2020年5月11日 更新

国際結婚ってどんな感じ?アメリカ人と結婚した筆者が紐解く気になるアレコレ!

赤の他人同士が結婚し共に生活を送ることは、日本人同士でも大変。そんな結婚生活を、外国人と送ることになると一体どんな感じなのか?国際結婚の気になるアレコレを、アメリカ人と結婚した筆者が紐解いて行きます!

【新婚早々離婚危機】

生活習慣や食事・文化の違いでは、特に苦労はしていません。これは、主人が大の日本好きで、日本の習慣や文化を好み、尊重してくれているお陰と言えます。

結婚当初何よりも苦労したのは、性格が真逆で年齢差(主人が9歳下)による物事の捉え方の違いでした。日本で生活していた頃、主人は20代前半と若く、初めての異国の地日本での生活があまりにも彼には刺激的で、羽目を外しては私だけならともかく、時に他人様にも迷惑を掛ける…という生活だったため、アメリカへ異動が決まるまでの約1年半の日本生活では、幾度とない離婚の危機に直面していました。

【家事・育児参加は出来る時のみ】

子育てに関しては、私のやりたいようにさせてもらっています。日本式の育て方・私の育て方に賛同してくれているのも理由の一つですが、主人の勤める機関では長期出張が定期的にあり、1年の殆どを留守にすることも。特に主人は、職種柄1日のシフトが基本14時間と長く、更に日勤・夜勤を数ヶ月おきに繰り返すため、殆ど育児には参加出来ないことも大きな理由です。

このため、家事・育児参加は出来る時にのみしてくれています。ただ、休暇を取って家に居る時でも参加率がほぼ変わらないのは少し不満な部分ではありますが、我が家は『主人は外で稼ぎ、家と子供は私が守る』という、日本の昭和型夫婦のスタンスなので、手伝ってくれることがあるだけラッキーだと思っています。

余談になりますが、娘の名前はファーストネームを主人、ミドルネームと使う漢字は筆者が決めました。我が家は夫婦別姓のため*、必然的に日本の国籍上、娘は筆者の姓を名乗り、アメリカの国籍上では主人の姓を名乗っています。
*日本では、日本人×外国人カップルの場合は夫婦別姓が認められており(原則夫婦別姓)、夫婦で同じ名字を名乗りたい場合、日本人側が法的な改名手続きを取ることで、外国人パートナーの姓に変更することが出来ます。

【お小遣い制は非現実的】

日本びいきな主人ですが、金銭管理に関してはアメリカ流になりました。お小遣い制にしてみよう…という話は何度かしたことがあり、実際に試したこともあるのですが、主人は現金とカードの両方を上手く使いこなせず失敗。

カード文化が根付いているアメリカでは、現金だけでは何かと不便なこと。そして、お小遣いに上限があることに不満があったのが理由です。そのため、話し合いの結果『月にいくらまで』というお小遣いの上限を撤廃。欲しい物は、その時その時の預金残高をチェックして、日々の生活に支障のない範囲で基本購入。

ただ、元々金銭感覚がルーズで金銭管理も下手な主人。預金残高内では賄えない、趣味の高額な買い物は、クレジットカードでポンポン買ってしまい、明らかに自分が支払える能力以上にクレジットカードを乱用。これに関しては、どれだけ話をしてもなかなか改善されず悩みの種でもあります。

【宗教は自由派】

クリスチャンとして育ち、日本に来るまで、率先してではないものの教会にも定期的に行っていた主人。一方、筆者は典型的な日本人の宗教観で、特定の信仰はなし。

主人は日本滞在中、良い意味で曖昧な宗教観の日本人のスタンスに影響を受けたようで、今では特定の宗教に関わらず、信じたい部分を上手く取り入れるスタンスに。

それもあってか、主人からはこれまで一度たりとも改宗を求められたことはありません。仮に改宗を要求されても、するつもりは一切なかった筆者。多くの外国人にとって、宗教が意味するものが大きい中、この点で揉めずに済んだのは幸いでした。

【疲れることも多々…】

日本で生活していた間は、自分の母国ということもあり、生活を送る上でのストレスは感じていませんでした。アメリカ生活が始まり、アメリカ滞在歴が長くなってくると、慣れて住み易くなる部分は出てくるものの、やはり100%快適とは言えないのが本当のところ。特にここ半年程は、主人と英語で会話をすることにすら疲れを感じることも出てきました。

筆者の英語力は中級~上級レベルの間、主人の日本語力は初級レベル。そのため、夫婦の会話は90%英語で、英語の中に日本語がチラホラ…というのが、我が家の言語事情。日常生活に困らない英語力ではあるものの、日本語で思いっ切り話したい衝動によく駆られています。

他州に住んでいる日本人の友人や、日本の家族や友人と話す機会はあるものの、画面上ではなく面と向かって誰かと日本語を話したのは約1年も前のこと。ホームシックならず、日本語シックになっているのが筆者の現状です。

【日本は遠い国】

日本の家族や友人になかなか会えない…これは、筆者の私も常日頃実感しています。アメリカ生活8年目になりましたが、日本に里帰り出来たのはこれまで2回。どちらも、娘を妊娠する前の話です。

そのため、筆者の家族と娘の対面は未だに実現しておらず、当面の間その予定すらありません。その理由は、①金銭的問題 ②娘が自閉スペクトラム症であること。金銭的問題は、クレジットカードを使うなり、少額のローンを借り入れることで何とかクリア出来ることではあるのですが、それよりも何よりも自閉症の娘を丸2日掛けて、車移動⇒飛行機の乗り継ぎ⇒ホテル滞在⇒更に飛行機…という、この壮大な行程をさせる勇気がない…娘に対処する自信がない…他人に迷惑を掛けるリスクを避けたい…というのが一番の理由です。

幸い、インターネットの普及のお陰で、日本の家族には毎日欠かさずビデオ通話をすることが出来ていますが、やはり娘を直接会わせてあげられないことに罪悪感を抱かずにはいられません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?国際結婚されている方は「うちもそうだ!」と共感出来る部分があったのではないでしょうか?

国際結婚と聞くと未知の世界の様ですが、結局のところ結婚は人×人。日本人同士の結婚同様、悩みや苦労も様々。日本人だから…外国人だから…という部分は大なり小なりありますが、それはあくまでプラスアルファの要素であって、その人の価値観や性格などが、結婚生活に大きな影響をもたらすのは万国共通と言えるでしょう。





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