2021年6月24日 更新

知っておきたい!高校進学後の気になる費用④私立高校特待生制度

私立高校の「特待生制度」について詳しく知っていますか?減免される費用や特待生になるための試験、デメリットなどをまとめました。高校受験に向けて知っておいて損はない情報ですから、ぜひ確認しておきましょう。

特待生制度と「高等学校等就学支援金」について

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ここまで特待生制度で「授業料免除」というワードが出てくるたびに「アレ?」と思った方もいるのではないでしょうか?「高等学校等就学支援金」があるから、国の補助で授業料はそもそも無料なのでは?と考えますよね。

「高等学校等就学支援金」の支給額は、世帯年収590万円未満の場合は年間39万6,000円で、世帯年収590万円以上~910万円未満の場合は年間11万8800円となります。私立高校の年間平均授業料は授業料43万3991円ですから、高校の授業料や世帯年収によっては差額が出ることになるでしょう。特待生制度を使えば、その差額が埋められますね。

「高等学校就学支援金」は国から学校へ直接授業料を支給しているようです。特待生になって授業料が減免されれば、その分の「高等学校就学支援金」がもらえるわけではないので、その点は注意が必要です。

特待生制度のデメリット

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ここまで特待生のメリットについて書いてきましたが、当然デメリットもあります。

デメリット①途中で特待生からはずれることもある

学校によって制度が違うので、入学時に「3年間授業料無償」を約束してくれる所もありますが、特待生を継続できるかの審査を1年ごとに行う所が多いようです。普段の生活態度や学習成績によって判断されたり、試験を行って上位から継続者を選んだりします。

2年次から特待生の数を激減させてしまう高校もあると聞きました。特待生制度を利用する場合には、先のことまでよく聞いておいた方が良さそうですね。

デメリット②子どものプレッシャーになることもある

特待生でい続けるために「勉強を頑張らなきゃ」、「真面目に生活しなきゃ」と気負ってストレスを感じてしまうお子さんもいるようです。家庭の経済状況を知っていると「特待生をはずれたら、保護者に負担をかけてしまう」と心配するケースもありますよね。特待生制度を利用する際には、事前にお子さんとよく話し合って、悩ませないで済むようにしてあげましょう。

デメリット③大学推薦入試枠に入れないこともある

特待生制度は、本来ならもっと偏差値の高い学校へ進学するような優秀な学生を呼び込み、大学進学実績を上げることを目的として作られています。そのため、特待生は推薦を利用せずに自力で大学に合格できるだけの実力を持っているとみなされ、実績を残すことを求められているのです。とはいえ、学校によって基準は異なりますから、こちらに関しても受験する前に学校に確認しておくと良いと思います。

まとめ

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今回は、高校進学後の気になる費用「私立高校特待生制度」についてご紹介しました。今回特待生制度についてきちんと調べるまで筆者は、「特待生になればほとんどお金がかからない」というようなイメージを抱いていました。当然ですが、現実はもっとシビアですね。

ですが、きちんと知っていれば準備をしておけるというもの。我が子の高校受験やそれにまつわる費用に関して知ることができて良かったと思いました。志望校を絞っていく時にも、学校ごとにしっかり調べておくことを大切にしたいです。

参照:プロ講師による個別指導伸栄学習会「私立高校の特待制度のしくみ」
https://www.shin-ei-kai.com/shikumi/shikumi07
「学費を安く抑えられる!特待生受け入れ私立高校一覧」
https://www.inter-edu.com/special/heigan-tokutaisei/
「学費を理由に諦めない!奨学金制度・特待生制度も活用しましょう」
https://www.inter-edu.com/special/heigan-money-tokutaisei/






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