2002年に発売されてから今年で22周年を迎えるカンロの人気商品「ピュレグミ」。当時市場の動きを変えた革新的な“大人女性向けのグミ”として人気を博し、今ではカンロの看板商品ともいえるピュレグミですが、開発から発売に至るまでの道のりは試行錯誤の繰り返しでした。
今回は、そんなピュレグミ誕生の歴史から幻のピュレグミ、さらにお蔵入りになったピュレグミなど20周年だからこそお話できるピュレグミの裏側をご紹介します。
今回は、そんなピュレグミ誕生の歴史から幻のピュレグミ、さらにお蔵入りになったピュレグミなど20周年だからこそお話できるピュレグミの裏側をご紹介します。
“グミ=子供向け”の常識を変えた大人の女性向けグミ「ピュレグミ」誕生秘話
「グミ」は80年代に日本に登場し、90年代に第一次ブームを迎えました。当時は子供向けグミが主流であり、90年代の子供たちが大人になるにつれ、市場は低迷…。そんな中、海外のグミが輸入雑貨店などで扱われるようになると、若い女性に人気を集め始めました。この市場傾向をヒントに、カンロではグミ=「子供向け」ではなく、「大人の女性向け」へとターゲットを設定し、商品開発が始まりました。
開発を提案した当時、カンロ社内でもグミに対しての期待はそこまで高くなく、研究開発や生産のメンバーも市場知識がない中、手探りでレシピ開発が始まりました。ピュレグミの特徴といえばハートの形状ですが、一番の特徴は、“すっぱいパウダー”と“果肉食感”。酸味の効いたパウダーは気分転換という狙いもあり、一方、果肉食感は噛むほどにフルーツ感を楽しめるのがポイントで、ドライフルーツをイメージして開発しました。
ピュレグミの名前の由来は、「Pure」=ピュア(純粋)+ピューレ(果実を煮詰めたもの)の造語。若い女性をターゲットにした商品ということで、パッケージの設計や大人女性に好まれる食感の開発には苦労をしました。
今ではおなじみのピュレグミの独特の食感は、ゼラチンの種類や配合率、グミの厚みに左右されるため、何度もラボと工場で試作を繰り返しました。求める食感を実現するため、研究室内、工場内で製造条件を細かく取りつつ検証を繰り返し、初期の条件ができました。
さらにパッケージも仕事中にも食べられることをイメージして、使い勝手にこだわり、卓上に置けてバッグの中で中身が散らばらないようにしました。開閉可能なジッパー付きのお菓子のパッケージは当時では珍しく、印刷会社に特注で作ってもらいました。
発売当時はその新しさから、「そんなターゲットとパッケージ形態の売場は無い」と店舗の最下段の一番隅にしか陳列させてもらえなかったのですが、コンビニなどで若い女性に売れるようになりました。そして、認知が進むとともに売り場も拡大し存在感を一気に高め、ヒット商品に成長しました。
今ではおなじみのピュレグミの独特の食感は、ゼラチンの種類や配合率、グミの厚みに左右されるため、何度もラボと工場で試作を繰り返しました。求める食感を実現するため、研究室内、工場内で製造条件を細かく取りつつ検証を繰り返し、初期の条件ができました。
さらにパッケージも仕事中にも食べられることをイメージして、使い勝手にこだわり、卓上に置けてバッグの中で中身が散らばらないようにしました。開閉可能なジッパー付きのお菓子のパッケージは当時では珍しく、印刷会社に特注で作ってもらいました。
発売当時はその新しさから、「そんなターゲットとパッケージ形態の売場は無い」と店舗の最下段の一番隅にしか陳列させてもらえなかったのですが、コンビニなどで若い女性に売れるようになりました。そして、認知が進むとともに売り場も拡大し存在感を一気に高め、ヒット商品に成長しました。
「ご当地ピュレグミ」や「男性向けピュレグミ」も検討!?過去に生まれた幻ピュレグミ&お蔵入りピュレグミを紹介!
カンロの代表ブランドへと成長したピュレグミですが、これまでの商品総数は150種類以上!数多くのフレーバーを展開してきたピュレグミの人気フレーバーランキングと20年の歴史の中で終売になってしまったシリーズなど昔懐かしい希少なピュレグミを紹介します。
~ピュレグミシリーズ 人気フレーバーランキング~ ※限定コラボ商品を除く
【1位】ピュレグミグレープ
【2位】ピュレグミレモン
【3位】ピュレグミマスカット
【4位】ピュレグミピーチ
【5位】ピュレグミ青りんご
【6位】ピュレグミピンクグレープフルーツ
【7位】ピュレグミブラッドオレンジ味
【8位】ピュレグミラブベリー味
【9位】ピュレグミ梅味
【10位】ピュレグミマンゴー味
【2位】ピュレグミレモン
【3位】ピュレグミマスカット
【4位】ピュレグミピーチ
【5位】ピュレグミ青りんご
【6位】ピュレグミピンクグレープフルーツ
【7位】ピュレグミブラッドオレンジ味
【8位】ピュレグミラブベリー味
【9位】ピュレグミ梅味
【10位】ピュレグミマンゴー味
過去に発売するも…「幻」となったピュレグミ
■シリーズ継続希望の声も!?デザート系ピュレグミ
残念ながらシリーズ続投とはならなかったものの、インパクトがあったのが幻のデザート系ピュレグミ。「濃いちご&ヨーグルト」や「夏みかん&フロマージュ」など、女性に人気のデザートフレーバーが多く発売されました。今では“幻のフレーバー”となっていますが、今後の新たなフレーバーとして、新デザートフレーバーも登場するかも!?
■南国フルーツも幻フレーバーとして登場!パッケージもかわいいと社員評価は◎
カンロ社員の中でも注目度が高かったのが、南国のフルーツシリーズ。グアバ味は社員の中でも「個人的に好きです!」という秘かなファンも。また、スイカ味はパッケージの可愛さが好評で、店頭で並ぶとまさにインパクト大!
諸事情により発売に至らず…「お蔵入り」ピュレグミ
■お土産ピュレグミで全国各地のご当地ピュレグミを検討!東京は…バナナ!?
「お土産ピュレグミ」として、全国各地のご当地フレーバーを企画。北海道:夕張メロン/東北:りんご/東京:バナナ/四国:新高梨・すだち・いよかん/沖縄:ドラゴンフルーツ・スターフルーツ・パッションフルーツなどのフレーバーを検討するもお蔵入りに。現在は、栃木県限定で「とちおとめ」果汁を使用した「ピュレグミ とちおとめ」を販売。
■男性向けピュレグミが検討されていた!?「メンズピュレ」
大人女性向けのグミとして人気のピュレグミですが、実は男性向けとして「メンズピュレ」を企画したことも。フルーツに爽快感や刺激感を加えたワイルドピュレとして商品化することに!