2020年4月7日 更新

妊娠中の憂鬱・モヤモヤ「マタニティブルー」との上手な付き合い方

ホルモンバランスの変化や育児への不安などで、ストレスや不安を抱えやすい妊娠中。特に妊娠初期と後期は「マタニティブルー」を発症しやすいとされています。今回は、そんなふたつの時期を少しでも穏やかな気持ちで過ごすための、ちょっとしたコツをご紹介します。

妊娠中から産後にかけて、ママを悩ます「マタニティブルー」とは?

お腹で新しい命を育むため、妊娠をすると多量の女性ホルモンが分泌され、ホルモンバランスが大きく変化するママの体。ツワリなどの体調不良をはじめ、妊娠週数が進むにつれて、積もり積もってゆく育児への不安…。そんな幾つもの要因が重なり、妊娠中のママは、情緒が不安定になりやすいと言われています。
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「マタニティブルー」とは、こうしたホルモンバランスの変化などに起因する、情緒不安定な精神状態のこと。妊娠中および出産直後に発症しやすいとされています。

漠然とした不安や焦燥感に襲われたり、意味もなく涙が止まらなくなるなど、鬱病ともよく似た症状がありますが、マタニティブルーの場合は一過性の症状であるのが普通。逆に長期に及ぶ場合は、「産前うつ」「産後うつ」と診断されることがあります。

そんなマタニティブルー。ホルモンバランスの変化による生理現象ですので、どんなママにも起こるいたって自然なこと。決して、ママの性格や考え方のせいではありません。

今回はそんなマタニティブルーを患いやすい時期の中でも、「妊娠中」にフォーカスをして、ママの気持ちを整えるための、ちょっとしたコツをご紹介します。

ツワリが苦しい「妊娠初期」。家事や仕事は、必要最低限に割り切って

マタニティブルーが発症しやすい1つ目の時期は「妊娠初期」。終わりの見えないツワリに、昼夜を問わず振り回られ、心身ともに疲れてしまったというママも多いでしょう。「せっかく赤ちゃんを授かれたのに、この辛さが続くと思うと、素直に喜べなかった…」なんて複雑な心境を漏らす声も珍しくありません。
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そんな妊娠前とガラッと体調が変わり、心身ともに疲れてしまいがちなこの時期は、たとえ気分が滅入ってしまっても「どうにかしよう!」とするより、できるだけ体を休めるのが吉。ご主人と相談して、家事をお願いするなどして、ママは"必要最低限のことだけでOK"と割り切るのがベターです。

最近では、妊娠中のママのための「家事代行サービス」もありますので、思い切ってアウトソーシングしてしまうのも手。お仕事をしているママは、可能であれば、直属の上司にだけでも妊娠していることを伝えておき、業務内容などを調整してもらいましょう。

いよいよ出産間近の「妊娠後期」!気持ちの"モヤモヤ"は全部書き出してみよう

また予定日が近づき、徐々に出産が現実味を帯びてくる「妊娠後期」も、マタニティブルーを発症しやすいタイミングです。どんどん大きくなるお腹に圧迫され、寝不足が続いたり、育児への不安を抱えたりと、精神的にも肉体的にも負担を感じやすいこの時期。里帰り出産をする場合であれば、慣れない場所での暮らしに、心が休まらないというママもいるでしょう。
さらにそこに輪をかけて、妊娠後期は、入院・出産準備でベビー用品を揃えたり、産後の手続き関連の準備をしたりと、意外とタスクが多いもの。初産のママであれば、することすることが慣れないことばかりで、「何から手を付けたらいいかわからない!」なんて戸惑ってしまうこともあるでしょう。
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そこで、そんなときにオススメなのが「悩みを書き出してみること」。自分が何にモヤモヤしていて、何にストレスを感じているのかを"視覚化"することで、自分の気持ちを整理することができます。

頭の中で考えているアレコレは、そのままにしておくと、漠然とした悩みや不安のままですが、一度文字にして見える化すると、「悩んでいたのはこんなことか」「意外と大したことないかも」なんて客観的に捉えられる効果があります。

書き出す先は、手帳でもお気に入りのノートやスマホでも、何でもOK。思いついたときにさっと書き足せるように、書くことがストレスにならないツールを選ぶのがオススメです。
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このとき大切なのは、頭をよぎった不安は、とりあえず全部書きだしてみること。今この瞬間に抱えている、正直な気持ちをそのまま言葉にして、どんどんアウトプットしていきましょう。

気持ちのアウトプットを続けてゆくと、自然と「あ、こうしたら少し楽になるかも!」「○○がわかれば解決するかも!」と、アイディアが浮かぶ瞬間が訪れるはず。そうしたらしめたもの。「次は○○を調べてみよう」「○○さんに相談してみよう」などの、次につながるアクションプランも、隣に書き足して、どんどんプラスの方向へサイクルを回していきましょう。
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