2021年2月21日 更新

子どもの辛い気持ちを受け止めつつ、子どもが自力で気持ちを消化できるように導く!心理士さんから学んだ「感情のラベリング」とは

保育園や幼稚園など集団生活が始まると、ママが知らない間に子どもが辛い思いや悲しい思いをしていることも…。子どもがしょんぼりしていたり泣いたりすると、どうしたらいいのかママも悩んでしまいますよね。そんな時、どんな風に子どもに関わっていくのが良いのか?心理士さんから学んだ方法をお教えします!

集団生活のスタートと共に、子どもはいろんな感情を味わうことになる

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保育園や幼稚園などへの登園が始まり、子どもが集団生活に参加するようになると、ママの見ていない所で様々な経験をすることになります。楽しいことや嬉しいことばかりならば喜ばしいですが、仲間外れやケンカなど、時には辛い思いをすることも悲しい思いをすることもあるでしょう。

その気持ちや出来事をママに説明することは難しいかもしれません。幼さゆえに、自分の経験の断片を話すのが精いっぱいの場合もあるでしょう。それでも、子どもの話を遮らずによく聞いてあげることが大切ですよ。そして、子どもの気持ちを想像して「悲しかったね。」や「それは怒りたくなるね。」などと気持ちを代弁してあげましょう。

「感情のラベリング」は子どもが自力で感情を消化していくための手助けになる

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子どもの気持ちを代弁すること、それこそが「感情のラベリング」です。幼い子どもは何もかもが初めてづくし。心を暗くするモヤモヤが怒りなのか、寂しさなのか、悲しさなのかまだ区別がつきません。

ですから、意識して1つ1つ何度も教えてあげる必要があるのですよ。続けていれば、だんだんと「今、ぼくは怒っている」、「私は今寂しい」と自分の気持ちが言葉で表現できるようになっていくでしょう。

そうなれば、言葉以外のやり方で感情を表現することも減ってくるはずです。例えば、道端に寝転んで暴れたり、泣きすぎて手に負えないというようなトラブルも、幼いうちは多いですよね。ああいった行動は、他に自分の気持ちを上手く表す方法を知らないからこそするのです。上手に感情を言語化するやり方を教えていけば、きっとママも楽になるはずですよ。

根気良く「感情のラベリング」が必要になる子どももいる

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大部分の子どもたちは、親や先生など周囲の大人による「感情のラベリング」により、自分の気持ちを整理し表現していく方法を身に付けることができるようになります。しかし、中には特に自分の気持ちを扱うことが苦手な子どももいるようです。

筆者の長男は幼稚園でお友達に意地悪をされて嫌だったけれど、その場では心がモヤモヤするだけで、自分がどういう気持ちなのか気付けず、「やめて」や「助けて」が言えませんでした(「感情の遅延」と表現されます)。そして、おうちに帰ってから泣き出してしまったり、自分の抱えるモヤモヤを増幅させて様々な症状が出てしまったりすることが多くあったのです。例えば、夜眠れなくなる、お腹が痛くなる、嘔吐する、爪を噛んでしまうなどで、一時期登園渋りも経験しました。

ですが、もしお子さんが同じようなタイプであっても、悩む必要はありませんよ。運動が苦手な子がいれば、お絵かきが苦手な子もいますよね。それと同じで、「気持ちを感じ取り、整理することが苦手なんだな」、と理解してあげれば良いのです。ゆっくりと根気良く「感情のラベリング」をしてあげれば、いつしか気持ちを知ることが得意分野に変わり、周りの誰よりも人の気持ちの分かるお子さんになれるということもあるでしょう。

ママが気持ちを表現して見せることも効果的です。「楽しい」、「嬉しい」といった良い感情以外にも、「疲れちゃった」とか、「いやだなぁ」などマイナスの気持ちも伝えましょう。ネガティブなことは口にしてはいけないと思い込んでいる子どももいますから、感情を表に出すことは悪いことではないんだよ、と示してあげると良いですよ。

子どもの感情面での発達をサポートしてくれる機関もある

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気持ちの面での成長が進むまでの間に、表れる症状が重いと感じたり集団生活で大変そうな様子が見られたりしたら、相談機関を利用することをオススメします。

市で無料の育児相談を実施している所は多いですし、小児向けのカウンセリングをしてくれる病院もあるので、色々と調べて自分に合った相談場所を見つけられると良いですね。「なんて話せば良いのかわからない」なんて悩まなくてOKですよ。相談機関の先生方は上手に話を聞いてくれますし、ママから引き出した情報をこれまでの経験や知識と絡めて良いアドバイスをくれますから、安心してくださいね。

子どもの初めての集団生活は、ママも初めてがいっぱいです。不安を感じることもあるでしょうが、ママがどーんと構えていることこそ、お子さんの安心につながるものですよ。ですから、1人で悩まずに、周囲の手助けをどんどん借りて乗り越えていきましょうね。
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へびいちご へびいちご

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