子育てをしていると、自分の家族はもちろん、義実家や友人、はたまた街で出会った方々に「こうするといいよ!」とアドバイスを頂くことがあります。好意で色々と伝えてくださっているのですが、実は”昔は常識だったけれど、今は違う”ものがたくさんあります。筆者が実際に言われたことのある5つを元に、今の新しい子育ての知識をご紹介します。
「抱き癖がつくから、泣いてもすぐに抱っこをしてはいけないよ!」
赤ちゃんが泣いているとき、「すぐに抱っこをすると抱き癖がついてしまうから、少し放っておいてあげよう」というのは、昔の常識!赤ちゃんが泣いている時は、自分の思いを何か必死に伝えている証です。その気持ちに寄り添い、泣いている赤ちゃんをぎゅっと抱きしめ、安心させてあげることが、情緒安定のためにも必要です。
赤ちゃんにじっくりと関わってあげることは何の問題もありません。だからといって、どんな時でも泣いたら必ず抱っこをしなくてはいけないという訳ではありません。家事で手が離せない時、ママやパパが体調が悪い時なんかもありますよね。そんな時は、声を掛けてあげながら過ごしましょう。
「赤ちゃん寒そうだからたくさん着せてあげて!」
街を歩いていると、「赤ちゃんの足が寒そうよ!靴下をはかせてあげてね」「もっと厚着した方がいいわ!」と心配してくださる声をよく聞きますが、今は大人よりも1枚少ないくらいが丁度良いとされています。
特に、真夏の暑い中でも「靴下を履かせてあげて!」という声をよく聞きましたが、赤ちゃんの場合は必要ありません。厚着をさせすぎると、体内の熱が放熱されず、体温が上昇してしまったり、汗が冷えて逆に身体を冷やしてしまうこともあります。また、寝る時は厚着をさせすぎると動きにくく、寝返りなどがしにくくなってしまうこともあるので、過剰に温めすぎないようにしましょう。
特に室内にいる時は、エアコンなどを使って部屋の温度を調節するようにしましょう。そして、室内では床が滑ったり、転倒の恐れがあるので、基本的には靴下を脱ぐことをおすすめします。
特に室内にいる時は、エアコンなどを使って部屋の温度を調節するようにしましょう。そして、室内では床が滑ったり、転倒の恐れがあるので、基本的には靴下を脱ぐことをおすすめします。
「生後2~3か月から果汁をあげた方がいいわ」
生後2~3か月頃から果汁をあげることが、以前は推奨されていたようですが、今は離乳食の始まる6か月以降が目安とされています。昔はビタミン不足を補うためや、離乳食が始まる前にミルク・母乳以外の味を覚えさせるなどの意味があったそうです。現在の研究では、母乳やミルクを飲むだけで十分に栄養が取れていることがわかっているので、離乳食の前にあえてあげる必要はないとされています。
「お風呂後は白湯をあげてね」
お風呂後や外でのお散歩から帰った時には、母乳やミルクではなく、白湯をあげるというのは昔の常識!白湯よりも、ミルクや母乳に栄養があるので、あえて白湯をあげる必要はありません。
実は筆者自身、この言葉を言われた時によく調べず、言葉を鵜呑みにしてしまい、数回白湯をあげていました。すると、赤ちゃんの下痢が止まらず、小児科に行ったところ、「白湯をあげると下痢が出ることもあるよ。あえて白湯をあげる必要はないよ」と教えて頂きました。
実は筆者自身、この言葉を言われた時によく調べず、言葉を鵜呑みにしてしまい、数回白湯をあげていました。すると、赤ちゃんの下痢が止まらず、小児科に行ったところ、「白湯をあげると下痢が出ることもあるよ。あえて白湯をあげる必要はないよ」と教えて頂きました。