今期のインフルエンザの特徴は?
■観測史上2番目の早さ!インフルエンザ流行期に突入
国立感染症研究所は、11月10日までの1週間に全国におよそ5000の機関から報告されたインフルエンザの患者数が5084人となり、1医療機関当たりの患者数は1.03であるため、流行開始の目安とされる「1」を超え全国的な流行期に入ったと発表しました。このデータは世界的な大流行となった2009年に続いて、2番目に早いデータとなります。
また、11月25日~12月1日までの1週間の患者の数は、今シーズン初めて、すべての都道府県で増加となりました。前の週に比べておよそ8万人増えており、流行が広がることが予想されています。
また、11月25日~12月1日までの1週間の患者の数は、今シーズン初めて、すべての都道府県で増加となりました。前の週に比べておよそ8万人増えており、流行が広がることが予想されています。
流行の要因は意外なところに?ラグビーワールドカップ開催が影響か
猛威を奮い始めているインフルエンザですが、その要因の一つとして考えられるのが、9月から開催されたラグビーワールドカップです。世界各国からラグビーファンが訪れ、大いに盛り上がった一方で、ラグビーが盛んなオーストラリアなどがある南半球からの訪日外国人が、ウイルスを持ち込んだ可能性があります。
インフルエンザの流行は世界中を循環しており、冬場は北半球、夏場は南半球で流行します。潜伏期間は最長で5日とされおり、感染していても入国時に症状がなければ検疫で止められることはまずないため、インフルエンザウイルスが日本に持ち込まれてしまった可能性もあり得るのです。
インフルエンザの流行は世界中を循環しており、冬場は北半球、夏場は南半球で流行します。潜伏期間は最長で5日とされおり、感染していても入国時に症状がなければ検疫で止められることはまずないため、インフルエンザウイルスが日本に持ち込まれてしまった可能性もあり得るのです。
完全なインフルエンザ予防にはならない!?マスクの着用
従来効果的だと考えられていたマスクの着用は、実はインフルエンザの完全な予防にはならないことが明らかになっています。マスクが最も効果を発揮するのは咳やくしゃみのある人がマスクをつけた場合のみです。
風邪やインフルエンザ患者は1回の咳で約10万個、1回のくしゃみで約200万個のウイルスを放出する※と言われており、マスクをつけることで周囲の汚染を減少させることができますが、マスクと顔の間に隙間ができるため100%侵入を防ぐことはできず、予防への効果は限定的です。
風邪やインフルエンザ患者は1回の咳で約10万個、1回のくしゃみで約200万個のウイルスを放出する※と言われており、マスクをつけることで周囲の汚染を減少させることができますが、マスクと顔の間に隙間ができるため100%侵入を防ぐことはできず、予防への効果は限定的です。
職場でウイルス蔓延…オフィス内感染には要注意!
病院内で病気が感染する「院内感染」という言葉があるように、会社で病気が流行する「オフィス内感染」もあります。空間にたくさんの人数が集まると、しばしばウイルスが蔓延して集団感染を引き起こすのです。オフィスも例外ではなく、対策を怠っているとインフルエンザは感染力が強いため「オフィス内感染」が発生し、仕事に影響が生じる可能性が十分にあり得ます。ワクチンの接種などの予防はもちろんですが、日常的に予防の意識を持つことが重要となります。
仕事の合間20分おきに緑茶を飲む“ちびだら飲み”がおすすめ
オフィスでのインフルエンザ予防対策には緑茶の“ちびだら飲み”がおすすめです。“ちびだら飲み”とは、一気に緑茶を飲むのではなく、定期的に緑茶を少しずつ摂取する飲み方のことです。