2024年7月16日 更新

【体験談】療育を勧められたら発達障がい?実際に子どもが通ってわかったこと

療育施設を勧められたけれど、何をするところだろう?療育勧められたということは発達障害ということなのか…と不安になりますよね。境界域発達の息子が通った体験を元に療育施設の実態について解説します。

我が家の長男は、2歳児クラスの時に集団に入れないことや見通しが持ちにくいこと、そして静止が利かないという点が気になり、発達相談を受けました。その結果、年少の時に『境界域発達(グレーゾーン)』ということがわかりました。その際に療育を勧められることに。

仕事柄、療育施設の存在は知っていたので、療育の話が出た時は「うちの子は障害があるのか」と感じていました。そのため療育に通うということは、息子に障がいがあるということを認めることになるのではないかとも思っていました。

しかし、療育へ通うから=発達障害という訳ではなく、療育は人との関わり方や遊びの中で様々なことを経験する場であったのです。

長男は年中・年長の2年間療育施設に通いました。今回は実際に息子が通っていた体験を元に、療育というところはどのようなところなのか、どのような変化があったのかを解説します。

療育って何をするの?

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運動遊びをしたり工作や感触遊びなど、療育で行う内容は幼稚園や保育園で行われていることと変わりありません。「幼稚園や保育園と同じことするだけだったら通う意味があるの?」と思いますよね。

ただ、幼稚園や保育園と違う点として集団の大きさや保育者の数があげられます。息子が通っていた療育施設では6人がひとつのグループでそこに保育士が3〜4人入っていました。小さなグループで様々なことを丁寧に関わってもらえます。

また「自分もそのおもちゃ使いたい」「一緒に〇〇したい」なども自分の思いをどう伝えればいいのか、相手は「こういう風に思っているよ」など丁寧に仲立ちしてもらうことも可能です。楽しく遊ぶ中で生きていく力や人との関わりを学んでいくのが療育施設です。

長男の療育での様子について

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長男は療育へいくことを楽しみにしていて、毎週喜んで参加していました。長男の場合は療育に通うまでに既にだいぶ落ち着きを見せ、集団の中に入れるようにもなっていたので、療育へ通って劇的に何か変化をしたという訳ではありません。

しかし、療育の小さな集団の中でも様々なタイプの子と接することで、人の関わりの幅が増えました。そしてゆっくりじっくりと保育士さんに関わってもらうことで、保育園であまり出さなかった、「もっと〇〇したい」など自分の思いを表現する姿も療育の中では見せるようになってきてきました。

実際に保育士として働いている中でも、療育へ通うことで落ち着いて過ごせるようになったケースはたくさん見ています。

療育は訓練所ではない!

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療育と聞くとリハビリのような訓練をイメージしたり「〇〇が出来るようになる」といった訓練のようなイメージを持つ方もおられます。それ故に結果が出ないと「行く意味がない」と通えるようになった療育を辞めてしまう方も聞いたことがあります。

まずは「療育は訓練所ではない」ということを心掛けておきましょう。幼稚園や保育園の活動内容を補う場、大きな集団で生活での疲れを癒す場としてのイメージが近いです。

そして、療育へ行っているから障がいがあるというわけではありません。就学前の間に療育で過ごしていたお子さんも小学校では普通級に進級しスムーズに生活しているという子もたくさんいるのです。

『療育』と聞くと気持ちが構えてしまうかもしれませんが「学校へ行く前のちょっとした習い事」として通う場ではないかと筆者は思っています。

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みかっこ みかっこ

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