2020年5月11日 更新

国際結婚ってどんな感じ?アメリカ人と結婚した筆者が紐解く気になるアレコレ!

赤の他人同士が結婚し共に生活を送ることは、日本人同士でも大変。そんな結婚生活を、外国人と送ることになると一体どんな感じなのか?国際結婚の気になるアレコレを、アメリカ人と結婚した筆者が紐解いて行きます!

【生活環境・文化の違い】

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日本でも出身地によっては、他の地にはない独特の風習や考え方がありますが、国そのものが違ってくると、その違いはより顕著なものになります。

国と言う土俵そのものが全く違う外国人との結婚生活では、どちらか一方が完璧に相手のライフスタイルに合わせるのは無理があると言えます。

食事・生活習慣・金銭感覚・宗教・子育て観など、これらの違いを身をもって感じます。


◎食事
食事に関して、(一概には言えませんが)ワンパターンな味付けやメニューが多い外国の料理と比べ、和洋折衷の料理に小さい頃から慣れ親しんでいる日本人は、食の面では柔軟。それに比べると、外国人パートナーの中には、アレもコレも食べられない…という人は割合的に多めで、どうしても自分が食べたい料理を相手が食べられない場合、別メニューを用意する…という人もいます。

◎生活習慣
国によって生活習慣の内容は細かく違ってきますが、よくある代表的なのが、家の中での土足生活。日本で生活していた時は、さすがに土足厳禁生活を送っていたものの、自国に戻って生活となった途端、土足生活に逆戻り。例え、土足厳禁ルールを敷いていても、ちょっと忘れ物を取りに戻った時など、靴のまま…というのは、よく聞きます。

この他、時間にルーズ・お風呂は朝シャワーが基本・親子で一緒にお風呂は入らない・洗濯物は外に干さない・(ヨーロッパ圏の一部・オーストラリア・ニュージーランドなど)食器を洗った後、泡(洗剤)を流さないまま乾かす…などがあります。

◎金銭感覚
個人差はもちろんありますが、アメリカ人において話すのであれば、一般的に見てアメリカ人はかなりの浪費家です。アメリカ人の2019年平均クレジットカード負債額は、約7000ドル(1㌦=109円計算で約76万円)。

アメリカは元々カード社会ではありますが、自分の支払い能力を超えてクレジットカードを使う人が非常に多いです。生活に困っているから使う…というだけでなく、収入があればある程負債額も増える傾向にあり、この金銭感覚はお金に堅実と言われる日本人からしてみると、理解に苦しむものがあり、このことで喧嘩に発展してしまうことも。

また、日本では多くの家庭で採用されている、男性の『お小遣い制』。これに驚く外国人パートナーは非常に多いです。自分で稼いだお金なのに、なぜコントロールされないといけないのか?…と、嫌悪感すら覚えるようです。また日本では、女性が家計管理をする家庭が多いですが、こちらもお小遣い制と同様、財布の紐は稼いだ本人が握るのが普通という考え方の違いがあります。

◎宗教
日本人ほど宗教が曖昧な人種は他にいない…と言われる、日本人の宗教観。日本人の多くは、神や仏を信じてはいるけど『私は〇〇を信仰しています!』と、はっきり言える人は少ないと思います。

反対に、外国人の多くは宗教観がはっきりしている人が大多数を占め、国際結婚するにあたって、この宗教観は時に大きな壁になるため、相手としっかり話し合う必要がある要素の一つです。

筆者が出会った、キリスト教を信仰するアメリカ人パートナーを持つ人を例に見ると、元々奥さん自身がキリスト教徒だった場合を除いても、少なくとも半数の奥さんたちは改宗し、キリスト教を信仰しています。

◎子育て観
子供の育て方・躾・教育方針、これらも国際結婚では大きな課題になります。名前・メインで話す言語・別室で赤ちゃんを寝かせるか・男の子の場合、新生児のうちに割礼*するか・女の子の場合、ピアスを開けるか・学校選び…などなど、ここでは書ききれないほどです。

*『割礼』とは、男性器の亀頭を覆っている包皮の一部を切除する手術のことを言います。イスラム教圏では割礼は必須とされており、宗教的背景を理由に割礼する国もあれば、習慣や衛生・道徳的観念を理由に割礼する国もあります。

【夫婦の時間】

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欧米では、子供が出来た後も夫婦だけの時間を過ごすことを重要視しており、家族や友人、ベビーシッターに子供を預けてデートを楽しむことが当たり前とされています。

日本人は、子供が出来たことをきっかけに、それまでの夫婦2人の生活から180度方向転換。子供中心の生活になるのが一般的。身近に家族がいて、まだ子供が小さいうちは、たまに家族に子供を預けて夫婦だけで食事へ…ということもあるでしょうが、その頻度は欧米とは比になりません。

筆者の知り合い夫婦を見ていると、奥さんがこういった習慣に大きく賛同している場合は、週1~2週間に1回ペースでデートをしているカップルもいますが、むしろこの習慣に抵抗がありデートをしたがらない奥さんもいます。家族が近くにおらず、デートのためにお金を払ってまで子供を預けることへの抵抗感…夫婦の時間より、自分の時間を持ちたい…元々の性格などが理由です。

欧米では『夫婦になっても、親になっても恋人』と捉えるのに対し、日本では『親になったら、夫婦はパパとママへシフトチェンジ』が前提。子供の前でも抵抗なくキスやハグをし、照れることなく『I love you!』を言い合うのが普通の欧米人に対し、子供の前ではちょっと…と躊躇ってしまう人が多いのが日本人。

夫婦間でこのギャップが大きければ大きいほど、夫婦の時間を大事にする多くの欧米人パートナーからは、不満の声が出てきてしまいます。

【一概には言い切れない家事分担の浸透率】

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夫婦間での家事分担。一般的に見ると、日本人男性よりも外国人男性の方が、遥かに家事をしていると言えます。特に、夫婦共働きの場合はその割合は大きくなりますが、奥さんが専業主婦の場合は、分担と言うよりは出来る時に手伝ってくれる…という家庭が、筆者の周りでは多いです。

食事事情で言うと、テイクアウトやデリバリー・外食を利用する率が日本より高い欧米。仕事のある日は料理をしないという家庭は非常に多く、お弁当も簡単なサンドイッチ(ハム&チーズやピーナツバター&ジェリーなど)・りんご丸々1個・スナック類など、至ってシンプルなため5分~10分もあれば用意完了。

アメリカで言えば、食器洗浄機と洗濯乾燥機は必須の電化アイテム。また、食器洗浄機を使う習慣があるのにも関わらず、ちょっとした食事の場合、ペーパープレートを使う人が多いのも特徴的です。

この様に、日本と欧米ではそもそもの家事の概念が大きく違い、良い意味で言えば簡素化・簡略化されており、これによって家事を苦手とする男性にしても、家事をし易い環境にあることが家事分担率に影響していると考えられます。

【バイリンガルの道は険しい】

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ハーフの子供と聞くと、2ヶ国語を巧みに操るというイメージが世の中ではあるかもしれませんが、2ヶ国語共に『読む・書く・話す』を全てネイティブ並みに使いこなせる子供の数は、実はそう多くないです。

日本語と英語環境の家庭で多く見られるパターンを、いくつか挙げると…


①英語は読み書きを含めネイティブレベル。日本語はかなり理解出来るものの、ネイティブ並みには話せず、読み書きはあまり出来ない。

②英語は読み書きを含め、ネイティブレベル。日本語もネイティブ並みで話せるものの、読み書きがあまり出来ない。

③英語が主体。知っている日本語は初心者レベルで、ほぼ理解出来ないし話せない。

④日本語は読み書きを含め、ネイティブレベル。英語はそこそこ話せるものの、同年齢のネイティブの子供と比べると理解度や語彙力が低い。



他にもパターンはありますが、上記の様なパターンが多く見られ、居住地や家庭内でのメインの言語などによって、子供の語学力は変わってきます。特に日本語の場合、読み書きを教える上で『ひらがな・カタカナ・漢字』と学ぶことが沢山なため、子供本人の能力・努力はもちろん、親の努力も試されます。

親の考え方次第ですが、生活の拠点が外国であることを理由に、日本語は話せなくても良い…と最初から考えている人もおり、これらがパターン③の例に当てはまります。但し、このパターンでよく聞くデメリットは、日本へ里帰りした際、子供⇔家族・友人間の会話を自分が通訳しないといけないことだそうです。

筆者夫婦の国際結婚事情

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【甘くないサッパリ結婚生活】

筆者と主人は、交際期間約1年弱で結婚。結婚にあたっては、お互いの親の許可を得ることもなく(交際していることは、どちらの親たちも知っていました)、電話一本で『結婚することにした』と報告。一般的にはあり得ない話でしょうが、私たち夫婦はもちろん、どちらの親も世間体や型にはまらない変わり者タイプで、何の反対もありませんでした。

筆者は、主人の家族に交際中の段階で会っていましたが、主人が私の親と会ったのは、結婚して1年ちょっと経ってから。親同士は実際に顔を合わせたことはなく、顔を見るのは年に1度あるかないかのビデオ通話のみです。

多くの国際結婚カップルが、どちらかの母国・双方の母国・あるいは新婚旅行も兼ねて、好きな国での挙式披露宴をしますが、我が家の場合はお互い結婚式には一切興味がなく、新婚旅行のみで済ませました。

筆者夫婦は、国際結婚とは言えロマンチックな結婚生活とは無縁。これは、イベントや記念日などに無関心な筆者に、主人が大きく影響されたことが理由と言えます。子供がいない頃は、年に2~3回お洒落なレストランへ行ったり、何度か旅行へ行ったりということもありましたが、娘を妊娠してから現在に至るまでの約4年半のデート回数はゼロ。国際結婚カップルでは非常に珍しいパターンと言え、国際結婚カップルらしいことと言えば、愛情表現だけはしっかり伝え合っていることくらいです。
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この記事のライター

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