2021年11月30日 更新

【体験談】『スカッとする話』から気付いたこと

意地悪な義母や子育てに理解のない夫に制裁がくだる『スカッとする話』は、痛快でつい読んでしまいますよね。今回は、そんな『スカッとする話』が大好きだった筆者が、あることに気付いたエピソードをご紹介します。

スカッとする話が好きだった妊娠中

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皆さんは『スカッとする話』は好きですか?意地悪な義母や子育てに理解のない夫などに制裁が下るお話は、スカッと痛快ですよね。筆者は妊娠してすぐに、SNSで育児情報を収集するようになりました。そんな中、スカッとする話を漫画にした投稿が目に留まるようになりました。
とくに、子育てに理解のない夫に制裁がくだるような話は多く、読むたびに主人公である妻のセリフや心情に同調して「父親になったのにこんなこと言ってちゃだめだな」「制裁が下ってスッキリ!」なんて思っていました。

夫に「子どもの世話より、家事をするほうが楽」と言われて…

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出産後すぐのうちから、筆者の夫は子育てに積極的でした。わからないことはわからないと素直に言い、おむつの替え方や赤ちゃんが喜ぶ抱っこの仕方など、進んで模索していました。
しかし、娘がもうすぐ一歳になるという頃、あやすのが夫だと泣くことが増えました。夫はその度に少し傷ついた顔をして、それでもおもちゃを使ったり童謡を歌ったりして頑張っていました。そんな時に筆者が食器を洗おうとしていると、夫が駆け寄ってきて「家事は僕がするよ。娘と遊ぶよりも家事をするほうが僕にとっては楽だから。」と言いました。
筆者の脳裏には、子育てに理解のない夫の漫画がよぎったものの、あまりにも潔い言い方に笑ってしまい、夫に「前に読んだことがある。スカッとする話に出てくるダメ夫みたいなセリフだね!」と言って2人で大笑いしました。

夫の本音を聞いて気付いたこと

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一緒に遊ぼうとすると泣かれてしまう夫の「家事のほうが楽だから」という悲痛な本音を聞いて、筆者はイラッとするどころか、正直な気持ちを言ってくれて助かる…!とすら思ったのです。スカッとする漫画を読んでいた時は、「そんなセリフを言うのはダメ夫だ」と思っていたのにです。
「家事のほうが楽だから」と言った夫はその後、食器洗いだけでなく洗濯や掃除もして、娘が落ち着いた頃に戻ってきました。筆者にとっては家事の負担は減り、娘とゆっくり遊ぶことができ、とても有り難く感じました。
家族の形は様々であり、どのような方法で心地良く過ごすことができるかというのは家族によって異なります。何が正解で何が間違いか、何がイクメンで何がダメ夫か、定義は人によって、また、時と場合によって変わります。
“このセリフを言ったらダメ夫”といった固定観念は、家族みんなが心地良く過ごすための柔軟な思考を邪魔してしまう可能性があると実感しました。そのことに気付いてからは、スカッとする話は読まなくなりました。とくにスカッとすることも、モヤッとすることもなく、穏やかに過ごせています。
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オザコ オザコ

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