加湿器は赤ちゃんに危険！？安全に使うために注意すべき5つのポイント (page 2)

4. 適切な湿度は『50～60％』！快適な湿度を維持しよう

乳幼児の健康にとって、適切な湿度を維持することは非常に重要です。赤ちゃんや乳幼児にとって快適な室内環境にするためには、湿度は『50～60％』が理想的です。

適切な湿度を維持することは大切ですが、加湿器を過度に使用すると、室内の湿度が高すぎる状態になり、害菌の繁殖を促進する可能性があります。逆に、湿度が低すぎると、赤ちゃんや乳幼児の皮膚が乾燥し、皮膚のバリア機能が低下することで、病気にかかりやすくなることもあります。

湿度計を併用しながら、50～60％程度の湿度を保つように心がけましょう。

5. アロマオイルや香料を使う時は慎重に！

一部の加湿器は、アロマオイルや香料をディフューズ（拡散）するためにも使用されますが、赤ちゃんや幼児はこれらの物質に対して敏感であり、アレルギーや過敏症のリスクがあるため注意が必要です。

ヨーロッパ皮膚科情報ネットワークのデータによれば、アレルギー反応が起こりやすいアロマオイルをパッチテストした結果、イランイラン3.1%、レモングラス1.8%、ジャスミン1.6%、クローブ1.5%、サンダルウッド1.5%に陽性反応が確認されました。

アロマオイルやエッセンシャルオイル、香水、消臭剤などをディフューズしたい場合は、事前に医師や専門家のアドバイスを仰ぎましょう。

まとめ

加湿器は乾燥した季節に乳幼児の健康を守るために役立ちますが、正しく使わないと危険なこともあります。乳幼児のいる家庭では、加湿器を使用する際には常に監視し、安全対策を講じることが大切です。

【大切なポイント】
・加湿器は乳幼児の手の届かない場所に設置する
・タンクの水を毎日交換し、定期的に清掃する
・必要に応じてフィルターの交換を行う
・スチーム式加湿器を使っている場合は、蒸気への対策を講じる
・コンセントの取り外しができるタイプのものは感電に気を付ける
・アロマオイルや香料はアレルギー発症のリスクがあることを知る

加湿器の使用には「慎重さ」と「適切な安全対策」が重要です。乳幼児の安全と健康を最優先に考え、正しく使用するよう心がけましょう。加湿器の使用方法や安全対策について詳しく知りたい場合は、小児科医や専門家に相談するのもおすすめです。

＜参考記事＞
赤ちゃんが電源コードを舐めて感電｜AskDoctors
面倒でもお手入れをサボるのはNG！加湿器に菌を繁殖させないためには｜UP LIFE｜Panasonic
空気環境と節電対策｜節電対策と管理基準への対応最近の指導事例｜東京都健康安全研究センター
【肌荒れ・皮膚刺激に注意】アレルギー反応が多いアロマオイル｜薬剤師ふみやのメディカルアロマ