Q8.子どもの肌のケアに関する知識に自信はありますか。
<番外編>パパ・ママはお互いの肌を気にしている!?
今回の調査において、子どもの肌の乾燥や肌荒れについては多くのパパ・ママが意識していることが明らかになりましたが、配偶者の肌の乾燥や肌荒れを気にしたことがあると回答した割合も、夫婦それぞれ4割以上となり、少なくないことが分かりました。
Q9.配偶者の肌の乾燥や肌荒れについて気にしたことはありますか。
皮膚科医・神島先生が解説!自信がもてる肌ケアの知識 「保護」と「保湿」の重要性
お子さんのお肌については皆さん気にされている一方で、肌ケアの知識に自信をもっていらっしゃらない方が多くいらっしゃいました。特に自信を持っているパパが少なく、実践されている方は1割以下でした。7割以上のパパが「お風呂に入れる」ことを積極的にしているという結果がみられます。
お風呂の後はお子さんが裸なのでケアしやすく、保護・保湿の効果も高いタイミングなので、パパはお風呂上がりに、お子さんの肌ケアを実践してみるのはいかがでしょうか。お子さんの肌ケアはもちろん大事ですが、年齢とともに肌のバリア機能は低下していきますので、パパ・ママもしっかり自分自身のお肌のケアをしていきましょう。
お風呂の後はお子さんが裸なのでケアしやすく、保護・保湿の効果も高いタイミングなので、パパはお風呂上がりに、お子さんの肌ケアを実践してみるのはいかがでしょうか。お子さんの肌ケアはもちろん大事ですが、年齢とともに肌のバリア機能は低下していきますので、パパ・ママもしっかり自分自身のお肌のケアをしていきましょう。
乾燥した肌は「バリア機能が低下した状態」
肌の乾燥は空気の乾燥や寒冷、摩擦などの刺激、紫外線の影響、洗い過ぎなど、様々な要因が絡み合って起こります。乾燥した肌はバリア機能が低下した状態です。このバリア機能が低下すると、肌は正常な水分量を保つことができず、アレルギーの原因物質が侵入しやすくなり、皮膚のつっぱり感やカサつきが現れます。白く粉が吹いたような状態になるほか、かゆみや炎症を伴うことも多いです。このように様々な肌トラブルを引き起こし、悪化させる要因となりますので、保湿剤を用いて肌を乾燥させないことが重要です。
保護は「皮膚に膜を張り、水分が逃げるのを防ぐ」、保湿は「皮膚に水分を取り込み、乾燥を防ぐ」
肌の保湿剤は「保護」と「保湿」に分類されます。保護はワセリンなどの成分によって「皮膚に膜を張り、水分が逃げるのを防ぐ」こと、保湿は尿素やヘパリン類似物質などの成分によって「皮膚に水分を取り込み、乾燥を防ぐ」ことです。
調査結果でも「保護と保湿の違い」を認識していない方が多くいらっしゃったように、普段診察をしている中でも「保湿」は行っているが「保護」はしていない、という患者さんも多くいらっしゃいます。
「保護」の作用があるワセリンは、肌表面に被膜を作ることで、刺激を防ぎ水分を保持します。部位・年代を問わず、肌に炎症がある場合でも使用でき、副作用もほとんどありませんので、「保湿」をしたら「保護」もしっかり行ってください。
子どもの頃からの「保護」「保湿」の重要性
新生児期から保湿剤を塗りケアをすることで、アトピー性皮膚炎の発症リスクを30~50%抑えられる(出典:2014年国立成育医療研究センター)という研究結果もあるように、子どもの頃から「保護」「保湿」を行うことが重要です。
また、早めにしっかりケアをしておくと、強い肌になり、多少のトラブルは起こらないようになりますので、予防的な「保護」「保湿」をおすすめします。また、子どもの頃からの「保護」「保湿」は習慣になり、いずれ大きくなっても自分自身で取り組むようになります。
1日2回以上の「保護」「保湿」を!全身ケアはお風呂あがりに、寝る前や出掛ける前にも
全身であればお風呂あがりがベストですし、可能であれば1日2回以上できると良いので、朝起きた時もケアしてください。また、手の「保護」「保湿」はお風呂あがりにしても、その後いろいろと家事もあると思うので、寝る前や出掛ける前にすると良いと思います。
コロナ禍で手指の消毒を行う頻度も高いので、乾燥が気になる方は消毒を行う度にケアすることをおすすめします。もともと皮脂の分泌が少ない膝下、肘、手の甲、角質層の厚いかかと、下着の締め付けのある太ももの付け根が乾燥しやすいので、これらの部位もしっかりケアしていきましょう。
【PR】元気ママ公式のまとめ一覧