2020年6月3日 更新

寝かしつけに困っているママ必読!小児科看護師ママが伝授する「子供の寝かしつけ方法」とは

毎日の寝かしつけ…結構ストレスになっていませんか?そんな子供の寝かしつけに困っているママのために、小児科病棟勤務の時にやっていた「子供の寝かしつけ方法」をご紹介します。

寝かしつけ…結構ストレスになっていませんか?

最近では外出自粛が続き、子供も外に出られず体力が有り余っていたりすることから「なかなか思い通りに寝てくれない!」と感じているママさん多いのではないでしょうか。

そんなママに、筆者が小児科病棟勤務の時にやっていた“子供の寝かしつけ方法”をご紹介します。

子供の眠られる環境作りとは…

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一番好ましい眠れる環境は「子供の体力を最大限まで消耗し、疲れて眠る」だと思うのですが、この外出自粛の現在なかなか難しいと思います。外出自粛前より子供の寝る時間が遅くなったと感じるママも多いのではないでしょうか。

そんなママたちにまず見直してほしいのが「眠れる環境作り」です。

基本的に私たち大人もそうですが、興奮していたら寝ようと思っても寝られません。興奮は交感神経が優位になっていることを示します。眠れる環境というのは、リラックスできること…つまり副交感神経が優位になっていることが大切なのです。

そこで、今回はポイントを3つあげました。

①部屋の温度や湿度は子供にあっているのか
②寝かしつけるママやパパたちの姿勢について
③子供が副交感神経優位の状況にするにはどうすればよいか


この3つのポイントにわけて説明していきます。

①部屋の温度や湿度は子供にあっているかどうか

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子供の体温はだいたい37.0度前後であり、大人よりも1度程高いのです。「風邪をひかないように」と思って多く着せていたりしませんか?大人にとっては「少し薄着ではないか」と心配してしまうことも子供にとっては適温になるのです。

【室温】
年間通して20~25℃くらいの室温を保つように病院では空調整備をしています。ただ年中空調をつけることは家では難しいと思います。

そこで、目安としては以下を参考にしてみてください。

夏:26~28℃ 直接冷房の風が子供にあたらないように注意しましょう。
冬:20~23℃ お布団を蹴ってしまうお子さん多いと思います。スリーパーを着せるなどして工夫してみてください。

【湿度】
年中40~50%が最適な湿度であると言われています。必要に応じて加湿器を使いましょう。

②寝かしつけるママやパパたちの姿勢について

寝かしつけの時に、ママやパパが下記のことはやっていませんか?

①スマートフォンをいじる
②声を荒げる
③子供にいろいろ話しかける
④ママやパパが子供を寝かしつける前に寝室を出ていく


これらのことをやってしまうと、子供は交感神経が働いてしまい(興奮状態になり)、なかなか寝付かないことがあります。興奮状態になってしまうと、子供が自分で落ち着かせるのを待つしかありません。

寝かしつけるママやパパは低いトーンで落ち着いて話すことを心がけてみましょう。そして、話すとしても短いワンフレーズを繰り返すような会話にしましょう。

また、つい早く寝てほしいという思いが先にきてしまいイライラしていませんか?そんなときに私がお勧めするのは、「オルゴール」をつけることです。オルゴールといっても「α波」が出ているものを選んでください。
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睡眠前に音楽を聴くことは、睡眠の質の向上という点ではその効果が高いといえます。
最大限に睡眠効果を上げるために重要となるのが選曲です。次のような曲は、脳内にα波を発生させやすいとして効果的です。

・川のせせらぎ、波の音などの自然音が入ったヒーリング音楽
自然界の音を取り入れたヒーリング音楽は、α波が出やすい音楽として代表的です。鳥の鳴き声や風で木々の葉が揺れる音、波の音などの自然界の音には、1/fゆらぎと呼ばれる周波数に反比例するゆらぎが含まれています。このヒーリング音楽がもつ1/fゆらぎは体をリラックスさせて心地よさを感じさせるα波の出現につながるといわれています。

・オルゴールの音
オルゴールの音程やリズムは心身のバランスを調整する効果が高いといわれています。自律神経の働きが整い、リラックス効果を得ることができるのです。
また、オルゴールが持つ周波数は幅広く、これらの周波が五感を活性化させて血行を促進します。脳の働きを正常に機能させ、睡眠の質の向上はもちろん、肩こりや腰痛・頭痛や食欲不振、冷えなどの体の不調を改善へと導きます。

・歌詞が入っていない音楽
音楽が入っている音楽は、気分転換をしたい時やストレス解消には効果が高いとされます。ただし、睡眠時に聞くと歌詞の内容に意識がいくため、脳がリラックスモードに入りにくくなります。歌詞が入っていないインストルメンタルの曲がおすすめです。

・4000ヘルツ以上の高周波音楽
快眠を実現するためには、4000ヘルツ以上の高周波音を含む音楽が効果的といわれています。単調でゆったりとしたリズム感が脳をリラックスさせ、α波を発生させやすいのです。また、テンポが乱れることなく一定を維持することもポイント。心身の安定につながり、さらなる快眠アップを期待することができます。
オルゴールで尚且つ「α波」が出ている音楽を睡眠前に聞くとよいことが科学的に実証されています。

病棟勤務時にも、電気を暗くしてオルゴールをかけるとみんなリラックスし、自然と寝入ることが多かったです。興奮状態になっていたり、「まだ眠くない、寝たくない」と泣いている子も意外とすぐに寝入ってくれて助かりました。

実際にやっていると、寝かしつけている自分の方が眠くなってしまったりしましたが…。ママやパパも音楽により一日の疲れを少しでも軽くすることができれば一石二鳥だと思います。

今はYouTubeなどでも、オルゴールを気軽に試したりできると思います。ぜひ試してみてください!

③子供が副交感神経優位の状況にするにはどうすればよいか

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子供にとってどうやったらリラックスできるのか、それはお子さん一人ひとり違うと思います。

大好きなぬいぐるみやタオルを抱っこすればリラックスできる子がいれば、背中をトントンすることや頭をなでなでの方がリラックスできる子もいると思います。子供に合った方法を探して見出すことが大切になります。

今までの経験上として、いくつか例を挙げてみました。

・背中をトントン、なでなで
・頭をなでなで
・眉間をさする
・耳たぶを触る
・手の平をさする  など


上記にも話した通り、オルゴールをかけると効果的であったり、絵本を読むと効果的な子もいると思います。またこの時の絵本選びが重要になります。

子供がわくわくしてしまう絵本よりも、落ち着いた低いトーンで話せる絵本をお勧めします。眠そうな顔の子どもの絵や星や月がモチーフになった本など、寝る時間をイメージさせるのにぴったりです。

今日一日の楽しかったことや興奮したことをリセットして、夜は寝る時間、リラックスする時間であることを理解してもらい習慣づけることもよいと思います。

そこで今回は、おすすめの絵本を2冊ご紹介します。
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この記事のライター

はるりこママ はるりこママ

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