2019年8月26日 更新

子どもが夜中に嘔吐!疑うべき病気と対処法は?

小さい子供がいるご家庭だと、必ずと言っていいほど経験するであろう「夜中の嘔吐」。さっきまで元気だったのにどうして?その原因と疑うべき病気と対処法を調べてみました。

▶︎時間が経過した後の異変にも注意!頭を打った場合

子どもが頭を打った後に嘔吐をすることがあります。

交通事故や高い所からの落下といった強い衝撃を受けた時は脳内出血や脳挫傷を起こしているおそれがあるので、すぐ病院へ搬送しなければならないことは言うまでもありません。

もしも次のような症状があれば、脳にダメージを受けている可能性が考えられるようになるので、迷わず脳外科を受診してください。

・激しい頭痛を訴える
・意識がない・意識がもうろうとしている
・嘔吐が激しい
・けいれんする
・泣いて暴れる
・ずっと機嫌が悪い

▶︎発症してから24時間経過すると危険な「腸重積」

腸重積症の赤ちゃんの症状!寝てばかりやいつもと違う泣き方は要注意 | らいふのーと (116329)

腸重積が起こると折り重なった腸が閉塞し、その先の腸に血液が流れなくなって一部が壊死してしまうおそれが出てきます。危険な病気なので腸重積が疑われる時はすぐ病院へ連れていかなければなりません。
腸重積は腸が重なる時に起こるお腹の激痛、嘔吐、下痢を伴い、次のような特徴があります。

・20分くらいの感覚で腹痛が起き、その度に火がついたように激しく泣く
・痛みがおさまると泣き止んでケロッとしている
・腹痛の度に嘔吐する
・イチゴジャムのような真っ赤な粘血便が出る
・右上の腹部を押すとしこりがあり、痛がって泣く
腸重積は発症してから24時間以内に治療しないと命に関わることもあります。腸重積が疑われる場合は至急、赤ちゃんを病院へ連れていってください。

▶︎嘔吐に高熱・頭痛を伴ったら危険な「髄膜炎」を疑って

細菌性髄膜炎ってどんな病気?|細菌性髄膜炎について|子どもと肺炎球菌.jp (116333)

髄膜炎は、脳や脊髄を保護している「髄膜」に炎症が起こる病気です。
細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)とは、ヒブ[インフルエンザ菌b型:Hib]や肺炎球菌(はいえんきゅうきん)などの細菌が、脳や脊髄(せきずい)を包む髄膜(ずいまく)の奥まで入り込んで起こる病気です。ときに命にかかわったり、重い後遺症が残ったりすることもあります。
細菌性髄膜炎と無菌性髄膜炎は共通して次のような症状があります。

・嘔吐を繰り返す
・激しい頭痛
・高熱(38℃以上)
・項部強直(首の後ろが硬直する)
・けいれん
・機嫌が悪い、泣き声が弱々しい
・意識障害

など。子どもの嘔吐・頭痛・高熱がそろったら髄膜炎の可能性があると考えましょう。

▶︎様子を見て!あまり心配いらない嘔吐

thinkstock (116339)

子どもの嘔吐の中には、そんなに心配のいらないものもあります。焦りすぎず冷静に対処してください。子どもの具合を総合的に見て受診するべきか判断しましょう。
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この記事のライター

荻野綾子 荻野綾子

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