます。
※本解説における漢方&薬膳アドバイザーによる情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。解説内容は漢方&薬膳アドバイザー個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。
漢方&薬膳アドバイザー 杏仁美友さん
この記事のライター
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ニラ…一束(100g)
白ごま…大さじ1
しょうゆ…大さじ1
みりん…大さじ1
ごま油…大さじ1
豆板醤…小さじ1
すりおろしにんにく…小さじ1/2