妊娠中は定期的な妊婦健診で、ママと赤ちゃんの健康をチェックします。妊婦健診は、医師や助産師とコミュニケーションを図る場にもなります。今回は、妊娠初期の妊婦健診の流れと内容をご紹介します。
妊娠初期の妊婦健診の流れ
① 尿検査
尿糖や尿たんぱくが出ているかを調べます。妊娠中は血液量が増えて腎臓に負担がかかるため、尿たんぱくや尿糖が出やすい状態が続き、それらは腎臓の働きが低下しているサインとなります。尿糖は妊娠糖尿病を、尿たんぱくは妊娠高血圧症候群を早期発見する手掛かりになります。
② 体重測定
妊娠中は体重を管理することが大切です。妊婦健診では、妊娠前の体重と比較して、著しい増加や減少がないかをチェックします。急激な体重増加は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を合併する可能性があり注意が必要です。
③ 血圧測定
妊娠初期の血圧の数値が、その後の判断基準になります。妊娠20週以降に収縮期血圧(最高血圧)140Hg以上、拡張期血圧(最低血圧)90㎜Hg以上が持続すると妊娠高血圧症候群と診断されます。妊娠高血圧症候群になってしまうと、胎盤機能が低下し、赤ちゃんへの酸素や栄養が送られにくくなります。
④ 問診
診察前の検査が一通り終わったら、以前の健診から変わったことはあったか、体調はどうかなど、ママの様子を聞かれます。特に問題がない場合でも、医師と直接話ができるチャンスです。不安や疑問に思っていることはこの時に聞いてみましょう。
全ての検査が終わった後に再度診察室に呼ばれ、検査結果から赤ちゃんの状態や今後の妊娠生活についての説明が医師からあります。
全ての検査が終わった後に再度診察室に呼ばれ、検査結果から赤ちゃんの状態や今後の妊娠生活についての説明が医師からあります。