2020年7月26日 更新

子供の口がポカンと開いていたら要注意!免疫力を高める「鼻呼吸」のすすめ

新型コロナウイルスの影響もあり、日常的にマスクをする機会が増えました。マスクの中のお口は開いていませんか?せっかくマスクをしていても「口呼吸」は感染症のリスクが高くなるといわれています。免疫力を高める「鼻呼吸」についてご紹介します。

鼻は優れた“空気清浄機”

赤ちゃんがおっぱいを飲んでいるところを想像してみてください。赤ちゃんが息つぎをしないで母乳が飲めるのは鼻で呼吸をしているからです。つまり人間は本来、鼻で呼吸をする生き物です。

鼻毛や粘膜はフィルターの役割を果たし、空気中のゴミ、ほこり、細菌、花粉そしてウイルスなどの異物をシャットアウトします。また、空気は鼻の中で適度に加温・加湿されてから肺に送られます。

つまり言い換えると、鼻は“加温加湿機能付き空気清浄機”です。鼻で呼吸することで、のどや肺を保護して免疫力を高めているのです。

免疫力を下げる、お口ポカンの「口呼吸」

口で息を吸う「口呼吸」は感染症のリスクが高くなるともいわれています。

鼻を通さずに口で呼吸すると、異物やウイルスが除去されず、乾燥した空気が直接のどに入ってきます。そうすると、のどや肺を痛めて、風邪をひきやすくなります。またアレルギー体質にもなりやくなります。

そして、口が乾燥して唾液が少なくなるので、免疫防御機能を持つ扁桃リンパ組織が働かなくなり、体の免疫力が低下してしまいます。このように「口呼吸」は様々な病気を引き起こす一因となります。

口呼吸のチェック方法

お子さんや家族が口呼吸をしているかどうかを知るために、まずは以下の項目を確認してみて下さい。一項目でも当てはまれば、口呼吸をしている可能性があります。

 ✓いつも口を開けている
 ✓唇が良く乾く
 ✓朝起きたときに口の中が乾燥している
 ✓朝起きたときにのどが痛い
 ✓いびきをかく
 ✓鼻づまりがある
 ✓よく風邪をひく

口呼吸を解消する「あ・い・う・べ体操」

口呼吸になるのは、口の周りと舌の筋肉不足が原因とされています。

口を閉じたときに舌の位置はどこにありますか?
正しい舌の位置は、上顎(口の天井)に舌がしっかりついているのが正常です。しかし舌の筋肉が足りないと、舌が下がって行って、口が開いてしまいます。

口周りの筋肉と舌を鍛えて、自然と鼻呼吸にする「あいうべ体操」をご紹介します。

あいうべえほん | きむらたまえ 

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子どもたちに「口は食べるため、鼻は息をするため」という役割分担と鼻呼吸の大切さを理解してもらえる絵本です。

考案されたのは、福岡市の内科医院「みらいクリニック」院長の今井一彰先生です。お医者さんが実際に指導している体操なので、安心して取り組めますね。

やり方はとっても簡単です。顔全体の筋肉を使って、

①「あ」口を大きく開ける
②「い」口を横に大きく開く
③「う」口をすぼめて、前に突き出す
④「べー」舌を思いっきり突き出す

これを、5秒間で1セットとし、1日に30セットすれば効果が出てくるとのこと。一度に30回は大変なら、10回ずつ分けてやっても大丈夫です。声は出しても、出さなくてもどちらでも良いそうなので、子供と一緒に遊び感覚で出来きそうですね。

まとめ

新型コロナウイルスの感染がなかなか終息の兆しが見えない中、引き続き予防対策を意識した新しい生活様式での日常が求められています。「手洗い」「うがい」そして、「あいうべ体操」で、家族で楽しく免疫力を高めて、健康な体作りを意識してみてはいかがでしょうか?

参考:https://books.rakuten.co.jp/rb/5434103/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_101_0_0
参考:https://mirai-iryou.com/






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