「毒親」とは、子どもにとって毒のような存在である親のことを意味します。ここで重要になるのが、「子どもにとって」の部分です。親が良かれと思い込んでいても、子が毒だと感じたら毒だということです。
具体的に「何をしたら毒親」「何をしなければ毒親ではない」と定義されるようなものではありません。子の数だけ、毒の種類があります。そのように考えると、誰でも毒親になってしまう可能性がありますよね。
それでは、毒親にならないためにどうしたら良いのか?筆者が実践していることをご紹介します。
具体的に「何をしたら毒親」「何をしなければ毒親ではない」と定義されるようなものではありません。子の数だけ、毒の種類があります。そのように考えると、誰でも毒親になってしまう可能性がありますよね。
それでは、毒親にならないためにどうしたら良いのか?筆者が実践していることをご紹介します。
自分の行動の理由を明確にする
子どもだけでなく、人間関係すべてに言えることですが、他人を思い通りに動かすことはできません。それでも、家族に対しては「私のことを大切に思ってくれるなら、お願いしたら行動してくれるはず」と、無意識のうちに思ってしまう部分があるのではないでしょうか?
そんな風に思っていると、してほしいとお願いしたことが叶わなかったときに「お願いしたのにやってくれない。それは私のことを大切に思っていないからだ。」と頭の中で変換してしまい、必要以上に怒りをぶつけてしまう危険があります。
そこで、「自分の行動の理由を明確にする」ことがおすすめです。例えば、「部屋を片付けるように言ったのに全然片付けてくれない」という場面があったとします。人が行動するには理由があります。自分のなかでメリットが大きいことであれば行動に移しやすく、メリットが無いと判断すれば行動に移す気にはならないものです。
この場合、相手にとってはメリットが小さいと判断したから行動しなかった、それだけの話です。「言うことを聞かないのは私を蔑ろにしているからだ」と思い込んでしまわないように気をつけましょう。相手が片付けをしない理由は考えても想像の域を出ないため、自分の行動に焦点をあてて考えるようにします。
部屋を片付けるように言ったのはなぜか?
・部屋が散らかっていると、見ていてイライラするから
・ホコリなどを吸ってしまうことで健康面に悪い影響があると思うから
・部屋を片付ける習慣を身につけてほしいから
・部屋が散らかっていると、見ていてイライラするから
・ホコリなどを吸ってしまうことで健康面に悪い影響があると思うから
・部屋を片付ける習慣を身につけてほしいから
などの理由でしょうか。このように考えることで、自分のために(この場合だと、自分が散らかっている部屋を見たくない、という理由で)相手を動かそうとしていないか?と少し立ち止まって考えることができます。
さらにこのケースであれば、ホコリを吸ってしまうという相手のデメリットや、部屋を片付けることで遊びやすくなるという相手のメリットを示すといったように、自分の行動の奥底にある意図や気持ちを明確にすることで伝え方を変えたり、ゲーム感覚で部屋を片付ける習慣をつける、片付けやすい家具の配置にするなど、アプローチを変えたりと次の方法を考える糸口にもなります。
「好き」「楽しい」という前向きな気持ちは否定しない
「好き」や「楽しい」という気持ちは、人を動かす原動力になります。生きていく上で最も大切な気持ちのひとつだと筆者は思っています。そしてこの気持ちは、決して否定してはならないものです。たとえ自分に理解できないとしても、好きな気持ちは尊重する。これは、好きな気持ちに紐づくやる気やワクワク感、人生を彩るものをも尊重することになります。
例えば、「本ばかり読んでいるのが気になる」という場面があったとします。友だちと遊ぶなかで人間関係を学ぶことがあるように、本の中の話から優しさを学ぶこともあります。なにが心を動かすのかは人によって違います。
「そんな本ばかり読んで何になるのか?」と否定することは、本そのものだけでなく、好きな気持ちや、好きだと感じる人格をも否定することに繋がります。また、その言葉以降、好きな気持ちが無くなってしまうかもしれません。
人生の彩りの芽を摘むことになってしまわないように、「好き」「楽しい」の気持ちは尊重したいものですね。
人生の彩りの芽を摘むことになってしまわないように、「好き」「楽しい」の気持ちは尊重したいものですね。