2021年2月19日 更新

【自閉スペクトラム症】4歳児の行動・特徴の一例

筆者の娘は、自閉スペクトラム症児。4歳になった娘の1年間の成長の様子、現在の行動や特徴をお話します。自閉症児を持つ親御さんはもちろん、そうでない方にも、自閉症児を理解する機会として是非読んでみて下さい!

【人見知り】

人見知りが完璧になくなった訳ではありませんが、これまでの人見知りが嘘のごとくフレンドリーになりました。知らない子供に、自ら「ハーイ!ハロー‼」と声を掛けるのは今や当たり前で、時にはすれ違いざまにハグを求めることも。

大人の女性に対しては、人見知りは一切見られなくなりました。スーパーですれ違いざまに、見知らぬ女性に手を振りながら声を掛けたり、買い物カートやストローラーの中からでも相手にハグしようとしたりするほどのフレンドリーさです。

男性に対しては、まだ若干の人見知りが見られます。男性の場合、体格や顔付き、その時の娘の気分などが影響しているように思えます。時に泣いてしまうこともありますが、比較的短時間で慣れて、最後には「バイバイ!」と言えることがほとんどです。

【場所見知り】

場所見知りも、人見知り同様ほぼほぼ克服。以前は、良い思い出のない病院を見るだけで酷い拒否反応を示し、3歳検診は断念したほどでしたが、4歳検診では拒否反応を示すことなく、すんなり病院内にも入ってくれました。

また、この1年病院だけに限らず、新しい場所(建物)に入ることに不安を示すことは見受けられませんでした。

言葉の発達

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1年以上休んでいたスピーチセラピー(言語療法)を、2月から再開。それにあたって、2021年1月(娘 4歳1ヶ月)に言語発達検査を受け、結果は「理解力:2歳11ヶ月程度」・「発語力:2歳7ヶ月程度」=「総合結果:2歳9ヶ月程度」。とは言ったものの、娘のスピーチ力は、診断内容によって2~5歳児レベルとかなりバラつきがあることも、今回の検査では分かりました。

前回の発達検査では、筆者は発言することが認められませんでしたが、今回の療育施設では、筆者も参加OK、日本語で答えたものも検査の点数に反映してもらうことができました。

また、今回の検査で筆者が気付いたことは、本来なら答えることができる質問でも、自分の興味が他に行ってしまっていると、その質問は全く娘の耳に入らず。自分の興味があることに夢中になったり、自分の話したいことをひたすら話続ける様子が数多く見受けられました。

そんな時に、セラピストから同じ質問を何度か繰り返されると、その都度少しイライラ、愚図る様子を見せ…「もう帰る」とドアを開けようとする行動を取っていましたが、癇癪を起すまでには至らず、なんとか1時間に及ぶ検査を終了することができました。

【現在(4歳2ヶ月)の発語】

<理解力>
日本語・英語共に、理解力は同等で、これまでと変わりません。

<英語>
発語の基本も、これまで同様7~8割が英語ベース。現在までに習得した語彙数は、一般的な(定型発達児)3歳児レベル*の1000程ではないかと推測します。また、文章としては、4~5語文が多く、6語文も少し話し始めています。

*一般的な4歳児の語彙数の目安は、日本語ネイティブの場合1500語、英語ネイティブの子供の場合も、1500~2000語と言われています。

<日本語>
日本語力を高めるべく、この1年半娘には日本語のみで会話をしていた筆者ですが、その効果もあってか、かなり日本語を覚えるようになり、現在の日本語の語彙数は、600~700語程度と思われます。1年前の語彙数150前後と比べるとかなり増えたものの、文章としては、まだまだ2語文がメインです。

ただし、日本語と英語どちらの言語でも覚えている単語やフレーズの場合、最初に英語で言ってきても、その後日本語で言う場面が増えており、日本語スイッチと英語スイッチの切り替えが上手くできるようになってきているようです。

<エコラリア>
自閉症児の特徴のひとつである、エコラリア(相手が言った内容を繰り返し言う行為)は、以前と変わらずかなりの頻度で見られます。

相手が言った内容を直ぐに言う、『即時性エコラリア(オウム返し)』はもちろん、以前聞いたことのあるフレーズ、アニメなどのセリフを突然言い出し、それを繰り返す『遅延性エコラリア』は、言葉の発達と共に更にパワーアップしています。

学習タイムを導入

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去年の7月から、学習タイムを設けています。と言っても、時間としては10~15分。たったそれだけ?…と思われるかもしれませんが、娘は注意散漫な上に集中力もないため、これが限界です。

最初は『ひらがな』から。正直、娘が興味を示すかも分からず、気が向いた時にだけやってみよう…と気軽な気持ちで始めたのですが、ほんの数日で、自ら「べんきょうする!」と言い出し、すっかり朝のルーティンとなっています。

ひらがなをかなり覚えたのをきっかけに『数字』も取り入れ、3ヶ月前からは物は試しで『世界地図』も仲間入りさせ、「何が有名か(食べ物や建築物など)」「マミーが生まれた国」「○○ちゃん(娘)が今住んでいる国」など、何かしら関連付けて国名を覚えさせています。

ちなみに、学習タイムも日本語で教えています。アルファベット・英語での数の数え方は、既にテレビや日常生活を通じて自然に覚えたことと、来年の9月から幼稚園も始まるため、英語に関することは基本教えていません。

ただし、世界地図は日本語・英語の両方で教えています。国名は、普段の生活の中では耳にする機会が少なく、学校で習うのもかなり先の話になるため、世界地図に関しては、同じ教えるなら両方を…という考えです。
<学習タイムを通して、現在までに習得した知識>
・ひらがな 50音(読み)
・数:1~40
・大和言葉での数え方:ひとつ~とお
・世界地図:20ヵ国
学習教材

学習教材

こちらが、娘が現在勉強している全ての教材になります。教材は手作りで、ネットで無料ダウンロードしたものを印刷し、ラミネート加工したものを使っています。
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