2024年10月25日 更新

ママの脳がパワーアップする前触れ!?産後の「マミーブレイン(産後ボケ)」とは

産後のママたちの多くが感じる、記憶力や物忘れなどの「脳の変化」。中にはそんな時期を「産後ボケかしら?」と思わず自信をなくしてしまうママもいるかも。そんなママに知ってほしい、産後の「マミーブレイン」についてご紹介していきます。

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出産を終えたママたちには、様々な生活の変化が待っています。

愛おしいわが子との新しい生活。
素晴らしい幸せな時間の始まり。

そして同時に訪れるのが、朝も夜も関係ない3時間おきの授乳やミルク、オムツ替え、何もかもがちっちゃなわが子に四六時中神経を使いそれと並行して家事もこなす・・・

なかなかドタバタと忙しい生活の始まりでもあります。

そんな生活を続けていると、ふと驚くほど疲れている自分に気づくことってありますよね。睡眠不足や新しいことへの対応で日々必死なので当たり前のことです。

そして次に気づくこと。

「あれ、今なにしようと思ってたんだっけ。」
「あれ、なにを取りに来たんだっけ。」
「あれ、あれがない、どこに片付けたっけ。」
「ところであれってなんだっけ。」

あれ、あれ、あれ・・・
あれあれ症候群、いわゆる物忘れや記憶の衰えに気づくママはきっと多いと思います。

筆者もこのような時期がしっかりとありました。そして「私、前はこんなんじゃなかったの!」とざっくりした言い訳も何度したことか。さらにそのうち、「このままじゃとても社会に出て仕事復帰なんてできない。」と本気で落ち込んで悩んだこともありました。
まさにこのような物忘れや記憶力の低下、ぼーっとするなど注意力散漫な状況、この産後のママたちの脳の変化のことを「マミーブレイン」と呼びます。

産後マミーブレインとは

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産後の「マミーブレイン」は、多くの新しいお母さんたちが経験する一時的な脳の変化です。

出産後のホルモンバランスの急激な変化や、育児によるストレス、睡眠不足などが原因で、記憶力や集中力の低下、注意力散漫などの症状が現れることがあります。

このような現象は決して珍しいものではなく、育児に奮闘する多くのママたちが共感する部分でもあります。
記憶力の低下 重要な予定や物の位置を忘れやすくなる。
集中力の減退 長時間の作業や一つのことに集中するのが難しくなる。
思考の遅延 新しい情報の理解や問題解決に時間がかかる。
感情の不安定 些細なことでイライラしたり、感情が揺れ動きやすくなる。

マミーブレインはいつまで続く?

産後のマミーブレインは、個人差がありますが、一般的には産後数ヶ月から1年ほど続くとされています。ホルモンバランスの変化や睡眠不足、育児によるストレスが主な原因となり、これらが徐々に改善されるにつれて症状も軽減されていくのが一般的です。

マミーブレインの持続期間には個人差が大きく、早期に回復する人もいれば、何年も長引いてしまう人もいます。回復を早めるためには、十分な睡眠とバランスの取れた食事、適度な運動がおすすめです。また、ストレスを軽減するためのリラクゼーション法や、周囲からのサポートも重要になってきます。

マミーブレインはなぜ起こる?

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ママたちは、約10ヶ月もの間お腹の中でわが子を大切に育てます。そしてこの妊娠期間にママたちの脳は約4〜8%も萎縮すると言われています。それがマミーブレインを引き起こす原因のひとつだと考えられています。

「え、そんなに減ってしまうの?縮んでしまってそのまま?」と、とても不安になりますが、この脳の萎縮は約6ヶ月で元の大きさへ戻り、そして確実にパワーアップして帰ってきます。

出産後の様々なストレスに耐え、そして新しいことに果敢に挑み、たくさん学習してきたことを
萎縮していた脳にしっかりと働きかけながら元の大きさへ戻っていく。このことがパワーアップへと導くのでしょう。そうしてパワーアップした脳をもつ母はなんとも強くてたくましいものです。

「なんだかママになって強くなった気がする。」
「以前より効率よく行動できるようになったな」
「育児も家事もちゃんと同時進行してこなしてる自分がいる」

と自分自身で自覚したり、または他の人から言われることもよくあると思いますが、これは単に子どもの生活や新しい生活に慣れただけではなく、日々の学習や新しい体験、ストレスに耐えた事による目まぐるしい「脳の発達」と、努力の結晶なのです。

合わせて知りたい!コントロールできないホルモンの変化。

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産後のママたちは、新しい生活への挑戦とマミーブレインとの戦いに加えて、ホルモンの変化と向き合わなければなりません。調べてみると、妊娠中と産後で以下のようなホルモンの変化があるようです。
エストロゲン(卵胞ホルモン)は卵胞を成熟させる働きのホルモン。体温の上昇、栄養や水分を体に蓄えるなど、妊娠に適した体を作ります。

プロゲステロン(黄体ホルモン)は、受精卵の着床のために子宮内膜を整え、基礎体温を上げる働きがあり、妊娠後は胎児と母体を守るために活躍します。

妊娠中は胎盤からエストレゲンとプロゲステロンが分泌されます。出産後、胎盤が母体からはがれ落ちると、ほぼゼロの状態に。

プロラクチン(乳腺刺激ホルモン)の分泌で母乳が作られると、エストロゲンとプロゲステロンの分泌が抑えられます。
難しい言葉がたくさん出てきますが、妊娠中と産後で、とても大切な役割を果たすホルモンがママたちの体の中で急激に変化を起こしていたのです。このホルモンの変化で産後のママたちは抜け毛や肌荒れ、めまいなどに加えて落ち込んだり情緒不安定になるなど心の変化が現れてきます。

筆者も、思い起こせば意味もなく落ち込んだり急な不安感に襲われたり、時には涙もろくなって泣いていることもしばしばありました。育児や新しい生活に必死になっていると、人との会話も減りそれに加えて心身の疲労、ただでさえ情緒不安定になるものです。それだけでも物忘れやぼーっとすることに十分つながりますよね。

そして自らコントロールすることのできないホルモン増減との戦い。ママたちは生活と心身の変化に一生懸命向き合っています。

もしかしたら気づいていないママもいるかもしれませんが、出産後6ヶ月〜1年の間にパワーアップしたのは脳だけではありません。確実に心だって強くなっているんです。それは、とってもがんばったから。たくさん自分を褒めてあげてください。

しっかりこの辛い時期を乗り越えたこと。
立ち向かったこと。
悩みや、時に感じる孤独感に向き合ったこと。

そして筆者は思います。出産後のマミーブレインや心身の変化によって、社会復帰や今後の生活の不安なんて感じる必要はない!

「私の脳は機能向上して、以前はできなかったことも今ならできる!」
「前の私ならくじけそうになっていた出来事も今の私の心なら乗り越えられる!」


とむしろ自信を持って良いんだと。強くたくましくなっている自分にちゃんと気づいてあげましょう。きっとこれからの自信につながるはずです!

つらい時期にこれをやってみよう!対策と心がけをご紹介

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物忘れやぼーっとするマミーブレインの時期。時間が経てば元に戻ることも、さらにはパワーアップすることもわかりました。だからこそ、その時期を少しでも楽に過ごせるように対策してみませんか?良いとされることを少しご紹介します。

・小さなことでもメモに書いて残そう

「私今は疲れているし、物忘れしても仕方のない時期なんだわ」と今の自分を受け入れて、小さなことからなんでもメモに残すように心がけてみましょう。そしてそのメモ帳を閉じていては意味がありませんよね。どうせならお気に入りのメモ帳とペンを用意して、いつでも見えるところに置いておきましょう。お気に入りのメモ帳なら、きっと何気無く過ごしていても目に止まるはず!そうして意識的に目で見て思い出すようにしてみてはいかがでしょうか。

・日々の日記をつけてみよう

メモに書いて残すこともそうですが、ものを書くことは脳を活性化させる良い方法です。長くなくて大丈夫!めんどくさくなってしまったり苦痛になってしまってはかえってストレスになってしまいます。なんとなくつらくてぼーっとしているけどがんばっているこの時期を1行だけでも書き留めておく。子どものちょっとした成長でも良いですし、筆者のおすすめは、その日うれしかったこと・幸せに感じたことをどんなことでも良いので書いてみる。

「朝びっくりするほど目覚めがよかった!」
「コーヒーがいつもよりおいしく感じた!」
「子どもを抱きしめたらあったかくて気持ちよかった!」

ハッピーなことを思い出すことは自分の脳を幸せへ導きます。どうせなら日記を書くことで少しでも幸せな気持ちになってしまいましょう。

・人との会話を楽しんでみよう

ちょっとしたことでも意識的に人と会話をしてみてください。会話をすることは、キャッチボールをすること。聞いたことを理解して、自然と相手の気持ちを考えようとする。そしてそれを整理して自ら発信する。会話ってそういうものですよね。

書くことと同様に脳を活性化させるひとつの方法です。そして何気ない会話で楽しい気分になったり、共感し合って絆ができたり。ストレス解消になることも多いと思います。マミーブレインの時期の「会話」には良いことがたくさん!無理のない程度で、何気ない会話を楽しんでみてください。
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