■緑茶に含まれるカテキンがウイルスの吸着を阻止
インフルエンザの予防には、緑茶が効果的です。静岡県立大学の山田浩教授によると、インフルエンザウイルスの表面は、スパイク状の突起を持つ糖タンパク質で覆われており、緑茶に含まれるポリフェノールの一種であるカテキンは、この突起に取り付くことによってインフルエンザウイルスがヒトの細胞に吸着するのを阻止したり、細胞内での増殖や細胞外への感染拡大を阻止します。これは、細胞レベルの研究で確かめられています。緑茶のうがいも効果的ですが、ウイルスが体内に入ってしまった後の体の中から抵抗力を高める作用が緑茶にはあるため、飲用も非常におすすめです。
■インフルエンザウイルスは20分で細胞に侵入する
インフルエンザウイルスが、のどや鼻の粘膜にある感染部分に到着してから細胞内に侵入するまでに、最速で20分と言われています。そのため、20分おきに水分補給をすることにより、感染部分についているウイルスを洗い流してしまおうということです。ウイルスは胃に入ると胃酸で分解されてしまいます。
インフルエンザ予防には喉を潤すことがまず重要です。そのため頻繁な水分の摂取は効果的ですが、中でも緑茶のカテキンがインフルエンザに効果的なのでおすすめで、“ちびだら飲み”が最適です。うがいよりも、定期的な緑茶の飲用のほうが手軽にできるため、会社のデスクでもお試しいただけます。
インフルエンザ予防にはカテキンがいい!よりカテキンが摂取できるお茶のいれ方
インフルエンザの予防にはカテキンが有効ですが、メカニズム上、カテキンの濃度が高い方がインフルエンザウィルスとの摂食確率が上がるので、より効果が期待できます。カテキンの量はお茶のいれ方によって変わり、熱湯で出すのが最もカテキンが含まれるため、冬はお湯出しで緑茶をたのしむことがおすすめです。
■おすすめのお茶の入れ方
■おすすめのお茶の入れ方