入園後に子供がかかってしまった感染症が家族に移ってしまう、いわゆる「家庭内感染」の経験有無を聞いたところ、約9割(89%)ものママ・パパが経験したことがあると回答しました。春に多く起こる「保育園の洗礼」は「家庭内感染」を引き起こすことから、家族全員が健康管理や「免疫のケア」に注意する必要があることがわかりました。
「保育園の洗礼」、「家庭内感染」などを経験しているママ・パパに、行っている感染予防対策を聞いた結果、「手洗いを徹底する」73.5%、「十分な睡眠をとる」48.7%、「うがいを習慣化する」41.1%、「バランスの取れた食事をとる」38.2%が上位の対策方法としてあがりました。
「菌離れ世代」の実態
「自分の子供たちは、自身の子供時代と比較して病気にかかりやすくなっているか」の質問に対して、約6割(59.5%)の方がかかりやすくなったと回答しました。
今の子供たちが、病気にかかりやすくなっている理由として、「外で遊ぶことが減って運動不足となっている」63.6%、「加工食品やジャンクフードを食べることが増え、栄養バランスが崩れがち」37.5%が上位の理由として多くのママ・パパから回答がありました。
今の子供たちが、病気にかかりやすくなっている理由として、「外で遊ぶことが減って運動不足となっている」63.6%、「加工食品やジャンクフードを食べることが増え、栄養バランスが崩れがち」37.5%が上位の理由として多くのママ・パパから回答がありました。
菌離れの一つの原因と言われており、また子供が病気にかかりやすい理由の一つにあがっていた「外遊びの機会減少」について質問した結果、約8割(84.1%)のママ・パパが自分の子供時代と比較して外遊びが減ったと回答しました。
その原因として、「スマートフォンの普及により動画やゲームで遊ぶことが多くなった」(72.9%)、「公園の減少などで遊べる場所が減少したから」(44.8%)、が主な原因として実感していることがわかりました。
その原因として、「スマートフォンの普及により動画やゲームで遊ぶことが多くなった」(72.9%)、「公園の減少などで遊べる場所が減少したから」(44.8%)、が主な原因として実感していることがわかりました。
静岡厚生病院 小児科 診療部長 田中敏博先生からのコメント
いわゆる「菌離れ世代」の子供たちは、コロナ流行の影響で家族以外の人との接触の機会が持ちづらかったと考えられます。そのため感染症に遭遇する機会が少なく、抵抗力の獲得に遅れが生じています。コロナ禍が落ち着き始めて集団生活が再開した近年において、過去に経験していなかったいくつもの感染症に短い期間で罹患していると感じています。
4月は、入園に伴う生活環境・生活リズムの変化に加え、季節の変わり目で気圧が変動しやすい時期です。子供でも少なからずストレスを受け、免疫力が弱まると考えられます。それが春の「保育園の洗礼」の主因ではないでしょうか。抵抗力の乏しい「菌離れ世代」にとってはなおさら厳しい洗礼でしょう。
このような春の感染症対策としては、ストレスや身体の疲れを最小限にするために、バランスの良い食事や十分な睡眠など、生活リズムを整えることが大切です。腸内細菌を元気にするために、乳酸菌飲料を摂り入れることもおすすめで、習慣化することで免疫力が高まると期待されます。
また、休日にも予定を入れたくなりがちですが、子供の体調を見ながら休ませ方を考えることも重要です。代わりに家族でコミュニケーションをとりながら食事を作って食べるなど、ご家庭でゆったり過ごす団らんの時間は、幸せホルモンも分泌されて健康維持につながるでしょう。
げんきな免疫プロジェクトについて
「げんきな免疫プロジェクト」は、2023年5月に発足した、子供から大人まで一人ひとりが「免疫のケア」で健康に過ごせる毎日の実現を目指すプロジェクトです。
現在、37企業・2団体・15自治体に賛同し、「免疫のケア」の啓発に向けたアクションを行っています。アクションの一例として自治体と協業し、健康と「免疫のケア」の啓発・学校授業・地域流通での啓蒙イベントなどを実施しています。
また全国の小学生を対象にした「免疫のケア」について学ぶ授業は2022年から2万人以上に参加いただき、保護者も含めた家庭内での「免疫のケア」の意識向上に取り組んでいます。
現在、37企業・2団体・15自治体に賛同し、「免疫のケア」の啓発に向けたアクションを行っています。アクションの一例として自治体と協業し、健康と「免疫のケア」の啓発・学校授業・地域流通での啓蒙イベントなどを実施しています。
また全国の小学生を対象にした「免疫のケア」について学ぶ授業は2022年から2万人以上に参加いただき、保護者も含めた家庭内での「免疫のケア」の意識向上に取り組んでいます。