2021年2月19日 更新

【自閉スペクトラム症】4歳児の行動・特徴の一例

筆者の娘は、自閉スペクトラム症児。4歳になった娘の1年間の成長の様子、現在の行動や特徴をお話します。自閉症児を持つ親御さんはもちろん、そうでない方にも、自閉症児を理解する機会として是非読んでみて下さい!

遊び・行動

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【遊びについて】

<おもちゃ>
遊びについては大きな変化は特に見られず、今まで同様、フィギュアやぬいぐるみを一定の場所に並べることを楽しんでいます。

<三輪車>
乗ることよりも車輪や凹凸に興味を示していた三輪車に関しては、『乗る』ということにようやく興味を持ち出したので、数ヶ月に渡ってこぎ方を教えるもなかなか覚えられず。上半身を前後に激しく動かし、その反動で前に進んでいます。

<お絵描き>
お絵描きが大好きで、集中すると1~1時間半ほど描き続けることもあり、娘が唯一集中力を発揮できるものと言えます。

三角・丸・四角などの様々な形を認識している娘ですが、描くとなると話はまた別。お手本を見せても、描く絵は丸を塗りつぶしたものばかり。塗り絵をさせても、そのスタイルは変わらずで、絵の中や白紙部分に無数の丸を描き、塗りつぶしています。
娘のお絵描きパターン

娘のお絵描きパターン

娘のお絵描きスタイルは、写真の様な感じになります。線を描くこともありますが、比較的稀です。

描いた丸を綺麗に塗りつぶした後も、納得行くまでひたすら塗りつぶし続け、少しはみ出してしまうと、その部分を修正するために、丸が大きくなったり、最終的に楕円形(例:写真左)になることもあります。
<その他の遊び>
身体を使った遊びとしては、ボール遊びや追いかけっこが好きで、家の中でもお構いなしに毎日やっています。

【行動・態度について】

<行動>
ADHDのグレーゾーンである娘は、たった数秒ですらじっとすることができません。『落ち着く』ということが全くできず、基本何をしている時でも、常に体の一部を動かしている状態です。小さい子供は、元々動き回って落ち着きがないのが普通ですが、娘の落ち着きのなさは、一般的な子のレベルを遥かに超えており、完全に『多動』と言えます。

<パーソナルスペースが狭い>
誰かと接する時に、人は物理的(手を繋ぐ・ハグをする・座る時の距離などの接触行為)、心理的(視線・表情など)に『パーソナルスペース=距離』を保つものですが、娘は物理的に人と距離を取るということを認識できていません。

これは、筆者や主人に限ったことではなく、先にお話したように、見知らぬ人に平気でハグをしてしまうような状態です。娘が小さいということもあって、ハグを求めらた人も、一瞬ビックリ&躊躇うことはあっても、気持ち良くハグしてくれますが、さすがに大きくなってからはそうはいかなくなるはずです。

もちろん、娘が大きくなった時に、そういった行為をしなくなっている可能性も否定はできませんし、今は4歳とまだ幼いため、距離感というものを理解していなくてもさほど問題はないでしょうから、これから大きくなるに連れて、娘の思いを共感しつつも、相手のパーソナルスペースを尊重することを教えていこうと思っています。

癇癪

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癇癪の頻度はこの1年で激減し、酷い癇癪は数える程度になりました。酷い場合でも、長くて30分以内で落ち着いています。自傷行為に至っても、たまに顔や頭を叩くことはありますが、故意に吐こうとする行為は最近では見られません。

自分の意思が通らずに癇癪を起こす場合、なだめることはしません。なだめるのは、不安や恐怖からくる癇癪の場合のみで、それ以外は、聞こえは悪いかもしれませんが、一旦『放置』します。

これは以前からやっていることですが、癇癪中に何を言っても聞く耳を持たない上、癇癪を更に悪化させるため、行き着いたのがこの方法です。

なぜ怒られたのか、なぜ注意されたのか、何かをやらないといけないのにやりたくない、言われたことをやりたくない…など、思い通りにならない理由は様々ですが、こちらがなだめて機嫌を取るのではなく、娘が自身の心を落ち着かせ、こちらにやってくるのを待って、落ち着いた後に娘と話をするスタンスを取っています。

頻度は少ないですが、ここ数ヶ月で、娘は自発的に『謝る』ということも覚えてきました。また、落ち着いた後は、最初はやりたがらなかったことでも「やる!」と言ってくることもあります。

構わないことで、娘は自身の置かれた状況を把握し、感情をコントロールすることを少しずつ身に付け、筆者自身も、娘に対して怒りがエスカレートすることを抑えられるため、どちらにとっても良いと考えています。

ただ、公共の場では、さすがに放置することはできないため、他の人の迷惑にならない場所で娘に話をし、癇癪が落ち着くのを待ちますが、どうやっても埒が明かない、迷惑を掛ける状況に至った場合は、強制的に娘を抱えてその場を後にしたことがあるのも事実です。

ちなみに、アメリカの子育てで多くの人が実践している『タイムアウト*』は、筆者宅では一切していません。娘の性格・性質・行動上、タイムアウトは向いていないと思っているからです。
*タイムアウトとは、子供が望ましくない行動を取った際、最初の1~2回は言って聞かせるようにし、それでも止めない場合、理由を述べた上で「タイムアウトになる」ことを最終警告。親の目の届く場所(通常、キッチンやリビングの隅などの決められた場所)へ子供を移動させ、一定の時間を1人で過ごさせ、反省とクールダウンの時間を設けます。

タイムアウトの目安時間は、「子供の年齢×分数」。2歳なら2分、3歳なら3分、4歳なら4分と、年齢が上がるに連れて、タイムアウトの時間も増えていきます。タイムアウト後は、なぜタイムアウトをしないといけなかったのかを親子で振り返って話をし、タイムアウトを終了します。

その他の生活事情

【睡眠】

ここ最近の就寝時間は、夜8時半~9時頃。極端に遅いと、10時近くまで起きていることもありますが、ベッドには入っている状態で、ただ寝付くことができずに、この時間まで起きているというパターンです。

お昼寝に関しては、今月スピーチセラピーに通い出すまでは毎日していましたが、セラピーのある日は、いつもと違うスケジュールになるため、通常ルーティンと違う流れになることでリズムが崩れてしまい、お昼寝をしない日が増えてきています。
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この記事のライター

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