2020年11月10日 更新

産後クライシス…なんで出産後に夫婦仲が悪くなる傾向が多いの?それはホルモンの影響だった!

一度は耳にしたことがある『産後クライシス』という言葉。実は出産後に夫婦仲が悪くなるのは『オキシトシン』というホルモンが関係していることがわかりました!出産後夫婦仲が変わった…というママ必読です。

離婚率は出産後0~2年が一番多い!

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子育て中のママは、パパに対して不満が多いとよく聞きます。2013年度の全国母子世帯等調査*によると、「子育て世代の離婚件数」は子どもが0~2歳の場合が群を抜いて多い結果が出ています。3~5歳に比べても1.6倍以上、15~17歳と比べると14倍以上だそうです。

『子どもが生まれる前はとても気の合う夫婦だったのに…』
『子どもを産んでから妻が激変してしまった!』
『育児が不慣れなパパにイライラがおさまらない。』

このように思ったことありませんか?

実はこれ、出産をきっかけに脳下垂体から多く放出されるようになるホルモン『オキシトシン』の仕業のようです。

『オキシトシン』ってどういうホルモンなの?

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オキシトシンは、筋肉を収縮させる作用があり、子どもを産むときに大量に放出されて子宮を収縮させ、出産に至らせます。産後の授乳の際にもオキシトシンがたくさん出て入線を収縮させ、母乳を出します。子どもを産み育てる時には欠かせないホルモンなのです。

また、我が子やパートナーへの愛情を深める働きもあり、「愛情ホルモン」とも飛ばれています。その愛情ホルモンですが、実は、愛情だけでなく攻撃性も高める働きがあるということが最近の研究でわかっています。心地よければ愛情が増し、深いなら攻撃をするホルモンなのです。

育児中の女性の感情は、大きく揺れ動く天秤にたとえられます。相手から少しでも心地よいものが与えられると、それがオキシトシンの働きで強められ、愛情が深まる(子供への愛情)。しかし、少しでも不快なものが与えられると攻撃性が高まるのです。このオキシトシンの働きは我が子を敵から守ろうとするために母親に備わっていると考えらます。

子育て中はたくさんのオキシトシンが出ているママ。パパは忙しくてなかなか子育てに参加できません。一番強力な味方であるべきパパが期待するようには協力してくれないことで不快な感情が強くなり、攻撃の対象になっているというわけです。

出産後も夫婦仲良くしたい!どうすればいい?

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では、出産後も夫婦仲良くしたい場合どのようにしたら良いのでしょうか?

対処法はズバリ『ママの話を聞いてあげること』です。

夫と妻が向き合って会話をする。ただそれだけでも妻のリラックス状態を作り出すことができるのです。つまりそれは、気持ちに寄り添って聞いているということです。

具体的なアドバイスや解決方法がなくても、ママは自分の悩みが受け入れられたと感じて、リラックスしたと考えることができます。快の方向に天秤が振られてオキシトシンが「愛情ホルモン」として働いているということですね。

ちなみに、通称「イクメン」と呼ばれている子育てに協力的なパパにも、イラっとくるということは多いそうです。それは、やはりパパだと気づかないところがあってちょっとのイライラがつもっていくとのことです。

パパに速さは求めないで!

パパは赤ちゃんの泣き声に反応しにくいことが従来の研究で分かっています。

女性はノイズよりも子供の泣き声のほうに脳が強く反応します。一方、ノイズも子供の泣き声、脳の反応がほとんど変わらないのが男性です。つまり、男性の脳は女性の脳ほど子供の泣き声に対する反応が強くないということが突き止められたのです。

ついつい素早い行動を求めてしまいがちですが、パパに反応の速さを求めないで上げてください。

パパも『オキシトシン』を増やすことができます!

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ある実験によると、我が子と15分触れ合った前後のパパのホルモン量を観測したところ、我が子と触れ合った後のほうがパパも赤ちゃんもオキシトシンの量が増えたのです。

オキシトシンが増えることによって、両者の絆が深まると今はされているほどなのです。子育てにかかわるほど、親子や夫婦の絆は深まっていくのですね。
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はるりこママ はるりこママ

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