2019年6月24日 更新

HSCって?HSCと発達障害との違い

HSCという言葉は、日本ではまだまだ馴染みがありません。そのため、発達障害とよく間違われます。HSCと発達障害の特徴を比較してみます

HSCとは、どんな病気?

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HSCとは、『Highly Sensitive Child(ハイリーセンシティブチャイルド)の略で、「ひといちばい敏感な子」としてアメリカの心理学者:エレイン・N・アーロン博士によって提唱されました。
原因がはっきりしない不登校の8割や、5人に1人がこのHSCを持っていると言われており、意外にも身近に存在するのです。

HSCを持つ子供は、感受性が強く相手の気持ちに敏感である一方、周りの言葉やささいな刺激に傷付きやすい特徴を持っています。
HSCは、一見障がいや病気の様に思われますが、実は人が子孫を残していくためにDNAに組み込まれた生存戦略の特性なのです。
ただ、その特性を持って生まれただけで何の障がいでも病気でもありません。

海外では広く浸透し、研究も進んでいる国もあります。
しかし、まだまだ馴染みのない日本では、「甘やかされて育ったのでは?」「わがままなだけだ」と、周りの不理解によりHSCの子供たちが追い詰められているのが現状です。

発達障害とHSCの違い

一見しただけでは発達障害なのか、それともHSCなのか判断するのは難しいとされており、発達障害との類似点が多いため、病院を受診しても「発達障害の感覚過敏」として間違われるケースがあります。

それでは、発達障害とHSCの大まかな違いをご紹介します。ここで紹介する例は、発達障害・HSCを持っている子供によって個人差があります。

発達障害の主な特徴

・集中力が続かず、気が散ってしまう
・動かずにはいられない(多動)
・空気が読めず、相手を傷付けてしまうことがある
・共感する能力が乏しい
・協調することが苦手
・計画性がないまま突発的に行動してしまう(衝動)
・こだわりが強い

発達障害は“自分”を主軸にしているため、自分を周りに合わせることが苦手で、周囲を疲れさせてしまいます。

HSCの主な特徴

・におい、音、光、肌触り等の刺激に敏感
・人が多く集まるところや、騒がしいところが苦手
・些細なことや小さな変化に気付く
・とても慎重で、周りの状況を分析してから行動する
・突然の出来事や、大きく環境が変わったことにパニックになる
・相手の気持ちに敏感に反応する
・感受性や想像力が豊かで、直感力が優れている

HSCは感受性が高いことから周りの変化を敏感に感じとり、自分を周りに合わせ過ぎて、自分自身が疲れてしまいます。

HSCセルフチェックシート

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エレイン・N・アーロン博士が作ったHSCのセルフチェックシートがあります。これは誰でも簡単に閲覧することが可能です。項目は23個あり、13個以上当てはまればHSCの可能性が高くなります。

しかし、アーロン博士はこのテストで1つや2つだけ当てはまっていてもHSCである可能性もあると言っています。それだけHSCの特性には個人差があると言うことがわかります。

HSCへの対応

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よっしぃ よっしぃ

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