2024年7月14日 更新

【保育士解説】発達障害?それとも愛情不足?噛みつき・引っ掻きなど手が出てしまう子の対処法とは

周りの子に対して、噛んだり引っ掻いたり…相手に怪我をさせてしまうと、親としてどうしようもない気持ちになってしまいますよね。そうしてしまう原因は一体なんでしょうか?現役保育士が解説します。

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保育園や幼稚園、子育て支援センターなど集団の場で、おもちゃの取り合いなどトラブルになってしまった時に、相手の子を噛んだり引っ掻いたりして怪我させてしまったことはありませんか?トラブルがなくても、何かの拍子で噛んだり引っ掻くなどもあるかもしれません。

周りから「親の接し方が悪い」「甘やかしているからでは」など心無い言葉を投げかけられることや、親御さん自身が「育て方が悪かったのでは…」と責めること、「もしかして発達障害?」と思ってしまうかもしれません。
しかし、そういった原因の大半は親御さんの躾や育て方が悪い訳ではありません。もちろん原因の全てが発達障害という訳でもありません。言葉でのコミュニケーションが円滑にできるようになってくると減ってくることがほとんどで、年齢と共に落ち着いてくるケースが多いです。
どうして、噛みつき・引っ掻きが起こるのか?対処法などについて現役保育士の筆者が解説します。

噛みつき・手が出てしまう理由とは

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噛みつき・手が出てしまう原因の多くは、「おもちゃを貸して欲しかった」「関わってみたい」などの思いが伝わらないず、起こってしまいます。いわゆる、コミュニケーション能力の未熟さが原因であることがほとんどです。

1歳頃~4歳前くらいまではそのようなことが起こりがちですが、自分の思いを言語化できるようになってくると徐々に落ち着いてくるようになります。言語化することが難しいことやコミュニケーション能力が弱いお子さんは長引くかもしれません。

そのような場合は、お子さんの思いをくみ取り言語化して代弁する方法を根気よく伝えていくようにするのもひとつの方法です。

どういった時にしてしまうか考えてみよう

噛みつき・手が出るといえば、おもちゃの取り合いなどをイメージされることが多いですが、何もなくても手が出てしまうこともあります。

例えば、疲れている週末体調を崩しやすい時、そしてお母さんが妊娠など環境の変化による気持ちの不安定さから、噛みつきや手を出すなど攻撃的になってしまうことも。これらの原因を探ることで、噛みついたり手が出る前に止めることもできます。

原因を探ることで、噛んだり手を出すことを軽減させるヒントになるかもしれません。

相手の方にきちんと謝罪を…

成長の過程として、噛みつきや引っ掻きがあることは仕方のないこととわかっていても、やられてしまった相手の親御さんにしてみれば、良い気持ちはしないものです。もし、子育て支援センターやサークルの中で噛みつき・引っ掻きが起こってしまった時はきちんと謝罪するようにしましょう。

また、保育園や幼稚園では噛みつきや引っ掻きがあった場合、そのことは知らされても「園で起こったことは園の責任」といった考えから相手の名前を出さないケースが多いです。確かに保育中に起こったことは園の責任ではありますが、今後の付き合いなどを考えると相手のお子さんのことがわかれば一言ある方がいいですね。

まとめ

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噛んだり引っ掻いたりと傷つける行為を見たり聞いたりしても、お子さんを必要以上に叱責するのはやめましょう。引っ掻いたり噛んだりしてはいけないことを伝えながらも、子どもの思いをくみ取り、思いを言語化し言葉で伝える方法を知らせることが大切です。

噛みつきや引っ掻きは、言葉でのやり取りができるようになってくると落ち着くことがほとんどです。それだけで発達の遅れを疑ったり、「躾が悪いのでは」「愛情不足なのかな」と自分を責めるのはやめてくださいね。

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みかっこ みかっこ

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