「TGF-β」(ティジーエフベータ)はたんぱく質の一種で母乳中に含まれる成分の1つ。研究結果からこの「TGF-β」が先ほど述べた「T細胞」のバランスを整えるに一躍かっていたのです。調査結果によれば、このTGF-βの含有量はママによって差があることがわかったのです。そして、母乳中の「TGF-β」が多いほど、お子様のアレルギーの発症率が低くなっていることが最近の研究から見えてきました。
雪印ビーンスターク株式会社が1989年に行った追跡調査では、5歳までアレルギーを発症しなかった子の哺乳していた母乳の方がリボ核酸、ポリアミン、TGF-βが多く含まれているということがわかりました。
研究結果から・複数の乳酸菌が母乳中の「TGF-β」を増やす
雪印ビーンスタークでは、授乳中のママを対象に複数のプロバイオティクス乳酸菌の摂取試験を実施し、母乳中の「TGF-β」の増加を確認しました。
一方で、乳酸菌を摂取しなかったママたちの母乳中の「TGF-β」濃度の増加は確認できなかったことから、ママの乳酸菌がTGF-β増加につながる可能性があることがわかりました。
一方で、乳酸菌を摂取しなかったママたちの母乳中の「TGF-β」濃度の増加は確認できなかったことから、ママの乳酸菌がTGF-β増加につながる可能性があることがわかりました。
ママが乳酸菌を摂取すると、ママの腸内で免疫細胞が活性化され、その良い効果はママのおっぱいにも良い影響を与え、母乳中のTGF‐βが増えると考えられます。またこのTGF‐βが赤ちゃんの体内に運ばれて、赤ちゃんをアレルギーになりにくい体に導いてくれると考えられます。
母乳に近づけるための努力はミルク育児のママもサポートする
「最高の栄養とされる母乳」こんなにすごい母乳が不足したときどうしたらいいの?と疑問に思うかもしれません。安心してください!雪印ビーンスターク株式会社の中埜氏から、こころ強いお言葉をいただきました。
母乳の神秘には終わりがなく、母乳にたどり着けることは不可能かもしれない。だけど自分たちの使命はこの先もずっと研究者達に受け継ぎ託していきます。母乳の良さに驚かされる毎日ですが、ミルクの可能性を信じ続けることで、健やかな赤ちゃんの成長とママたちの笑顔のためにお役に立てることがきっと見えてくるのです。
病気やアレルギーから赤ちゃんを守る母乳の力の研究成果から、母乳ママ向けの商品を2014年に発売。粉ミルクでも母乳でも、育児をしているすべてのママのために、母乳研究と母乳調査に揺るぎない努力を積み重ねる雪印ビーンスタークの研究・そして商品は、ママ達の強い味方になるのではないでしょうか。
すこやかな笑顔のために 雪印ビーンスターク
雪印ビーンスタークでは1960年に日本初となる全国規模の母乳調査を開始し、昨年2015年より第3回となる大規模母乳調査を実施している。
粉末牛乳70%と糖質30%、ビタミン類で作った、ビーンスターク・スノー(株)の前身、雪印乳業(株)の育児用品部門初の粉ミルク「ビタミルク」誕生