2024年5月16日 更新

元教師が教える!家庭でできるひらがなの「書き」の身につけ方

お子さんがひらがなを読めるようになってきたら、「書き」の練習を始めていきましょう。小学校入学までに、ひらがなの読み書きができるようになっていると、お子さんも安心して学校生活を送ることができますよ。

読めるようになったら、「書き」の練習を

子どもは3~4歳になり、ひらがなに興味をもち始めたら、まず「読もう」とし始めます。「読む」ということは、視覚的に文字の形を覚え、「この形の文字は“あ”だったな」と理解できるということです。
そして「書く」という作業は、頭の中で文字の形をイメージできることが前提ですから、まずは「読める」ことが大切です。お子さんの「読み」へのアプローチを続けていき、ひらがなのだいたいを読めるようになったら、次は「書き」へのアプローチをしていきましょう。

「書き」が身につく流れって?

文字を書く力を身につけるためには、お子さんの段階に合った練習をする必要があります。筆者が教育現場で子どもたちや、家庭で我が子に対して実践している3つの流れをご紹介します。

①なぞり書き

はじめは、直線のなぞり書きをたっぷりします。縦線、横線、斜線など、いろんなタイプの直線をなぞって、「書く」ことに慣れるように練習していきます。直線に慣れたら、波線やうずまきなどの曲線を、それも完璧になったらひらがなのなぞり書きに移ります。

②視写

お手本の線からはみ出さずに、なぞり書きができるようになったら、次は「視写」をしましょう。「視写」とは、お手本の文字を「見て書く」ことを言います。なぞるのではなく、お手本を見て、自分で書きます。この段階のポイントは、“お手本の文字の形を真似て丁寧に書けるようになること”です。

③自分で書く

お手本の文字の形を意識して丁寧に書けるようになったら、「自分で書く」練習をしましょう。ママ・パパが「◯◯を書いてみよう」と促しても良いですし、お子さん自身が書きたい文字を書いても良いですね。

家庭でできるひらがなの「書き」を身につける方法

それでは、家庭でできる「書き」を身につける方法をご紹介していきます。お子さんの段階に合った方法を選んで、実践してみてください。

①とにかくなぞり書き

直線、曲線、ひらがな…。初めは、たくさん「なぞり書き」をしましょう。ママ・パパが、紙にマーカーでお手本を書いて、それをお子さんがなぞる方法が一番手軽にできますよ。「直線」→「波線」→「くねくね」「ぐるぐる」など、少しずつ難易度を上げていくと、お子さんも楽しく書くことができます。

②お子さんの名前

「自分の名前」は、一番身近にある文字なのでぜひ活用しましょう。直線、曲線のなぞり書きに慣れたら、名前の「なぞり書き」→「視写」→「自分で書く」の流れで練習してみてください。

③書きやすいひらがなから練習する

「あ」や「め」など、交差のある文字はなかなか難しいので、「く」や「こ」などの画数の少ない、交差のないひらがなから練習するのも効果的です。この場合も、「なぞり書き」→「視写」→「自分で書く」の流れを大事にしましょう。

④好きなキャラクターを活用する

紙に「お子さんが好きなキャラクター+文字」を書きます。好きなキャラクターであれば、そのキャラクターの文字の形も覚えやすいです。我が子は果物で練習しました。イラストと文字がセットになっているので、イメージがしやすいようです。

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この記事のライター

みかん・元特別支援学校の先生ママ みかん・元特別支援学校の先生ママ

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