読めるようになったら、「書き」の練習を
子どもは3~4歳になり、ひらがなに興味をもち始めたら、まず「読もう」とし始めます。「読む」ということは、視覚的に文字の形を覚え、「この形の文字は“あ”だったな」と理解できるということです。
そして「書く」という作業は、頭の中で文字の形をイメージできることが前提ですから、まずは「読める」ことが大切です。お子さんの「読み」へのアプローチを続けていき、ひらがなのだいたいを読めるようになったら、次は「書き」へのアプローチをしていきましょう。
元教師が教える!家庭でできるひらがなの「読み」の身につけ方|元気ママ応援プロジェクト

子どもが3歳頃になると気になるのが、「ひらがなの読み書き」ではないでしょうか。今回は元教師の筆者が、学校現場や我が子に実践して効果のあった、ひらがなの「読み」の身につけ方をご紹介します。
「書き」が身につく流れって?
文字を書く力を身につけるためには、お子さんの段階に合った練習をする必要があります。筆者が教育現場で子どもたちや、家庭で我が子に対して実践している3つの流れをご紹介します。
①なぞり書き
はじめは、直線のなぞり書きをたっぷりします。縦線、横線、斜線など、いろんなタイプの直線をなぞって、「書く」ことに慣れるように練習していきます。直線に慣れたら、波線やうずまきなどの曲線を、それも完璧になったらひらがなのなぞり書きに移ります。
②視写
お手本の線からはみ出さずに、なぞり書きができるようになったら、次は「視写」をしましょう。「視写」とは、お手本の文字を「見て書く」ことを言います。なぞるのではなく、お手本を見て、自分で書きます。この段階のポイントは、“お手本の文字の形を真似て丁寧に書けるようになること”です。
③自分で書く
お手本の文字の形を意識して丁寧に書けるようになったら、「自分で書く」練習をしましょう。ママ・パパが「◯◯を書いてみよう」と促しても良いですし、お子さん自身が書きたい文字を書いても良いですね。
家庭でできるひらがなの「書き」を身につける方法
それでは、家庭でできる「書き」を身につける方法をご紹介していきます。お子さんの段階に合った方法を選んで、実践してみてください。
①とにかくなぞり書き
直線、曲線、ひらがな…。初めは、たくさん「なぞり書き」をしましょう。ママ・パパが、紙にマーカーでお手本を書いて、それをお子さんがなぞる方法が一番手軽にできますよ。「直線」→「波線」→「くねくね」「ぐるぐる」など、少しずつ難易度を上げていくと、お子さんも楽しく書くことができます。